内藤 英二 院長、内藤 大輔 副院長の独自取材記事
内藤外科胃腸科医院
(横浜市港北区/日吉駅)
最終更新日:2026/03/16
日吉駅西口に広がる商店街で、50年以上前から地域に根差した医療を実践してきた「内藤外科胃腸科医院」。現在は2代目の内藤英二院長、息子の内藤大輔副院長の2人体制で診療にあたる。英二院長は「私は消化器外科、副院長は消化器内科が専門。痛みに配慮した胃と大腸の内視鏡検査など消化器分野を中心に、一般の内科・外科まで広く診られるのが特徴です」と話す。さらに大輔先生が副院長に就任したことで、生活習慣病など内科領域の幅が広がり、働き世代の患者も増えてきたという。また、英二院長は医師会の活動を通して地域医療に広く貢献し、定期検診やがん検診の受診率向上で地域の健康を守る取り組みにも積極的だ。そんな英二院長と大輔副院長に診療の特徴や地域医療への思いを聞いた。
(取材日2025年5月13日)
消化器分野を中心に風邪や生活習慣病、ケガに広く対応
まず、こちらの診療体制や診療面の特徴を教えてください。

【英二院長】以前は24時間対応で入院設備もありましたが、地域の中で役割分担を明確にする現在の医療体制の流れに合わせ、2022年から一般診療と診療時間内での急患対応に切り替えました。「外科胃腸科」の院名ながら、風邪・腹痛など一般的な病気の診療から切り傷・擦り傷に対する外科処置まで、広くプライマリケアを提供している点も医院の特徴です。私の専門の消化器外科、副院長は消化器内科ですから、消化器分野を協力して診ていけるのも強みの一つでしょう。
【大輔先生】以前から非常勤医として当院でも診療を行ってきましたが、2024年4月に副院長に就任し、一般外来と内視鏡検査・治療を行っています。大腸の内視鏡検査時に大腸のポリープの切除も手がけています。
健診施設や高齢者施設との連携も特徴と聞きました。
【英二院長】当院の医療法人は健診専門の医療施設、介護老人保健施設を持ち、「予防医学」「急性期医療」「介護福祉」を提供することで、地域の保健・医療・福祉の向上に力を入れています。当院はその中核施設として3つの分野を連携させる役割を持ち、健診で再検査になった方の精密検査と診断、患者さんの中で介護サービスが必要な方へのご紹介も行います。また、私自身は大学で非常勤講師を務め、大学病院の先生方との親睦を深めるなど、日頃からお互いに顔が見える関係を構築することも大切にしています。
【大輔先生】私は健診部門の施設長を兼任しており、そちらでも内視鏡検査を行い、消化器疾患の早期発見や当院との連携に力を入れています。また、食事や運動などの生活指導による生活習慣病の予防や管理についても重視しています。
副院長の専門は内視鏡とのことですね。

【大輔先生】はい。内視鏡検査では痛みや不快感をできるだけ抑えた検査を心がけています。鎮静剤の使用に加え、最近では炭酸ガス送気装置を導入しました。通常の空気よりも体内に吸収されやすい炭酸ガスを送気することで、検査に伴う苦痛や不快感の軽減を図っています。また、大腸がんの予備群でもある大腸ポリープの内視鏡治療も行っています。健診施設で異常の見つかった際も、迅速に精密検査や治療ができるため、連携のメリットは大きいですね。私が常勤になってからは、消化器内科領域の腹部症状のある方や生活習慣病の患者さんも増えてきました。若い世代の患者さんも増えてきていますので、生活習慣病など内科領域をさらに広げていきたいと思っています。
内視鏡検査、CT検査にも対応。早期発見に取り組む
高度な検査機器も整備して、早期発見に注力されているそうですね。

【英二院長】当院は地域のかかりつけ医として、定期的な健診および普段の診察を通して患者さんの不調の原因や病気を早く見つけ、生活の改善や早期治療を促すことが大きな役割です。そのため受診しやすい体制を整え、内視鏡検査の他、超音波による検査、心電図検査、一般的なエックス線画像診断も可能で、CTが必要な場合は併設の健診施設をご紹介します。当院である程度の診断をつけ、それに適した病院をご紹介できるので、紹介先でもスムーズに診ていただけると思います。
ところで、院長はどうして医師を志されたのですか。

