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岡村 義之 院長の独自取材記事

岡村レディースクリニック

(東大阪市/八戸ノ里駅)

最終更新日:2026/07/08

岡村義之院長 岡村レディースクリニック main

近鉄奈良線の八戸ノ里駅徒歩3分にある「岡村レディースクリニック」。同院は婦人科・産科を標榜し、10代から80代まで幅広い患者が訪れる女性のためのクリニックだ。患者への配慮を最優先する岡村義之院長は、年代別対応で女性の気持ちに寄り添い、「じっくりと話を聞く」「不快な気持ちを与えないよう、しっかりと説明する」ことを心がけているという。優しい口調と穏やかな笑顔が印象的な岡村院長に、産婦人科の開業医だった父と同じ道を志した理由、現在の地に開業した理由、力を入れている骨盤や足へのアプローチ方法など、幅広く話を聞いた

(取材日2018年7月2日)

産婦人科医院を営む家に生まれ、尊敬する父と同じ道へ

クリニックの特色を教えてください。

岡村義之院長 岡村レディースクリニック1

現在の当院の患者層は30代から60代の方が中心ですが、最近では初潮が早くなっていますので月経痛などの小学生をお母さまが連れてみえたり、骨盤臓器脱や膣炎などの症状にお悩みの高齢の患者さんがいらっしゃったり、10代から80代まで幅広く来院していただいています。開業時に考えていたよりは、年齢の幅は広かったですね。当院では分娩は行っておらず妊婦健診のみとなるのですが、妊婦さんの意向を聞いた上で病院をご紹介することもあります。

先生が産婦人科医師をめざした理由はなんでしょうか。

父が産婦人科の医師で、1964年に奈良で産婦人科医院を開業し、分娩はもちろん婦人科の手術も行っていました。当時、分娩を行う開業医のほとんどは、自宅と医院を一緒にする職住一体の形態だったので、私も病院に住んでいたようなものでした。部屋は病室の隣でしたから、深夜でも父がバタバタと対応しているのが日常でしたね。私はやりたいことがあって医師以外の道に憧れを持っていましたが、15歳の時に入院生活を送り、医師や看護師、パラメディカルの方々にとても良くしていただいたことがきっかけで医師を志しました。そして父の仕事を間近で見てきたので、医師になるからには産婦人科だろうと。2年前に引退しましたが、86歳まで外来診療と分娩を行っていた父を今でも尊敬しています。

2007年に開業されたと伺いましたが、なぜこの地を選んだのですか?

岡村義之院長 岡村レディースクリニック2

これまで東大阪市立中央病院(現・市立東大阪医療センター)をはじめ、さまざまな病院に勤務し、実家である奈良の岡村産婦人科で父と一緒に診療を行っていたこともあります。弟も産婦人科医師であることから、兄弟での継承案、分院設立案などを含めて父子3人で話し合った結果、私が新医院を運営することになったんです。奈良市内で開業すればどうしても「岡村さんの息子」がついて回る(笑)。ですから長く勤務した病院のある東大阪で開業しました。私はもともと産科の医師ですから分娩や新生児を診るのが好きな人間。現在、当院での分娩はできませんが、今でも市立東大阪医療センターでの週1回の当直と外来、実家での帝王切開や当直などで分娩を行っています。

女性への配慮は、男性医師としての重要課題

診療にあたり、心がけていることを教えてください。

岡村義之院長 岡村レディースクリニック3

勤務医の頃は患者数の多い病院でしたから、患者さんに対応する時もある程度で話を区切り、次の方を診察しなければなりませんでした。しかし開業してからはじっくり話を聞くことができるようになりましたね。若い世代はストレートに話をしてくれる方もいれば、症状の伝え方が曖昧な患者さんもいらっしゃいます。更年期の方は何に悩んでおられるのかうまく伝えることができない場合がありますし、年配の方の中には産婦人科そのものに抵抗感がある患者さんもいらっしゃいます。このように世代や患者さんによって、さまざまな違いがありますので、診療ではまず問診票を確認しながら患者さんの言葉をしっかりと聞き、少しでも気になるキーワードがあれば「それはこういう意味ですか?」など、私から話を聞いてコミュニケーションを取れるように心がけています。

注力している診療はありますか?

