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内藤 英二 院長、内藤 大輔 先生の独自取材記事

内藤外科胃腸科医院

(横浜市港北区/日吉駅)

最終更新日:2023/11/14

内藤英二院長、内藤大輔先生 内藤外科胃腸科医院 main

日吉駅西口に広がる商店街で、50年以上前から地域に根差した医療を実践してきた「内藤外科胃腸科医院」。現在は2代目の内藤英二院長、息子の内藤大輔先生の2人体制で診療にあたる。英二院長は「私は消化器外科、大輔先生は消化器内科が専門。痛みに配慮した胃と大腸の内視鏡検査など消化器分野を中心に、一般の内科・外科まで広く診られるのが特徴です」と話す。また、英二院長は横浜市港北区医師会、横浜市医師会での活動を通して地域医療に広く貢献。定期検診やがん検診の受診率向上で地域の健康を守る取り組みにも積極的だ。「町中の皆さんから感謝の言葉をいただくと、先代から積み重ねてきた実績を感じます」と口をそろえる英二院長、大輔先生に地域医療への思いを聞いた。

(取材日2023年9月19日)

消化器分野を中心に一般的な病気、ケガに広く対応

こちらの診療体制や診療面の特徴を教えてください。

内藤英二院長、内藤大輔先生 内藤外科胃腸科医院1

【英二院長】以前は24時間対応の医療体制でしたが、地域の中で役割分担を明確にする現在の医療体制の流れに合わせ、2022年4月から一般診療と診療時間内での急患対応に切り替えました。同時に入院ベッドもなくし、入院が必要な患者さんには適した病院を迅速にご紹介します。また診療の特徴として「外科胃腸科」の院名ながら、風邪・腹痛など一般的な病気の診療から切り傷・擦り傷に対する外科処置まで、広くプライマリケアを提供している点が挙げられます。加えて、私の専門が消化器外科、息子は消化器内科ですから、消化器分野を協力して診ていけるのも強みの一つでしょう。こうした体制により当院では胃と大腸の内視鏡検査が行え、検査時に大腸ポリープの切除も可能になっています。

2人体制での診療をどのように感じられますか?

【英二院長】私も父の働く姿に惹かれて医師になったので、今は息子が私と一緒に患者さんを診てくれることをとてもうれしく感じますね。大輔先生は大学病院で経験を積み、内視鏡検査の実力も磨いてきましたから、診療面でも大いに期待しています。2018年から非常勤で週1日の診療を続け、2024年4月から常勤になるので、連日患者さんを診てもらえます。私は聞かれたことに答える程度で特に指導はしてこなかったのですが、大学病院と地域のクリニックの違いから学ぶことも多かったのではないでしょうか。今後は2人で協力して患者さんを診ていき、当院の診療体制をさらにバージョンアップさせたいと思います。

大輔先生の気持ちをお聞かせください。

内藤英二院長、内藤大輔先生 内藤外科胃腸科医院2

【大輔先生】当院での診療に加わったのは、私が大学病院の消化器内科に勤務してすぐの頃です。医師をめざした理由の一つが父と働くことでしたから、現場で早くから経験を積めたのは良かったですね。地域に根差したクリニックなので、患者さんはフランクに話されますし、病状についてご本人からしっかりと伺い、表情など言葉以外の部分も参考にして診療する大切さを学びました。また、大学病院でも内視鏡検査を多く行い、内視鏡の扱いと診断力は磨けたと思います。外科の処置も軽傷なら問題なくこなせるようになりました。それに大学病院で重症の患者さんを多く診ていると、そこまで進行する前に病気を見つけるためにクリニックとしての役割の大切さを痛感します。

「予防医学」「急性期医療」「介護福祉」を3本柱に

どのような分野に力を入れていますか?

内藤英二院長、内藤大輔先生 内藤外科胃腸科医院3

【英二院長】当院の医療法人は健診専門の医療施設、介護老人保健施設を持ち、「予防医学」「急性期医療」「介護福祉」を提供することで、地域の保健・医療・福祉の向上に力を入れています。当院はその中核施設として3つの分野を連携させる役割を持ち、健診で再検査になった方の精密検査と診断、患者さんの中で介護サービスが必要な方へのご紹介も行います。また、私自身は大学で非常勤講師を務め、大学病院の先生方との親睦を深めるなど、日頃からお互いに顔が見られる関係を構築することも大切にしています。
【大輔先生】私は患者さんの訴えに真摯に耳を傾け、食事や運動などの生活指導による生活習慣病の予防を重視しています。さらに内視鏡検査による病気の早期発見と早期治療にも力を入れたいですね。当院では鎮静剤を用いるなど痛みや不快感を抑えた検査を心がけ、大腸がんの予備群でもある大腸ポリープや早期の大腸がんの内視鏡治療も行っています。

