中島 佑樹 副院長の独自取材記事
東松戸クリニック
(松戸市/東松戸駅)
最終更新日:2026/03/09
東松戸駅からすぐの場所にある「東松戸クリニック」。呼吸器の分野で研鑽を積んできた中島幹夫院長が「治療をしながら地域や患者と関わりたい」との思いから開業したクリニックだ。現在、診療を担うのは、幹夫院長の息子で副院長の中島佑樹先生。呼吸器や循環器を得意としながら内科全般に対応し、生活習慣病・睡眠時無呼吸症候群・禁煙治療・アレルギー症状の治療も行っている。クリニックのロゴマークは、寄り添う家族のようにも、肺と心臓のようにも見えるデザイン。そこには地域に暮らす患者家族と、呼吸器系疾患の治療への思いが込められている。「地域のクリニックならではの、患者さんの一番近くで見守る姿勢を大切にしていきたい」と意気込む佑樹副院長に、クリニックの特徴や力を入れている治療などについて語ってもらった。
(取材日2025年12月10日)
幅広いだけでなく、専門性の高さも生かした診療内容
こちらはどのようなクリニックですか?

当院は、院長である父が2007年に開業しました。現在、内科全般とアレルギー科、呼吸器内科、循環器内科を診療科目に掲げています。診る症状は喉や鼻の風邪から喘息までさまざまで、幅広い年代の方が来院されています。生活習慣病のお悩みも多いですね。特に喘息やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)など肺の病気に関しては、父が呼吸器を専門としていたこともあり、見落としのないよう検査機器・治療機器を充実させています。舌下免疫療法や、睡眠時無呼吸症候群の治療も行っています。
医師をめざしたきっかけや、これまでのご経歴についてお聞かせください。
患者さんに感謝される父の姿を、幼い頃から身近に見てきたのが大きかったですね。私自身、子どもの頃は小児喘息を患うなど体が弱く、小児科の先生には本当にお世話になったというのもあります。そのため、はじめは小児科の医師をめざしていたんです。しかし、医師をめざして学びを深める中で、自分はやはり父のようにプライマリケアに携わる医師になりたい、という思いに気づきました。また、総合内科で学んだ際に、特に循環器は症状に応じた適切な治療法があること、心臓で困っている人の多さを知ったことも、最終的に内科や循環器を専門に選んだ理由の一つです。大学を卒業後は、「災害医療センター」では救急を中心に学び、「東京ベイ・浦安市川医療センター」では総合内科医として、「日本大学医学部附属板橋病院」の循環器内科ではカテーテル治療や心エコー専門の医師として研鑽を積みました。そして4年前から当院で診療に携わっています。
こちらのクリニックの特徴を教えてください。

これまで20年以上にわたって地域医療に貢献してきました。幅広い症状に対応しながら、呼吸器や循環器をはじめとした専門性の高い治療を行っているのが特徴です。また、東松戸駅からバリアフリーの連絡通路でつながっているため、お仕事の行き帰りや高齢の方でも足を運びやすいと思います。そして、長く勤めているスタッフが多いのも当院の特徴の一つ。患者さんのことをよく理解してくれていて、かかりつけ医ならではのアットホームな雰囲気で患者さんをお迎えできていると感じています。
ライフスタイルに合わせた生活習慣病の治療に注力
循環器がご専門とのことですが、特に力を入れている治療はありますか?

