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鈴木 陽介 院長の独自取材記事

さくらい眼科クリニック

(安城市/堀内公園駅)

最終更新日:2021/01/15

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地域の子どもたちが集う堀内公園のすぐ近くに、白くスタイリッシュな外観の「さくらい眼科クリニック」がある。ゆったりとした待合室の奥には、検査室や診察室、手術室があり、先端の検査・治療機器がそろっている。鈴木陽介院長は、質の高い医療を提供するために、特に機器の充実にこだわったという。「眼科医療は機器の進歩と密接に連携しています。今一番良い方法で、診療をできるようにしておきたいんです」と語る鈴木院長。失明に至るような患者をたくさん見てきたからこそ、白内障や緑内障の早期治療についても力を入れてきた鈴木院長に、同院で行っている診療について、患者への思いとともに聞いた。
(取材日2020年12月22日)

先端の医療機器で質の高い治療を

医師をめざしたきっかけを教えてください。

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父親からの勧めがきっかけでした。父は医療関係の仕事をしていたわけでもないので、なぜそう言ったのかいまだにわからないのですが、職業として安定していることや、人の命を救う意義深い仕事であることが理由かもしれませんね。縁あって旭川医科大学に進学し、北海道の極寒の地で学びました。旭川は北海道北部の中心都市で、医療体制も整っており、近隣からの患者も多い土地でした。中核となっている場所で学べたのは幸いだと思います。当時はスキー部に入って、北海道での生活もしっかり満喫しましたね。その後は地元である東海地方に戻ってきましたが、いまだに北海道での日々を懐かしく思い出します。

眼科を専門に選んだのはなぜですか?

研修医として勤務した中京病院で、眼科の先生の手術に感銘を受けたからです。眼内手術は保険診療で今ほど世の中に認知されていませんでした。顕微鏡をのぞきながら行う繊細で精密な手技を見て、その技術の素晴らしさに感銘を受けました。また、高齢化社会を迎えると、白内障治療の需要は高まるということも考えました。眼科は白内障治療だけをしているわけでも、手術だけが治療法なわけでもないのですが、外科的な分野への興味も大きかったので、眼科の道に進むことに。その後は勤務医として経験を積みました。白内障一つとっても、医療の進歩は大きく、私がキャリアを重ねる間にどんどん進歩していくのを感じていましたね。

その後、どんな思いで開業したのですか。

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そもそも開業医になろうという確固たる信念はなかったのですが、勤務医としてさまざまな病院で経験を積む中で、もっと自分が納得できる環境で医療を提供したいと思うようになりました。眼科医療の技術は、使用する機械に大きく左右されます。医療の進歩と機器の進歩が密接に関係しているのです。だからこそ、自分で選んだ機器で質の高い診療ができたらいいなと考えていました。そうした中で、ご縁があって安城市に開業しました。開業当初から手術用の機械などを入れてきましたが、今年の夏には、網膜の血管の状態を見ることができる検査機器なども取り入れ、診察の質向上や患者さんの負担を減らすことにも一役買っています。それまでこの種の検査には造影剤を入れて撮影をしていたので、高齢の方には体調を崩すリスクがあり、その軽減につながったことも非常に良かったと思います。

地域の医療機関とも連携しているそうですね。

そうですね。地域の医療機関との連携をするために中京病院の眼科を中心とした眼科医療グループ「中京グループ」に所属しています。そうすることで、眼瞼下垂や斜視などのより専門性の高い治療が必要になった際にスムーズにグループ内の専門施設との連携を図ることができます。

白内障の治療に尽力

白内障の診療に力を入れていると伺いました。症状や受診のきっかけについて教えてください。

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高齢化社会が進展するにつれて、白内障は避けては通れない疾患になってきました。高齢になって物がかすんで見えたり、光や明るいところでまぶしく感じるようになったら、白内障が始まっているかもしれません。最近は運転免許の更新をきっかけに、視力の低下を訴えて受診される方も少なくありません。ただ、加齢によるものだからと眼科に行かず、そのまま放っておいてしまう人もいるでしょうね。突然失明するような病気ではありませんが、発展途上国では未だ白内障患者の多くが失明に至っているといわれ、検査の必要性は高いと私は考えています。目の見えづらさを感じた時に「年を取ったから」で済ませず、一度診断を受けることが重要です。患者さんのQOL(生活の質)を高めるためにも、医師としてきちんと見える状況をより長くしてあげられたらと考えています。

白内障の手術はどのようなものですか?

