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高見澤 重隆 院長の独自取材記事

たかみざわ医院

(横浜市港北区/日吉駅)

最終更新日:2020/04/01

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東急東横線・目黒線と横浜市営地下鉄グリーンラインが乗り入れる日吉駅。多くの人が行き交う駅前から徒歩1分の場所にある「たかみざわ医院」は、1955年の開院。乳児から90歳を超える超高齢者まで、多くの人が通うファミリークリニックとして、60年以上にわたり地域住民の健康を守ってきた。現在院長を務めるのは、1995年に父である先代の後を継いだ高見澤重隆先生。専門である循環器を中心に内科・循環器内科・小児科・皮膚科・アレルギー科のほか、漢方の外来診療も行うなど幅広く診療し、地域のニーズに応えている。「医師としての知識や経験を地域のために役立てたい」と優しく語る高見澤院長に、診療の特徴や、積極的に取り組んでいるという院外での社会活動について、話を聞いた。
(再取材日2018年11月7日)

多様な世代が暮らす町のニーズに応え、幅広く診療

まずはクリニックの成り立ちをお聞かせください。

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当院は、1955年に私の父である初代院長が内科・小児科の「高見澤医院」として開院したのが始まりです。私は東京慈恵会医科大学を卒業後、同大学第2内科(現・腎臓高血圧内科)に入局し、循環器疾患を中心に幅広く内科全般の診療を行ってきました。その後、1995年に父の後を受け、私が内科・小児科を引き継ぎ「たかみざわ医院」を、私の兄が泌尿器科の「高見澤クリニック」を開院し、それぞれに診療しています。ずっと父の姿を見て育ってきましたから、私も迷うことなく医師の道を選びました。子ども時代には父の往診にくっついて、患者さんたちのご自宅を回ったこともあったんですよ。ですから大学病院に勤務していた頃から、いずれは父の後を継いで生まれ育った日吉の地域医療に貢献したいと思っていました。

診察内容をお聞かせください。

内科・循環器内科をはじめ、小児科・皮膚科・アレルギー科と幅広く診療しています。私の専門は循環器ですが、日本内科学会総合内科専門医の資格を有しており、内科全般を広く診察できるよう学んできています。研修医時代には小児科も経験しましたし、当院を開院するにあたって改めて皮膚科でも研修しました。ここ日吉エリアは、慶応義塾大学の日吉キャンパスがあり学生街として知られる一方で、昔から住んでいる方も多く、乳児から超高齢者まで多様な世代の方が暮らす町です。当院にも3世代、4世代で通ってくださっている方もおられますから、地域のニーズに応えるため幅広い診療能力を磨いてきました。また、加齢による身体機能の低下などで通院困難な患者さんには、在宅診療を行っています。患者さんやご家族には「看取りは私がしますからね」と声をかけ、最期まで住み慣れたご自宅で過ごせるよう力を尽くしています。

どのような患者さんが多いのでしょうか。

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やはり、高血圧や心臓病など私の専門である循環器の病気の方が多いですね。また、日本東洋医学会漢方専門医を招いて週1回実施している、漢方の外来や、アトピー性皮膚炎の専門治療へのニーズも高いです。循環器疾患に関しては、心臓超音波検査や24時間のホルター心電図、負荷心電図のほか、動脈硬化の進行度を調べる血圧脈波測定、動脈硬化の程度や糖尿病など生活習慣病を調べる眼底検査も実施でき、総合病院に導入しているような機材をそろえていると自負しています。さらに、関東労災病院や川崎市立井田病院など近隣の総合病院と連携しており、CTやMRI、胃カメラなどなどより詳しい検査が必要な場合は当院から電話して検査の予約を取ることもできます。その意味では、クリニックでありながら大きな病院の外来と同じ位置づけで診察できることも、当院のメリットだと思います。

