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浜口 洋平 院長の独自取材記事

二子玉川ブレストクリニック

(世田谷区/二子玉川駅)

最終更新日:2020/04/01

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二子玉川駅から徒歩3分。玉川高島屋の隣にある「二子玉川ブレストクリニック」。日差しが降りそそぐ明るい院内はやさしいアロマの香りに満ち、穏やかな雰囲気。乳がん検診をはじめ、乳腺を専門とし、浜口洋平院長以外のスタッフはすべて女性でこまやかな配慮があふれている。直接患者の肌に触れるマンモグラフィ検査では、専門の技術を持つ女性検査技師が担当。不安を抱えて来院する患者のために、検査結果はその日のうちに伝えるようにしているという。また浜口院長自身の経験から、心のケアも大切にしており、術後のフォローアップやメンタル面でのサポートも行っている。早期発見のためにも乳がん検診の大切さを訴え、受診率向上のため啓発に注力する浜口院長に話を聞いた。
(取材日2016年6月29日)

つらさを知っているからこそ「心」にこだわったケアを

どのような患者さんが来院されますか?

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開院して6年経ちましたが、徐々に地域に根差した診療が行えていると実感しているところです。この二子玉川という街は、30代から40代の女性に人気が高く、その年代の方々というのはまさに乳がん年齢です。しかし気になることがあっても、総合病院などではなかなか予約を取ることができず、また検査を受けても結果を教えてもらえるまでに数日から数週間かかる場合もあります。当院では、不安な気持ちを少しでも早く解消できるように、検査結果はその日のうちに伝えるようにしていますので、今すぐに結果が知りたいと駆け込んでくる患者さんもいますね。すぐに治療が必要な場合には、適切な医療機関を紹介しています。しかし乳がんの検診率はまだまだ少なく、定期的に検診を受ける大切さを伝えていきたいですね。

スタッフは全員女性だと伺いました。

乳腺外科はとてもデリケートな分野です。特にマンモグラフィなどの検査では、患者さんの肌に触れますからなおさらでしょう。そこで当院では女性のマンモグラフィ検査を専門とする技師が常勤しています。女性の技師はまだまだ少ないので、きっと患者さんにとっても大きな安心感になると思います。また、日本看護協会が認定した乳がん看護認定看護師など、乳がんについて経験や勉強を積んできた専門のスタッフが待機しています。最近ではシックな雰囲気の医院も多いですが、当院は日差しのたくさん入るビルの6階に位置しています。この明るさを生かし、リラックスできる音楽をかけ、アロマテラピーも行うなど、できるだけ患者さんに安心していただける空間を心がけました。そして私以外は基本的に女性スタッフという環境で、なるべく患者さんの不安を取り除けるようにしています。

「心のケア」にこだわる理由をお聞かせください。

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実は私自身、研修医時代に悪性腫瘍が見つかり、治療した経験があります。当時の私は医師1年目。現在ほど本人への告知が一般的ではなかったのですが、医師という仕事を選んだ者ということで、担当医が直接私に告知しました。その頃私は新婚1年目で、このことを妻に伝えるのが本当につらかったですね。いろんな方のおかげで、現在は元気に仕事をしています。このような経緯があるので、がん患者さんの気持ちが決して他人事とは思えないのです。乳がんに限った話ではありませんが、がんの治療で多くの方がつらく感じるのは、手術を受けるときではなく術後です。手術は始まりなんです。ホルモン治療の場合、術後5年、10年と時間をかけていかなければなりません。当然治療費もかかります。だからこそ当院でも術後のフォローアップには最善の努力をしていきたいですね。

早期発見が重要、継続した検診を呼びかけ

医師をめざしたきっかけと、そこから乳腺外科を専門とされた流れを教えてください。

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医師をめざしたのは、昭和40年代の老医師と若い医師の物語の映画がきっかけです。横浜市立大学医学部に進学し、横浜市立市民病院や藤沢市民病院などの外科で、数多くのがん患者さんと接してきました。アメリカに留学し基礎的な研究も行っていましたが、やはり患者さんと接する臨床の現場が好きなのだと実感しました。そして帰国後は横浜市立大学医学部附属病院や横須賀共済病院などで乳腺外科を診ることなりました。それから開院に至るわけですが、気がつくと映画の老先生と同じように、街に出て直接人々とふれあう道を選んでいましたね。がんを患った人は、誰しも不安な気持ちになりますが、とりわけ乳がんについては心にダメージを負う人が多いと感じています。だからこそ誰もが気軽に訪れることのできる街のクリニックで、「心のケア」についても力を注ぎたいです。

乳がん検診はどのくらいの目安で受けるのがよいでしょうか?