分娩を行っていない現在は婦人科の患者さんがメインですから、先ほども申し上げたとおり、特に閉経前から閉経後、更年期の症状を訴える40代から60代の方の話をじっくり聞くよう努めています。また最近では10代・20代の若い世代を含めて体温が下がっていて、血の巡りがとても悪くなっているのではないかと危惧しています。その原因には食生活などさまざまな要因があると思いますが、もともと四足歩行だった人間が二足歩行となり、頭を支えるための背骨や骨盤にゆがみが生じてしまっていることもその一つだと考えています。私は男性ですから、患者さんの体に触ることは常に慎重を期していますが、患者さんが許可してくださる場合は骨盤のゆがみを診ることもあります。

さまざまな切り口から、女性の悩みにアプローチしているのですね。

岡村義之院長 岡村レディースクリニック4

最近では外反母趾や、足裏のアーチの崩れなど足の変形にも注目しています。姿勢が良くなれば、服を着たままでも骨盤の診察ができるようになると考えました。初めて診てもらう男性医師だとしても、足先なら見せることも診察も抵抗がある方は少ないのではないでしょうか。そこで荷重バランスの知識を診療に取り入れようと、現在はセミナーに通い、まずは私自身で加重バランスを整えるインソールを作って試しているところです。一方、産婦人科では漢方を積極的に活用しています。たいへん尊敬している大学病院時代の先輩医師が漢方に精通しており、その先輩の影響で私も漢方をよく使うようになりました。漢方薬を内服していただくことで、考えていたより早く症状の軽減につながり、自分自身が驚くほど効果の見込めるケースもあるので、もっと勉強をし、治療に役立てたいです。

年代別アプローチで各世代に合った診療を

お忙しい中、積極的に新しい知識の習得に力を入れておられるのですね。

岡村義之院長 岡村レディースクリニック5

せっかく開業したのですから、興味があってやりたいことは勉強したいなと思っています。大規模病院に比べれば来院される患者層が限定されがちですので、勉強を続けていかなければ遅れていってしまいます。せっかく来てくださる患者さんのために、最もその方に合っている治療をしたいという気持ちが強いので、講習会や勉強会、セミナーなどには積極的に参加するようにしています。

今後の展望を教えてください。

東大阪の病院にご縁がありこの地に開業しました。患者さんは地元の方に限らず遠方からもいらっしゃいますが、これまでどおり地域に密着してやっていきたいと思っているんです。今年6月からは所属する医師会での活動も増え、これから医師会が関連する行事があれば産婦人科以外の内容でも出ていく機会が多くなっていくと思います。もちろん婦人科・産科ですから、内科のように「皆さん来てください」ということにはならないのですが、医師会の仕事を通じて地域の方々ともう少し顔を合わせて交流できたらいいなと考えています。

読者にメッセージをお願いいたします。

岡村義之院長 岡村レディースクリニック6

10代から20代前半はインターネットで自分で調べて来てくれますが、誤った知識を信じていたり、解釈が間違っていたりするケースもあるため、しっかりとした説明が大切だと考えています。30代から40代は子宮筋腫や月経異常などで来られる患者さんが多いですが、この世代は女性医師にかかりたいと思っている世代だと肌で感じます。男性医師とのやりとりで患者さんが不快にならないよう「こういう状態なので、この検査をしたい」など細かに説明し、しっかりコミュニケーションを取っていきたいですね。40代後半から60代までの人は更年期障害がメインですから、先ほどもお話ししたとおり、しっかり話を聞く。ご本人が一番気になっていることが軽くなれば、全体として症状が軽くなったと感じられると思うので、初診でできる限り時間をかけてじっくりと向き合うようにしています。何か気になる症状や悩み事などがあれば、何でもお話しいただきたいですね。