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西澤 活史 院長の独自取材記事

西澤整形外科クリニック

(岡崎市/岡崎駅)

最終更新日:2022/06/29

西澤活史院長 西澤整形外科クリニック main

岡崎駅から車で5分ほど、青い看板が印象的な「西澤整形外科クリニック」は、開業から10年以上にわたり診療を続けてきたクリニックだ。西澤活史院長は、常に「患者さんを第一にした診療」を大切にしながら、前進し続けてきたドクター。「人と向き合うことが好きなんです」と笑みを浮かべる表情にも、患者への思いやりを感じることができる。また、ともに診療に携わるスタッフに全幅の信頼を寄せており、「スタッフみんなの協力なくしては、スムーズな診療はあり得ない」と、きっぱりと語るほど。その言葉のとおり、患者を中心に置き、看護師やリハビリテーションスタッフ、事務スタッフが連携しながら、より良い診療の在り方の実現をめざしている。取材を通して、診療への思いをふんだんに語ってもらった。

(取材日2018年9月22日)

人と向き合い、寄り添う仕事に就くため、医療の道へ

どのようなきっかけで医師を志したのですか?

西澤活史院長 西澤整形外科クリニック1

実は、一度工学部に進学した後に、医学部に入り直したんです。進路を考える医学部の選択肢がないわけではなかったのですが、工学系にも興味があったので。でも、いざ大学に進学し、改めて将来について考えた時、ふと「人を相手にする仕事に就きたい」って思ったんです。もともと人と接することが好きで、得意でもありましたから。それで、「理系」で「人と接する仕事」は何かを考えた時、医療の道が見えてきて、一念発起して医師をめざすことを決意しました。そして藤田保健衛生大学医学部に進学し、卒業後から整形外科を専門にこれまでやってきました。

整形外科を専門とした理由は何ですか?

家族の存在が大きかったですね。僕の父は若い頃から腰を悪くしていて、よく腰が痛い、調子が良くないと口にしていました。専門分野を決める際、その記憶もあり、何げなく父に相談したんです。そしたら父は、ぽつりと「自分の息子に、腰を治してもらえたら、こんなにうれしいことはない」とつぶやいて。その一言で、整形外科を専門とすることを決めました。そして整形外科の医師となって6年目に、恩師に協力いただきながら、父の腰の手術を行いました。医師として、父に恩返しができたことは僕にとってもうれしいことでしたね。

開業に際して、どのようなクリニックをつくりたいとお考えになりましたか?

西澤活史院長 西澤整形外科クリニック2

地域に根差し、患者さんのニーズに応えられるクリニックにしたいと考えました。例えば、当院が備えるオープン型MRIは、整形外科の診査診断における大きな武器となるものです。そんな検査をすぐ受けられるようにしたいと、開業当初に導入しました。また、平日は午後7時まで、土曜日も午後5時まで診療しているのも、そんな思いの表れの一つです。岡崎市は企業が多く、土曜日の午前中も仕事に行かれる方がたくさんいらっしゃいます。お勤めされる方が、平日も土曜日も、時間を気にせず仕事帰りにも通えるクリニックがあると便利だろうと思ったんです。ちょっとしたことではあるものの、クリニックで働くスタッフにある程度の労力をかけることになります。しかし、それでも患者さんに「ここがあって良かった」と思っていただけるよう、みんなで力を合わせて取り組んでいます。

信頼するスタッフと協力し、患者の快適な生活を守る

患者さんと向き合う際、大切にしていることは何ですか?

