精神科でも睡眠時無呼吸症候群の検査ができる
いびき・眠気に注意
坂井メンタルクリニック
(さいたま市浦和区/浦和駅)
最終更新日:2025/03/14


- 保険診療
睡眠時無呼吸症候群は、うつ病や睡眠障害だけでなく、健康な人にも見られることがある。日中の強い眠気やいびき、寝ている間に呼吸が止まるなどの症状があれば、早期に検査を受けることが大切だ。精神科でも睡眠時無呼吸症候群の検査は行っており、精神的な疾患がなくても対応可能な事が「坂井メンタルクリニック」の特徴だ。睡眠の質を改善することで、日常生活の質が向上するので、早期発見と適切な治療が、健康維持に役立つはずだ。「症状に気になる点があれば、ぜひお気軽に相談してみてください」と語る坂井先生に、睡眠時無呼吸症候群の症状や検査、生活習慣との関連性などについて聞いた。
(取材日2025年2月28日)
目次
日常生活に支障をきたす睡眠時無呼吸症候群のリスク因子に生活習慣病がある
- Q睡眠時無呼吸症候群とは、どのような疾患でしょうか?
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A
▲心配な症状がある場合は、すぐに医療機関に相談してほしいと語る
睡眠時無呼吸症候群は、眠っている間に呼吸が止まってしまう病気です。睡眠中、何度も呼吸が止まり、その都度、目が覚めて息を吸うため、深い睡眠が取れません。その結果、日中に強い眠気や集中力の低下が起こり、仕事や運転に支障を来すこともあります。また、睡眠時無呼吸症候群の症状を放置してしまうと、高血圧・動脈硬化・心筋梗塞などの生活習慣病を引き起こしやすくなるといわれています。睡眠時無呼吸症候群は肥満の人だけがなる病気ではなく、顎が小さい、舌が大きい、鼻詰まりがあるという人も、体型に関係なく発症します。「いびきがうるさいと言われた」「昼間の眠気がひどい」という方は、一度検査を受けることをお勧めします。
- Q簡易検査とは、どのようなものなのでしょうか?
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A
▲日中の眠気や身体のだるさは、睡眠時無呼吸症候群を疑うことも
当院では、腹部に睡眠評価装置を装着し、酸素吸入器のような装置を鼻と口につけていただく簡易検査を行っています。入院ではなく、ご自宅で普段と同じように寝ている間に検査できるため、仕事や日常生活に影響を与えることがほとんどありません。一方、簡易検査では無呼吸の有無や、その頻度を調べることはできますが、脳波や睡眠の深さなどの詳細データまでは調べられません。そのため、より精密な検査が必要となる場合には、紹介状をお出ししています。なお、現在、睡眠時無呼吸症候群の簡易検査は保険適用となっており、自己負担を抑えて受けることができます。
- Q検査の流れについて教えてください。
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A
▲何げない症状と思っても、命に関わる疾患が隠れている事も
まず、ご予約していただきます。初診の方は、電話で受付をします。検査当日は診察をし、機器の説明と貸し出しを行います。そして、ご自宅で装着して、いつもどおり睡眠を取っていただきます。その後、機器を返却していただき、医師が検査結果をもとに診断いたします。なお、当院では検査のみを行っており、CPAP(シーパップ)治療は実施していません。検査の結果、CPAP治療が必要と判断した方には、他院での治療を受けていただくための紹介状をお渡しします。また、当院では、企業や地方自治体で働く方のメンタルヘルスケアに関する経験が豊富で、復職・休職の支援を得意としています。少しでも気になる症状がある方は、ご相談ください。
- Q精神症状の軽減につながるのでしょうか?
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A
▲簡易検査機器を貸し出しており、患者の負担を減らす
睡眠時無呼吸症候群は、精神疾患を患っている人に多いともいわれています。例えば睡眠障害からうつ病、パニック障害、不安障害など多岐に渡ります。「いびきが大きい」「寝ている間に呼吸が止まる」「朝起きたときに、頭痛やだるさがある」「日中の眠気が強く、集中力が続かない」といった症状が特徴的な疾患ですし、睡眠中、何度も目覚めるため、深い睡眠が取れず、日中に強い眠気や集中力の低下が起こることもあります。睡眠時無呼吸症候群の症状を自覚し、早期に検査をすることで、生活習慣に大きく関わる精神症状が軽減されますので、お気軽にご相談ください。