荻原 祐二 院長の独自取材記事
武蔵小杉矯正歯科
(川崎市中原区/武蔵小杉駅)
最終更新日:2025/11/12
武蔵小杉駅から至近距離にある「武蔵小杉矯正歯科」は、矯正歯科の専門家である荻原祐二院長を中心にスタッフが専門性の高い矯正治療の提供をめざし、2006年から診療を続けている。同院では、わかりやすい説明をもとにインフォームドコンセントの姿勢を重視。互いに納得の上で矯正を進めていく。荻原院長は機能性と審美性の両立に加え、「100歳まで自分の歯で噛めるような矯正をめざしたい」と話す。「どの年齢の患者さんにとっても適切な噛み合わせと歯並びは健康を守る大事な鍵になっています」。患者ごとに適した矯正の手法を提供する同院の特徴や診療方針などを荻原院長に詳しく聞いた。
(取材日2025年6月17日)
目立ちにくい矯正をはじめ多種多様な矯正の手法に対応
このクリニックで行う矯正の特徴や診療方針などをお聞かせください。

私は1996年の大学卒業から2006年に当院を開業するまで、大学病院の矯正歯科などで難症例の患者さんを中心に診療してきました。その経験から「機能性と審美性の両立」を目標に、患者さん一人ひとりに合わせた矯正を心がけています。右の歯と左の歯で同じ矯正装置を使って同じように歯を動かしても、左右で違った結果が出ることもよくあります。毎回どのように調整するかを考え、途中で調整して全体のバランスを整えながら矯正を行えるのは、矯正の専門家としての知識・技術・経験の裏付けがあるからだと思います。また、当院では患者さんの理解と同意を得ながら診療を進めるインフォームドコンセントを発展させたインフォームドチョイスを採用しています。誤解のないよう専門的な内容もできるだけわかりやすく説明し、一緒に相談しながら、ご自身に適した矯正法を選択いただくなど、患者さんの価値観を尊重し互いに納得した上で治療に入ります。
近年はマウスピース型装置を用いた矯正が注目されていますが、どんな手法で矯正を行いますか?
歯の表側からワイヤー矯正を行う一般的な手法のほか、矯正装置が目立ちにくいよう歯の裏側に装着する舌側矯正、マウスピース型装置を用いた矯正、難しい症例には歯科矯正用アンカースクリューを使って歯を動かすよう促す矯正など、さまざまな手法に対応しています。ただ、これらは患者さんの希望と歯科医療の適正性を踏まえ、選択肢として提案するためのもので、当院ではどれかの手法を特別にお勧めするといった偏りはありません。適した症例とそうでない症例をしっかり見極めて行うべきでしょう。例えば、本来は抜歯して治療すべき症例を、マウスピース型装置を用いた矯正をするために非抜歯で治療を行うなど、本末転倒だと思います。目立ちにくさだけなら、舌側矯正や歯の表側から目立ちにくい矯正装置を使うという選択肢も考えられます。
目立ちにくい矯正にもいろいろあるのですね。

例えば、普段話しているときには相手から下の歯が見えにくい患者さんもおられます。そうした場合は目立ちやすい上の歯並びには舌側矯正、目立ちにくい下の歯並びは表側からの矯正にすると、上下とも舌側矯正にするより費用・期間を抑えられる可能性もあるなどの提案も行っています。とはいえ「本当に下の歯は見えにくいのか」と疑問に思われる方がほとんど。私はご自宅などで電話で話すときに鏡を見ていただくようアドバイスしています。そうすると自然な話し方で自分の歯の見え方がわかり、納得して矯正法を選んでいただく助けになります。
質の高い治療をめざし高機能の設備を積極的に導入
目標とされる「機能性と審美性の両立」について教えてください。