地域の中での役割を教えてください。

【英二院長】当院は地域のかかりつけ医で、定期的な健診および普段の診察を通して患者さんの不調の原因や病気を早く見つけ、生活の改善や早期治療を促すことが大きな役割です。そのために受診しやすい体制を整え、例えば前述の内視鏡検査に加え、超音波による検査、心電図検査、一般的なエックス線画像診断も可能で、CTが必要な場合は併設の健診施設をご紹介します。このため当院である程度の診断をつけ、それに適した病院をご紹介できるので、紹介先でもスムーズに診ていただけると思います。

定期健診やがん検診なども重視されるそうですね。

内藤英二院長、内藤大輔先生 内藤外科胃腸科医院4

【英二院長】多くの方が定期健診やがん検診を受けることで、病気の早期発見につながり、地域全体の健康に寄与するとの考えからです。生活習慣病の予防と早期発見に役立つ特定健診のほか、女性の皆さんには乳がんや子宮頸がんの検診を受ける方が増えてほしいですね。早期なら治療できる可能性は非常に高いのですから。また、早期の大腸がんのほとんどは内視鏡で切除が望めますが、それ以外のがんは大学病院や地域の基幹病院へのご紹介になるため、患者さんが安心して受診できるよう、当院では紹介先の病院と定期的にミーティングを開くなど連携を深めています。

地域に親しまれる、かかりつけ医であるために

院長が医師をめざされたきっかけは何でしたか?

内藤英二院長、内藤大輔先生 内藤外科胃腸科医院5

【英二院長】父が当院を始めた1970年、私はまだ小学生でした。自宅とクリニックが同じ建物だったため、一般の診療や手術、ときには患者さんの死を間近で感じることもあり、それが苦手で、当初は医師になりたいと思っていませんでした。しかし、父と一緒に出かけたり、食事に行ったりすると、さまざまな方からあいさつしていただくのです。この日吉の地域だけでなく、横浜駅の辺りでも声をかけていただくことがありました。こうした多くの人と関係を築く父の姿を見ると、誇らしい気持ちがしたものです。町の人に信頼されながら懸命に働く父の姿を見て、医師という仕事が素晴らしいと思えるようになり、医師の道を選びました。

医師会での地域活動にも積極的ですね。

【英二院長】以前から活動している横浜市港北区医師会に加え、2023年からは横浜市医師会の常任理事も務めています。担当は勤務医の先生方との医療連携、災害対策などでは現実的な災害に対応できるよう定期的訓練を行っています。そのためには薬剤師会、歯科医師会、看護師など多職種の協力が重要と考え、また日頃から地域の皆さんをよく知っている区の行政をはじめ、自治会、町内会の民生委員や消防団との連携も大切だと思っています。そして、研修医のスキルアップとして、大学病院や地域の基幹病院の卒業1~2年目の若手医師が参加する勉強会を定期開催しています。京都府医師会が発祥の「屋根瓦塾」に倣い、いろいろな病院の医師が混在する数人のグループを、1人の先輩医師が指導するスタイルとなっています。普段とは違う環境で学べるのが刺激になると好評で、今後の地域医療を支える若手医師に力を磨いていただきたいと考えています。

では地域の皆さんにメッセージをお願いします。

内藤英二院長、内藤大輔先生 内藤外科胃腸科医院6

【英二院長】「体の調子が少しおかしいけど、これくらいなら受診しなくていいか」と思わず、気軽に来院してください。それが病気の予防や早期発見につながりますし、早いうちは対処の選択肢も多いのです。すでに50年以上もこの地で診療を続け、地域の皆さんのことを知っている点は当院の強み。24時間体制ではなくなりましたが、通常の診療時間なら急な腹痛やケガなどにも随時対応しますので、ぜひご利用ください。
【大輔先生】2024年4月から当院の常勤となり、これまでいた大学病院で得た知見を皆さんの診療に還元したいと考えています。胃や大腸の内視鏡検査は病気の早期発見に有用で、より多くの方に楽な方法で検査を受けていただきたいですね。もちろん、父に比べたらキャリアはまだまだで、皆さんに育てていただくことも多くありますので、末永くお付き合いいただければと思います。

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