【英二院長】私の父が当院を開院した当時、私はまだ小学生でした。自宅とクリニックが同じ建物だったため、一般の診療や手術、ときには患者さんの死を間近で感じることもあり、それが苦手で、当初は医師になりたいと思っていませんでした。しかし、父と一緒に出かけると日吉の地域だけでなく、横浜駅の辺りでもあいさつされることがあり、多くの人と関係を築く父の姿を見ると、誇らしい気持ちがしたものです。町の人に信頼されながら懸命に働く父の姿を見て、医師という仕事が素晴らしいと思えるようになり、医師の道を選びました。
副院長はいかがですか。
【大輔先生】医師をめざした理由の一つは父と働くことでした。いかなる時間でも呼び出しに応える父を見ていて尊敬し、やりがいのある仕事なのだと感じていました。大学病院では内視鏡検査を多く行い、内視鏡の扱いと診断力は磨けたと思います。外科の処置も軽症ならば問題なく対応できるようになりました。また大学病院で重症の患者さんをたくさん診てきたので、そこまで進行する前に病気を見つけるための、クリニックとしての役割の大切さを痛感しています。
診療する際、大切にしているのはどのようなことですか。
【大輔先生】父から「腹部の症状で来られた方はどれだけ安定していても、おなかを触って診察することが重要だ」とずっと言われてきました。触診することでわかることも少なからずありますし、患者さんも安心されると思います。こうした丁寧な診療というのが、地域のクリニックには必要だと学びましたね。そして、一人ひとりの患者さんとしっかり向き合い、患者さんの話に耳を傾けるというのも大切だと思っています。当院が長く続いてきたクリニックということもあるのか、患者さんには話好きな方も多く、話すだけで笑顔になられる方もいらっしゃいます。そうした話の中から、患者さんが口には出さない症状も察知し、変化を見落とさないようにしていきたい。それが地域医療の中で重要なことだと思います。
かかりつけ医として、予防領域や災害対応でも地域貢献
定期検診やがん検診など予防領域も重視されているそうですね。

【英二院長】多くの方が定期検診やがん検診を受けることで、病気の早期発見につながり、地域全体の健康に寄与するとの考えからです。生活習慣病の予防と早期発見に役立つ特定健診のほか、女性では乳がんや子宮頸がんの検診を受ける方が増えてほしいですね。早期なら治療できる可能性は非常に高いです。また、早期の大腸がんのほとんどは内視鏡で切除が望めますが、それ以外のがんは大学病院や地域の基幹病院へのご紹介になるため、患者さんが安心して受診できるよう、当院では紹介先の病院と定期的にミーティングを開くなど連携を深めています。
院長は、医師会での地域活動にも積極的と聞きました。
【英二院長】以前から活動している横浜市港北区医師会に加え、2023年からは横浜市医師会の常任理事も務めています。担当は勤務医の先生方との医療連携で、災害対策などでは現実的な災害に対応できるよう定期的訓練を行っています。また、研修医のスキルアップとして、大学病院や地域の基幹病院の卒業1~2年目の若手医師が参加する勉強会を定期開催しています。いろいろな病院の医師が混在する数人のグループを、1人の先輩医師が指導するスタイルで、普段とは違う環境で学べるのが刺激になると好評です。今後の地域医療を支える若手医師に力を磨いていただきたいですね。
最後に地域の皆さんにメッセージをお願いします。

【英二院長】「体の調子が少しおかしい」と感じられたら、気軽に来院してください。それが病気の予防や早期発見につながりますし、早いうちは対処の選択肢も多いのです。長年この地で診療を続け、地域の皆さんのことを知っている点は当院の強みです。通常の診療時間なら、急な腹痛やケガなどにも随時対応いたします。
【大輔先生】おなかの病気は時間がたつと重篤化することもありますので、少しの異変を感じたら我慢せず受診してください。当院では胃や大腸の内視鏡検査はできるだけ楽な方法で検査を受けていただけるように心がけています。血液検査やエックス線検査、CT検査もすぐにできますし、原因がわかればすぐに治療につなげることも可能です。地域医療への還元を見据え、内視鏡をはじめ幅広く研鑽を積んできましたので、早く地域の皆さんの力になりたいです。

