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池澤 高志 理事長の独自取材記事

医療法人 池澤歯科クリニック

(豊中市/豊中駅)

最終更新日:2019/08/28

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阪急宝塚本線豊中駅からバスで10分。豊中高校前下車すぐの交差点の一角に「池澤歯科クリニック」は1997年に開業した。以来、20年にわたって歯の保存に取り組む理事長の池澤高志先生。池澤理事長は自身の体験から従来の歯科治療に疑問を持ち、できる限り削らない、抜かない歯科治療を実践してきた。「うちをクチコミで広めてくれる方がいて」と、感謝を示しながらもあまり表情を変えないが、実直な反面、ときおり見せる笑顔に気さくで正直な性格がうかがえる。そんな池澤理事長に、かつての歯科の課題や歯の保存に対するさまざまな取り組み、家族や趣味の話まで、たっぷり語ってもらった。
(取材日2017年10月5日)

負の連鎖が大切な歯をダメにする

ここ、豊中の地で開業された理由は?

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ここは家内の実家のビルなんです。あの阪神淡路大震災で勤務していた神戸の歯科が被災して、大阪で勤めていたのですが、その2年後にここで開業することになりました。この地域は帰国子女の受け入れ校などがある文教地区で、住みやすい、子育てしやすいといわれている街です。デンタルIQといいますか、やはり歯に対する意識の高い方が多く、歯科治療には患者さんの協力も必要なわけですから、その意味では歯科医師としてもやりがいのある地域ですね。

理事長は「歯の保存」を第一に掲げておられますね。

歯というのは、削れば削るほど、どんどん悪くなるというのが基本的な考え方です。虫歯は、環境によっては思ったほど進行しないものがあり、5年、10年たっても状況が変わらない方もいるわけです。昔はそういう概念がなく、大学でも虫歯は削って詰めなきゃいけないように教育していましたし、患者さんのほうも、ちょっと虫歯があれば削って詰めてくれとおっしゃる方が多かったですね。しかし、その詰めた部分の横からまた虫歯になることが多く、3回ぐらい詰め直すうちに神経を取らざるを得なくなる場合があります。そういう負の連鎖が止まらないわけですね。その背景には、やればやるほど収入になる、という健康保険の本質的な問題もありました。

歯科も患者も今とは意識が違ったのですね。

私自身、小学生の時に不用意に永久歯を1本抜かれ、その影響で噛み合わせがずれて食いしばりが起こり、顎関節症になった経験があります。昔の歯科は削ったり抜いたりする傾向が強く、予防的な意識があまりなかったのですね。歯を残すどころか、そもそも予防歯科という概念もありませんし、削って詰める治療が中心だったわけです。私の通っていた歯科も、痛くなったら来てくれといった、昔ながらの歯科医院でした。悪くなっては神経を取るという治療を繰り返した結果、大学1年生の時に前歯がボロッと折れてしまったのです。知識不足でしたし、生活習慣も悪かったんですね。それで、「自分のような人をつくってはいけない」という思いで、歯の保存に重点を置こうと強く誓いました。

予防歯科では、どのようなことをされていますか?

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開業医の中にも予防歯科で知られている先生がおられて、歯磨きで歯周病を予防するというアプローチを70年前から行っていたんです。その先生の本に出会って「これだ」と思い、勤務医時代は患者さんに歯磨き指導を行っていました。そもそも成人の7、8割以上は歯周病にかかっているといわれていますから、原因に対して何もせずに歯を削ってかぶせるだけでは、後から別の問題が起こってしまいます。開業してからは、トータルにいい状態を維持できるように、すべての患者さんにブラッシング指導を行い、歯周病検査をしてほぼ全員にクリーニングを施しています。

すべては歯を抜かずに残すため

こちらでは床(しょう)矯正治療を行っていますね。

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床矯正とは顎の骨を広げて必要なスペースを確保する手法ですが、実際は顎自体を広げるのではなく、倒れている奥歯を起こして幅を広げ、内側から前歯を押すことで列から外れていた歯をスペースに収めるという仕組みです。歯を抜かずに適切な位置に並べることにつながります。大人になってからでは歯が動きにくく、スペース不足で歯を抜く場合が多くなります。それを小学校低学年ぐらいでやっておけば費用も時間も少なくて済みます。歯周病で歯を失うのは、歯の周りの炎症に加え、無理な力がかかったことで症状が加速し、骨が溶けていくからと考えられます。なので、噛み合わせの悪い人は、床矯正を活用すれば大人でもその後の負の連鎖を止められる可能性があるんですね。もちろん、機能回復とともに見た目の改善もめざせるので、それを含めてご相談いただければと思います。

他に、こちらの特徴的な治療法はありますか?