生まれ育った地域のため、社会活動にもまい進

院内だけでなく、院外でも幅広く活動されているそうですね。

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はい。近隣の小学校の校医、地域包括支援センターでの協力医など、地域に根差した医療活動には以前から力を入れてきました。この地で生まれ、この地で育ち、私の子どもたちもここで生まれて育ってきましたから、日吉という町にはとても愛着があります。いずれは私もここで最期を迎えることになるでしょうから、医師として培ってきた知識や経験を生かして、少しでも地域に恩返しができればと思っています。最近は、死生観をテーマにした講演会と禁煙に関する取り組みに、特に力を入れています。

死生観をテーマにした講演会とはどのようなものですか。

当院は父の代から63年にわたってここ日吉で医療を提供し、地域の方の健康を支えると同時に、さまざまな「死」とも向き合ってきました。私も在宅医療を通して「ただ寿命を長びかせるのでなく、その人らしい最期を迎えさせてあげることが幸せな看取りではないか」と思うようになりました。そのためには、ご本人がどんな最期を望んでおられるか、事前に知っておく必要があります。しかし日本では、死について語ることをタブーと感じている方が多いように思います。そこで2013年頃から、近隣の寺院で毎年春に観桜会を共催し、その中で死の受け止め方や死を迎えるにあたっての心構えなどをお話しています。桜餅や甘酒をふるまい、美しい桜を眺めながらの楽しい会ですので、重苦しい雰囲気はまったくありません。死についてご家族同士で話し合うきっかけになれば、うれしいですね。

禁煙に関する活動について、お聞かせください。

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町内会の皆さんと協力して、「日吉駅前禁煙プロジェクト」を行っています。現在、横浜市内では8ヵ所の路上喫煙禁止地区が指定されていますが、9番目として日吉が立候補しています。タバコの吸い殻などのポイ捨ては町の美観を損ないますし、日吉は学生や子どもたちが多く集まる場所ですから、受動喫煙による健康被害が非常に心配です。これまでの活動が実り、2018年10月に日吉駅周辺地区が市の美化推進重点地区に指定されました。これにより、ポイ捨てをなくすための美化活動や啓発を定期的に行うことから、路上喫煙禁止地区指定を得る“前段階”にも位置づけられるものです。2020年東京五輪では、慶應義塾大学の日吉キャンパスが英国選手団のキャンプ地に選ばれました。これを追い風に、ぜひ2020年までに路上喫煙禁止地区の指定を受けられるよう、署名活動などに力を入れていきたいですね。

患者を“最期まで診る“ことが医師の使命

小学校では禁煙の授業も行っているそうですね。

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はい。私が校医を務めている小学校の6年生を対象に、年1回授業を行っています。当院でも禁煙治療を実施していますが、まだタバコを吸ったことのない未成年者を喫煙者にしないことも大切です。そのためには子どものうちにタバコの有害性をきちんと伝えておく必要があります。大人に対して禁煙の啓発活動を行っても、吸う人に限って耳を傾けてくれないものです。小学校で授業をすれば毎年100人以上の子どもたちが真剣に聞いてくれることになります。また、授業を聞いたお子さんが親御さんに「タバコって怖いんだよ」と伝えてくれれば、私が「禁煙してください」と言うよりもずっと効果があるのではないかと期待しています。

とてもお忙しい先生ですが、どのようにリフレッシュされていますか?

趣味という訳ではありませんが、しいてあげれば社会活動が良いリフレッシュになっていますね。あとは健康づくりを兼ねて週1~2回、スポーツジムに行って汗を流していますし、愛犬の散歩も欠かさずやっています。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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医師の使命は、患者さんを亡くなるまで診続けることだと思っています。クリニックでの診療に関しては今までと同じように、私を信頼して通ってきてくださる患者さんを責任を持って診療し、最期まで見送ってあげられたら本望です。また、2019年の春からは、内科の医師である私の息子が週1回、外来を担当する予定ですので、より幅広い診療を提供できると思います。院外の社会活動にも力を入れていきたいですね。ただ、これまでは横浜市全体など、広いエリアで動くことが多かったのですが、これからは日吉エリアを中心に、より地域に根差した活動にシフトしていきたいと考えています。私の行っている活動が社会の中で、地域の中で、少しでも役立つならうれしいですね。

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