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渋谷 早俊 院長の独自取材記事

ごてん整形リハビリクリニック

(平塚市/平塚駅)

最終更新日:2024/12/27

渋谷早俊院長 ごてん整形リハビリクリニック main

2023年7月、平塚市御殿の住宅街にある「ごてん整形外科」が「ごてん整形リハビリクリニック」としてリニューアルオープンした。院長の渋谷早俊 (しぶや・はやとし)先生は、日本整形外科学会整形外科専門医であることに加え、スポーツ医学やリウマチなど多様な領域の研鑽も積んできた、幅広い疾患に対応できるドクターだ。リニューアルにあたり、膝・足や骨粗しょう症の外来を新たに立ち上げ、リハビリテーションに携わるスタッフも増やしたという。温かい雰囲気で、どんな質問にも優しくわかりやすく答えてくれる渋谷院長に、開業した経緯や力を入れていきたい治療、地域医療にかける思いなどを聞いた。

(取材日2024年7月26日)

リハビリに注力する医院にリニューアル

先生が整形外科の医師を志したきっかけは何ですか?

渋谷早俊院長 ごてん整形リハビリクリニック1

高校時代にサッカーをしていたのですが、故障も多く、捻挫や外傷でよく整形外科のお世話になっていたんです。けがで弱っているところを治療してくれる先生の姿を見て、「自分も先生のようになりたい」と思ったことが整形外科の医師を志したきっかけですね。実際になってみると患者さんの年齢層は幅広く、スポーツによる外傷ばかりではなく、膝や腰の痛み、骨粗しょう症など多様なご相談を受けるのだなと思いました。また経験を積んでいくうちに、けがなどの治療だけではなく、けがをしにくい体づくりも大事だと思うようになりました。

リニューアルオープンの経緯、院長就任の経緯を教えてください。

整形外科の医師になってからの10~15年は、手術に対する意欲を強く持っていました。その経験から多くを学んだ一方で、手術をしても寝たきりになってしまう方々を見て、自分ができることの限界を感じました。それから「手術をしなくて済むように、もっと前の段階から患者さんに関わりたい」「手術をして終わりではなく、その先までケアをしたい」「再発予防のために、できることがたくさんあるのではないか」などと考えるようになったのです。そして自分のクリニックを開業できたら良いなと思っていたところに、リニューアルのお話をいただきました。私自身は広島県の出身で、この辺りに住んだことはなかったのですが、平塚市は叔父が住んでいたためなじみのある土地ではあったので、ご縁があったのかもしれませんね。

どのようなところをリニューアルしたのですか?

渋谷早俊院長 ごてん整形リハビリクリニック2

さらにリハビリに力を入れていきたいと考え、新たに理学療法士を4人採用しました。名称も「ごてん整形外科」から「ごてん整形リハビリクリニック」へ変更したのです。また膝・足や骨粗しょう症の外来を新設しました。リハビリを担当するスタッフとは、普段の何げない会話や、定期的なカンファレンスなどで患者さんの情報を共有しています。手術をしなくてもリハビリを行い、生活や自主トレーニングの指導を受けることで、痛みの改善や活動性の向上につながったら幸いです。

いつまでも元気に過ごせるように早期発見・治療を重視

どのような患者さんが多いのですか?

渋谷早俊院長 ごてん整形リハビリクリニック3

ここ平塚市は、昔から住んでいる層も、転居してきたファミリー層も増えてきた地域なので、患者さんの年齢層は幅広いですね。疾患も多岐にわたっていて膝や腰の痛み、肩凝り、四十肩、最近は「スマホ首」と呼ばれる首から肩にかけての凝りや痛みを訴える方も増えています。当院にはエックス線機器だけでなく超音波検査装置もあるので、エックス線では映らない靱帯や筋肉、腱の損傷・断裂なども調べることが可能です。超音波検査の際には、筋肉や腱などの状態をリアルタイムで映し出すモニターを、患者さんにも見てもらいながら説明させていただいています。例えば血流のある部分を色つきで表示すれば、炎症を起こしている部分や程度が、患者さん本人により伝わりやすくなるでしょう。

先生が注目していることについてお聞かせください。

血液中に含まれる成長因子と呼ばれる成分に着目した研究に、最近は注目しています。採取した血液を分離させ、成長因子の多く含まれる層を使用する研究が進められているのです。この研究がさまざまな疾患に悩む患者さんの希望につながるといいなと思い、私自身も勉強を重ねています。

他にはどのような分野に力を入れているのでしょうか?

渋谷早俊院長 ごてん整形リハビリクリニック4

骨粗しょう症の治療に力を入れています。人の体は常に古くなった骨を壊し、新しい骨に作り変えています。しかし年齢を重ねると、壊す量と作る量のバランスが崩れ、骨の全体量が減少してスカスカな状態になることもあります。この状態が骨粗しょう症です。こうなるとちょっと転んだだけでも骨折してしまったり、治療に時間がかかったり、場合によっては要介護状態や寝たきりになってしまうことも少なくありません。当院では骨密度検査を行い、骨粗しょう症の早期発見・治療につなげようと努めています。また骨粗しょう症は高齢者の疾患というイメージがあるかもしれませんが、若いうちから意識することが大事です。検査してみると、思ったより骨密度の数値が低い若い方や中高年の方は少なくないといわれているんですよ。まだ骨密度検査をしたことがない方は、ぜひ一度測定することをお勧めします。

一人ひとりに合うケアで、健康寿命を延ばしたい

クリニックの理念について教えてください。

渋谷早俊院長 ごてん整形リハビリクリニック5

患者さんご自身に、自分の体をもっと知っていただきたいという気持ちがあります。例えば「これ以上やったらけがや痛い思いをする」とわかっていれば、リスクの回避につながるでしょう。ですから、けがや痛みの予防のためにも、自分の体の状態や限界を知っていただきたいのです。もしけがをしてしまっても、早めの回復や復帰を図りやすくなると考えています。当院のことも、何かあってから受診する場所ではなく、ケアの相談・質問をする場所として活用いていただけたらうれしいですね。運動は健康のために大事ですが、事前のストレッチや運動後のケアをおろそかにすると、逆に体に負担がかかってしまうこともあります。そういったこともリハビリのスタッフに教わって、患者さん一人ひとりが自分の体を自分でしっかりとケアできるようになっていただけたら幸いです。

今後の展望を教えてください。

お子さんから高齢の方まで「ここに行ったら解決するよ」と思っていただけるクリニックでありたいです。けがなどの外傷性疾患はもちろん、変形性関節症や骨粗しょう症といった、日常のケアで症状改善や進行予防を図れるものに対しても、早めに関わっていけたらと思っています。勤務医だった頃、骨折や変形性関節症などの手術をしても、結局歩けなくなってしまう人や寝たきりになってしまう人をたくさん診てきました。定期的な通院や日常のケアがもっと身近になって、地域全体の健康寿命を延ばすよう図り、歩けなくなる人を少しでも減らしていきたいです。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

渋谷早俊院長 ごてん整形リハビリクリニック6

いつまでも元気でいるためには、予防がとても大事です。自分の体、自分の健康は自分でつくるつもりでしっかりと向き合っていきましょう。現代社会はたくさんの情報があふれていて、調べればどんなことでも出てきますが、体の性質は一人ひとり違うので、自己流で無理をするのではなく医療施設に相談することをお勧めします。当院でも、患者さんの体がどんな状態にあるかを検査・評価し、必要な治療やケアを提案させていただきます。小さな不調や困り事でも、まずは一度相談していただけたらと思います。

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