やはり糖尿病・高血圧・脂質異常症など生活習慣病の治療ですね。こうした生活習慣病は自覚症状がほとんどないのが怖いところで、放置すると将来的に動脈硬化・狭心症・心筋梗塞などの心臓病や、脳卒中を引き起こす原因となります。大学病院時代には、病状が進行してしまった方や、その前に防ぐことができたであろう方も多く診てきました。症状が出た時には遅かったということも少なくありません。そのため、健康診断などで生活習慣病を指摘された際には一度ご相談いただきたいです。生活習慣病の治療は、食生活や運動習慣の改善がメインとなります。ただ、働き方やライフスタイルは人それぞれ異なりますから、そうした背景にも配慮しながら無理のない治療計画をご提案いたします。さらに私が循環器を専門としているため、当院では心臓のエコー検査も可能です。心臓の形や血管の硬さを数値化して見せることで、患者さんの治療のモチベーションにつなげています。
喘息の治療についてはどのような工夫をしていますか?
呼吸機能検査に加えて、呼気の一酸化窒素(NO)濃度を計測し喘息の診断や治療の評価に反映する呼気ガス検査を行っています。専用の検査機器と専門家の知識が必要な検査になりますので、この辺りでは行っているクリニックはまだ少ないと思います。検査自体は短時間で終了し、結果もすぐにわかります。喘息の患者さんには「これまでなんとなく吸入を続けてきた」という方も多い中で、この検査によって状態を数値化することで、より適した治療法の提案が可能になります。また、症状の状態が数値として現れるので、患者さんへの状況説明にも非常に役立っています。
舌下免疫療法や睡眠時無呼吸症候群の治療も可能なのですね。

はい。舌下免疫療法は、スギ花粉症やダニアレルギー性鼻炎にお悩みの患者さんが対象です。期間は3年程度。アレルゲンという、アレルギーの原因となる物質を体内に少量取り込み、症状の根本的な治療をめざしていきます。アレルギー症状の原因になる物質を投薬するので、注意して経過を診た上で、量を加減しながら進めます。睡眠時無呼吸症候群は、社員の持病が大きな事故につながる運送会社や鉄道会社から検査の依頼が来ることもあります。多くの人の命が関わる診断となるため、こちらもより慎重に取り組んでいます。簡易検査を行った結果、必要となればマウスピースや鼻マスクを使った治療を開始します。レベルにもよりますが、休職をせずに治療を進められることも多いんですよ。気になる方は、会社を通さず個人でも良いので早めに検査を受けてください。
若い世代から高齢者まで、皆に優しいクリニックへ
患者さんと接する際に、心がけていることを教えてください。

患者さんの多くは、さまざまな症状に困って来院されています。診察や検査を通じて、もし病名がつかなかったとしても、症状に応じたアプローチ方法を提案することが重要だと考えています。例えば、動悸が気になって来院された方がいたとします。診察やホルター心電図検査を行ったところ不整脈は見つからず、他の病気の疑いもありませんでした。通常であれば「不整脈でなくて良かった」で終わりかもしれませんが、その方が日々の動悸に困っていたり、原因がわからず不安を感じていたりするのであれば、何かしらの解決策を提案しなければ、その不安はずっと消えません。患者さんの既往歴や体質、生活リズムなど丁寧にお話を伺い、時には漢方薬なども使いながら、少しでも症状や不安を解消できるよう取り組んでいくのが、地域のクリニックの役割ではないでしょうか。
忙しい中でのリフレッシュ方法はありますか?
家族と過ごす時間が私の癒やしですね。休日は3歳の娘の好きな動物園に行ったり、娘が最近ハマっているプリンセスに関する遊びをしたり。私は男3人兄弟なので、まだまだわかってあげられない部分も多いのですが(笑)。子育てをしながら仕事に取り組む立場として、働き世代や子育て世代の方のクリニックを受診するハードルの高さはとてもよく理解しています。「頻繁に通院するのが難しい」「薬を多めに処方してもらえないか」など、不安や希望があればなんでもご相談ください。
最後に今後の展望と、読者の皆さんにメッセージをお願いします。

当院では、働き世代や子育て世代など若い方も通いやすいよう、予約システムを整備するなどDX化を進めています。今後は事前のウェブ問診やオンライン診療の準備も進めるなど、なるべく気軽に受診できるクリニックをめざしていきます。また、その一方で高齢の方が通いにくくならないよう配慮し、どなたにとっても優しいクリニックでありたいと思います。スタッフの親身な対応など人の温かみを最大限に生かし、訪問診療にも取り組んでいく予定です。ちょっとした体調不良から将来を見据えた健康管理まで、身近なかかりつけ医としてお任せいただければうれしいです。