よく言われるのは2年に1回ですが、個人的には1年に1回でも多すぎることはないと思います。特に母親や姉妹など近い家族に乳がんを経験した人がいる場合は、より注意が必要です。乳がんの進行度は非浸潤がんと呼ばれる0期のステージから、悪性度に合わせて4期のステージがあります。0期の場合ではほぼ100%、1期でも90%の人が治ると言われています。ですので、まずは早期発見するために定期的な検診が欠かせません。しかし日本人女性の乳がん検診の受診率は先進国ではきわめて低く、一説には20%に満たないとも言われています。しかし欧米では約70%あるいは80%です。欧米では乳がん検診が半ば「義務」として扱われているからです。しかし日本では「自己責任」として捉えられているのが現状です。

早期発見がとても重要なんですね。

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乳がんはがん全体から見れば比較的治りやすいと言われています。継続して検診を受けてもらうことで、こまかい変化などにも気づくことができますから、かかりつけ医に通う感覚で、定期的にチェックしてもらいたいと思っています。また乳がんは再発までの期間が長いのも特徴です。私の知っているケースでは32年目に再発した患者さんがいました。長いスパンで経過を見ていく必要がありますが、最近の大きな病院の傾向としては術後の通院が10年から5年になりつつあるようです。これは患者さんにとって決してメリットのある話ではありません。だからこそこのような患者さんの受け皿として、当院のような乳腺外科を専門とするクリニックが必要なのだと思います。

女性が安心して何でも相談できるクリニックに

忘れられないエピソードはありますか?

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乳がんの再発によって亡くなった患者さんがいました。その方が亡くなった後、ご主人が日記や荷物を整理していると「浜口先生にきちんと御礼を伝えてくださいね」と記されたメモが出てきたそうです。そのお話をご主人から伺ったのですが、今でもそのご夫婦のことは頭をよぎります。再発の治療は本当につらく、苦しみを抱えている人はたくさんいます。このクリニックがそのような方の一助になれば幸いですね。実は私の義母も乳がんを患い、私が手術を執刀しました。他の人には任せたくなかったんです。もちろんこのような手術も大切ですが、やはりがん治療の成功の決め手は術後の治療にかかっていると思います。少しでも不安を持っている方がいたら、ぜひ気軽に相談にきてほしいですね。

休日はどのように過ごされていますか?

散歩が好きで、よく妻と食べ歩きに行きます。健康づくりなど特別なことはしていませんが、自宅から毎日20分歩いて通勤しています。妻と歩きながら、おいしいものを食べて、ウォーキングがてら渋谷まで歩いたこともありますよ。勤務医時代はまとまった休みがとれると妻と2人でヨーロッパに旅行に出かけることもありましたが、開院してからはなかなか時間がとれないので、近場で飲んだり食べたりして、リフレッシュしています。

最後に読者へメッセージをお願いします。

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乳がんは早期に発見できれば治る可能性も高くなります。継続して検診を受けることがとても大切なんです。ぜひ専門のクリニックで年に1回は検診を受けてもらいたいです。当院では、検査結果はその日のうちに伝えるようにしています。早くに診断することで、すぐに対応や処置を考えることができますしね。患者さんの不安を早く解消するという初心を忘れずに、これからも診療していきたいと思っています。また私が闘病から身をもって感じたことは、接し方や心のケア、術後の時間の使い方が大事だということ。当院では乳がん検診をはじめ、乳腺疾患の治療、術後のフォローアップ、セカンドオピニオン、さらに骨密度検査や更年期障害の薬物治療、甲状腺疾患の診断や治療も行っています。気になることがある方は早めにご相談ください。

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