歯並びをきれいにして噛み合わせが悪くなるような矯正は、見た目が良くなり、その時点では患者さんも満足されるかもしれませんが、10年後、20年後には「噛みづらい」「うまく飲み込めない」など後悔されるのではないでしょうか。当院では「しっかり噛めるような噛み合わせ」の機能性と「整った歯並び」などの審美性の両方をめざし、将来も満足するような矯正に取り組んでいます。最近は患者さんもしっかり勉強されていて、ほとんどの方が機能性と審美性の両立を希望されるので非常にやりがいがあります。ただ、そうした両立を実現できるような高い専門性を持つ矯正歯科クリニックを探すのは難しいかもしれません。まずは矯正専門の歯科医師がいる矯正専門のクリニックの検討をお勧めします。
院内の医療設備も充実していると伺いました。
歯科用CTや口腔内スキャナー、3Dプリンター、滅菌器など設備としては珍しくないと思いますが、当院では質の高い治療をめざし、いずれも高機能な機種をそろえています。高機能な機種は、購入費も高額になりますが、歯科用CTは検出器の性能や画像の解像度の高さ、低被ばくといった点にもこだわり、ドイツ製の3D‐CTを採用し、口腔内スキャナーも画像の解像度が高いデンマーク製のものを選んでいます。滅菌器はヨーロッパで厳しいとされるクラスBに準拠した機器を用い、医療機器を毎回高圧洗浄するなど衛生管理を徹底。高機能な機種は高いパフォーマンスの治療が可能になるだけでなく、使用時のストレスを低減し、歯科医師にとって使いやすく、患者さんにもより良い治療が期待できる環境づくりにつながると考えています。
3Dプリンターはどんな目的で使われるのですか?

現状の3Dプリンターは私が求める詰め物やかぶせ物を作るには精度不足のため、当院では患者さんの噛み合わせ模型や、マウスピース装置の作製などに活用しています。噛み合わせも採取したデータからモニター上に3D画像で映せるのですが、顎の噛み合わせ状態、前後にずらすとどこが引っかかるかなど、模型を手に持って動かすとリアルな感触としてわかるのがメリットです。模型を見ることで患者さんも自分の顎の位置や噛み合わせの状態を理解しやすいでしょう。前述した口腔内スキャナーも、実際の素材で印象を採るほうが適したケースでは、デジタルにこだわらず、アナログな方法を選んでいます。バーチャルとリアルの適切な組み合わせも質の高い治療の実現に役立つと思います。
100歳でも自分の歯で噛める矯正をめざして
現在はどんな方が受診されているのでしょうか。

開業当初からお子さんが半数、成人が半数といった割合は変わりませんが、近年は70代など高齢の患者さんも矯正を希望される場合も見られます。矯正は将来的な入れ歯リスクの低減を図るだけでなく、自分の歯でしっかり噛むことが認知症予防にもつながるので、健康寿命を延ばすためにも噛み合わせを整えたいと考える方が増えているのでしょう。歯周病があまり進行していない方なら高齢でも矯正できる可能性は高いと思います。また高齢の方に限りませんが、「抜歯をしない矯正が必ずしも健康的とは限らない」こともご理解いただきたいです。10年後、20年後を考えたとき、抜歯をして歯並びを整えたほうが良好な状態を長く維持できる場合もあります。当院ではそうした点も十分に説明のうえ、患者さんに矯正法を検討いただくよう心がけています。
子どもの矯正の注意点はありますか?
本当に矯正をすべきか、いつから矯正を始めたほうがいいのかは、お子さんごとにまったく異なります。ただ、これまでの経験から、小学校に入る前から矯正が必要なお子さんはごく少数だと感じます。小学校の4年生くらいから始めて間に合う場合もあり、あまり小さいうちから不安に思われる必要はありません。歯並びや顎の発達が気になるお子さんについては、小学校入学前後を目安に矯正歯科医師の診断を受けて、開始時期などアドバイスをもらうといいでしょう。当院では歯並びを整えるだけでなく、顎の発達促進や、顎の成長をコントロールする装置を用いた矯正も行っていますので気軽にご相談ください。
最後に患者さんにメッセージをお願いします。

まずは、誇大広告に惑わされず慎重にクリニックを選択していただきたいと思います。それは、矯正治療の途中でクリニックを変更しても、手遅れな場合が多いからです。当院は噛み合わせや歯並びを審美的に整えるのはもちろん、患者さんが100歳になってもご自身の歯で噛めることをめざし、一人ひとりの健康寿命をどう延ばすかも重視した診療を行っています。矯正によって入れ歯やインプラント治療の可能性が高まることがないよう、十分に考慮した計画を立てて、インフォームドコンセントをもとに、患者さんと相談しながら治療方針を選択していきます。どの年代にとっても、適切な噛み合わせと歯並びは健康を守る大事な鍵です。当院での矯正が皆さまの健康や楽しく幸せな人生のお役に立てたらと考えています。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた矯正/全顎95万7000円~、部分8万8000円~
舌側矯正/115万5000円~
表側矯正/80万3000円~
アンカースクリューを用いた矯正/2万7500円~
小児矯正/33万円~
相談料/2200円
検査・診断料/3万8500円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