西澤活史院長 西澤整形外科クリニック3

診察という限りある時間の中で患者さんが求めていることをくみ取り、きちんと還元していくこと、でしょうか。当然ですが、患者さんは何かしら困った症状があって、クリニックに足を運ばれますよね。そのお困り事を解決できるよう、短い時間で要望を掴み、必要な検査を行うことで、適切な治療へとつなげていきます。とりわけ丁寧に行うようにしているのが、診断時の説明です。ただ漫然と検査結果を伝えるだけではなく、異常の有無に関わらず、患部の状態をきちんと説明するようにしています。症状を引き越した原因をきちんと説明することで、患者さんは納得して治療を受けられますし、意欲も向上します。症状の「原因」や「背景」がわからないということは、誰にとっても釈然としないでしょうからね。あと、心がけているのは、専門外の相談でもきちんと耳を傾けることですね。

整形外科以外の相談にも対応されているんですね。

専門外で、僕自身が診断をつけることはできなくても、お話を聞くことで専門の医師や医療機関をご紹介することはできますから。以前、患者さんが何げなく「ずっとおなかが痛くて、なかなか良くならない」とこぼされたんです。それならば、と知り合いの医師を紹介し、精密検査を受けるよう勧めたところ、がんが見つかった、ということがありました。患者さんは涙ながらに「原因がわかって良かった」とお話しされて、その姿を目にして、たとえ専門外であっても、相談には応じられる、専門の医師との橋渡し役を担えるようになりたいと思うようになりました。当院においても、何でも解決できるわけではありませんが、解決の糸口をたぐり寄せることはできるかもしれませんので、気になることがあれば相談いただきたいですね。

診療を支えるスタッフの皆さんはどんな方たちでしょうか?

西澤活史院長 西澤整形外科クリニック4

みんな優しくて、とても仲が良いんですよ。看護師やリハビリスタッフ、事務スタッフなど、立場はさまざまですが、お互いに連携し合って、診療を支えてくれています。患者さんを第一とするあまり、時にはスタッフに無理をさせてしまっていると思うところもありますが、それでも良くやってくれていて、僕が助けられるばかりですね。スタッフの皆さんには、年末など、一年を締めくくるタイミングで必ず伝えている言葉があるんです。それは、「僕たちは、患者さんがいるから、仕事に励めている」ということ。僕らがどれだけ技術を高めて、より良い診療を行っていくことができるスキルを持っていたとしても、患者さんが足を運んでくれなければ、“仕事”として成立しません。患者さんがいてこそ、僕らが存在する意義がある。だからこそ、患者さんを第一に考えていかないといけない。そのことを忘れないよう、毎年お話しするようにしています。

地域とともに歩み、成長するクリニック

3年前より、デイケアにも取り組み始めたそうですね。

西澤活史院長 西澤整形外科クリニック5

保険制度が変わったことで、リハビリテーションの在り方にも変化がありました。医療保険だけでなく、介護保険を利用してリハビリテーションが行えるようになったことで、国の医療費の負担は軽くなったものの、これによって、医療保険で行えるリハビリテーションの日数の上限が設定されるようになってしまいました。つまり、クリニックでも介護保険でのリハビリテーションに対応できないと、日数の上限を迎えた段階で、“卒業”しなければならなくなります。それでは、せっかく慣れてきた患者さんにとってもつらいことと思います。一緒にリハビリに励んできた僕らにとっても、さみしいことです。それならば、デイケア施設を併設することで、継続して患者さんのリハビリに対応していきたいと考えました。まだ規模は大きくないですが、介護の面からのサポートをしていくことで生涯にわたって患者さんとともに歩んでいきたいと思っています。

今後の展望をお聞かせください。

これまで取り組んできた「患者さんを第一とした診療」を、これからも実践し、必要に応じてブラッシュアップしていきたいと考えています。人間、誰しも年齢を重ねるとともに、良くも悪くも現状維持を主軸に置きやすくなりますが、ただ維持するのではなく、常に前進していくことが欠かせません。医師として、体力が続く限り、自分にできることに取り組んでいきたいですね。

読者へのメッセージをお願いいたします。

西澤活史院長 西澤整形外科クリニック6

僕を含め、当院で働くスタッフは、患者さんの生活を支えていくということにやりがいをもって診療にあたっています。やる気に満ち、和気あいあいとした雰囲気も、当院ならではの特徴といえるでしょう。診療を通して、患者さんに笑顔になってもらえることが、僕たちの喜びです。今後も何かお困り事があったらお気軽に足を運んでいただければと思います。

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