当院ではこだわりの部分義歯(入れ歯)をお勧めしています。従来の入れ歯より残った歯の負担が少ないといわれており、自然の歯に近い噛み心地が期待できるのが特徴です。また、歯周病治療にも歯周内科といって内服薬を用い、液体歯磨きでブラッシングする方法があり、ここ10年はそれが多いですね。服用するだけでも歯茎の色が見てわかるほど変わることもあります。歯周内科で痛みを避けて歯周病を治療し、床矯正で痛みを抑えながら歯を並べ、歯のないところを補うために部分義歯を入れるというのが一つのシナリオです。ですから、当院で抜いた歯の本数というのは本当にごくわずかなんです。他にも外科的な治療など、まだ打つ手はありますからね。また、歯のないところへ親知らずの歯を移植することもあります。

歯の保存のために設備を整えているそうですね。

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歯を削る場合、機器の熱によってダメージを受けてしまうことが多いんです。その際、大量の水で冷却するといいのですが、同時に吸引できなければ溺れてしまいます。その吸水能力が備わっているのが当院のドイツ製の診療台です。また、機械の中の水にバクテリアが発生することが今でこそ問題視されていますが、このメーカーの製品はその除菌システムが搭載されています。さらに、1回使った器具を6分で滅菌する機械を開業時から導入しており、患者さんごとに取り替えるようにしています。炭酸ガスレーザーは、レーザー光線で虫歯を蒸散させることが期待できる上、神経自体に炎症が起こりにくく、しみにくいというメリットも考えられます。どの機械もかなり高額なのですが、それも患者さんのために、歯を保たせるという視点でチョイスした結果です。

メンテナンスは、やはり欠かせない

理事長は子どもの頃、どのような少年でしたか?

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小さい頃はすごくわんぱくでしたよ。自宅は芦屋でしたが、少し歩けば山がありましたから、山を駆け回ったり釣りをしたり、木に登ったりもしていましたね。うちは父母両方の祖父が歯科医師で、父も叔父も全員が歯科医師をしていました。私もなんとなく、物心ついた時から歯科医師になると思っていて、それが当たり前のように育ちました。もちろん、父たちからはやりがいのある仕事だと教えられ、それをめざして小さい頃から勉強してきたわけです。

プライベートはどのように過ごされますか?

休日はテニスをしたり、家内とゴルフに行ったりしています。大学時代はヨット部でしたから、今さらながらヨットレースに出てみようかともくろんでいます。実は私、勤務医時代に外洋ヨットレースのクラブチームに入り、ハワイで開催する世界選手権に出たことがあるんです。次男が大学でヨット部にいますから、いつかは一緒に乗れたらと夢に描いています。それに家内も乗せて、のんびりとクルージングできたらいいですね。今、2人の息子がどちらも歯科大学に通っています。別に私から勧めたわけでもなく、私のときと同様に当たり前のようにこの世界に進みました。そのうち開業もするでしょうけれど、私のほうでどこまでバックアップできるかわかりませんが、それなりに成長してくれたらと思います。

最後に、読者に向けて一言お願いします。

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当院へ来て良くなった皆さんがそのままメンテナンスに通っていただいていたら、きっと今のままでは手が回らないはずなんです。そう考えると、まだ発展途上ですね。ただ、私は自分のやり方を正しいと信じていて、これをやっている限りは日本人の歯はそうなくならないんじゃないかと思っています。ですからもっと気軽に、1年に2回でも3回でもいいですから、ちょっとメンテナンスに通う、それを習慣にしていただきたいですね。しっかり治してメンテナンスをして、しっかり歯を磨いていれば、そうそう歯は悪くならないと思います。勝手な思い込みだと思われるかもしれませんが、この気持ちが皆さんにきっと伝わると私は信じています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

床矯正/上下15万円~
部分床義歯/金属なし:片側15万円~ 両側20万円~
金属あり:片側15万円~、両側30万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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