手術というと大がかりなもので、入院が必要だと想像する人もいるかもしれませんが、白内障の手術は日帰りでできます。当院では片目約5分で済ませることができ、負担の少ない手術を心がけています。ただし痛みや先端恐怖症などを心配する人もいるでしょう。実際には、点眼麻酔をするので痛みはほとんどありませんし、手術の様子もぼやけてはっきりとは見えないので、思っていたよりずっと手軽だと感じていただけるのではないでしょうか。失明のリスクを抱えながら見えづらい日々を重ねていくくらいなら、手術という選択肢をより多くの患者さんにお勧めしたいです。

手術に際して、気を配っていることはありますか?

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白内障手術は短時間でできる手術ですが、合併症のリスクはゼロではありません。合併症を起こさないためには、技術を磨き、衛生面に配慮した上で、できる限り最先端の機器を導入して手術を行う必要があります。当院では非常勤として、執刀医の先生と看護師を外部からお招きして手術を行っており、体制を整えて手術に臨んでいます。万が一合併症が起こったときにも、きちんとフォローし治療できるようになっているので、安心して手術を受けていただけると思います。白内障は放置しているうちに改善するということはありませんし、根本的な改善をめざす治療法として手術があるのですから、ぜひ手術を選択してほしいですね。そのために事前にきちんと説明し、不安を払拭するのも私の役目だと思っています。

失明する人を一人でも減らしたい

白内障手術のほかに力を入れている治療はありますか。

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糖尿病や加齢黄斑変性で網膜に水がたまってしまった患者さんは、ものが歪んで見えたりします。これに対して、硝子体内注射で治療を行っています。月に1回、計3回程度の注射で済むので、負担も少ないですよね。そのほかに緑内障の検査にも力を入れています。緑内障は自覚症状がほとんどなく、進行すると失明の可能性もある病気です。今のところ完治の見込める治療法はないのですが、早期に治療を行うことができればその進行の抑制が期待できますので、見落とさず治療につなげていきたいと思っています。40歳を過ぎると、誰にでも発症の可能性があり、20人に1人が発症するともいわれているので、患者さんにもしっかり認知してもらいたいです。軽視されがちな眼科検診ですが、まずチェックして緑内障のリスクが高い方は半年に1度眼科検診を受けていただきたいです。

院長の医師としてのモットーを教えてください。

白内障、緑内障、糖尿病などの疾患をしっかりと見落とさず、早期に治療し、失明する人を一人でも少なくしたいと思っています。失明なんてあり得ないと思う人が多いでしょうが、治療が遅れたらその可能性は大きくなります。医師としてのキャリアを重ねる中で、「どうしてこうなる前に治療できなかったんだろう」と思ったことも少なくありません。だからこそ、どんな患者さんでも地道に治療を続けていけるように、無理のない通院ができるようなスケジューリングや、モチベーションを落とさないような声かけなども工夫しています。地域の眼科医として、さまざまな症状でお困りの患者さんに、幅広く応えていきたいですね。

お忙しい毎日かと思いますが、気分転換の時間はありますか。

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週5でジム通いをしています。1日の終わりにしっかりと体を動かして汗を流すと、気分もすっきりします。大体1回30分くらいの短い時間なのですが、2年くらい続けていると目に見えて体型も変わってきたので、達成感がありますよ。クリニックは、子ども、働き盛りの世代、高齢者、さまざまな年代の方に通っていただいていますが、これからも変わらず柔軟に診療できるよう、スタッフも設備も万全に整えていきたいです。そのための健康づくりも怠らずにいようと思います。

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