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浜口 洋平 院長の独自取材記事

二子玉川ブレストクリニック

(世田谷区/二子玉川駅)

最終更新日:2021/10/12

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二子玉川駅から徒歩3分の百貨店に隣接する「二子玉川ブレストクリニック」。日差しが降り注ぐ明るい院内は、優しいアロマの香りに満ちた居心地の良い空間だ。乳がん検診をはじめ、乳腺を専門とする同院は、浜口洋平院長以外のスタッフはすべて女性。直接患者の肌に触れるマンモグラフィ検査では、専門の技術を持つ女性検査技師が担当し、不安を抱えて来院する患者のために、検査結果はその日のうちに伝えるようにするなど、こまやかな配慮にあふれている。乳がんの早期発見と術後のフォローアップ、メンタル面でのサポートにも注力している。乳がん検診の大切さを訴え、受診率向上のための啓発活動にも尽力する浜口院長に話を聞いた。

(取材日2016年6月29日/再取材日2020年6月24日)

受診しやすい体制を整え、定期的な検診を呼びかけ

どのような患者さんが来院されますか?

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二子玉川という街は、30代から40代の女性に人気が高く、その年代の方々というのはまさに乳がん年齢です。しかし気になることがあっても、総合病院などではなかなか予約を取ることができず、また検査を受けても結果を教えてもらえるまでに数日から数週間かかる場合もあります。当院では、不安な気持ちを少しでも早く解消できるように、検査結果はその日のうちに伝えるようにしていますので、今すぐに結果が知りたいと駆け込んでくる患者さんもいますね。すぐに治療が必要な場合には、適切な医療機関を紹介しています。しかし乳がんの検診率はまだまだ低く、定期的に検診を受ける大切さを伝えていきたいですね。

スタッフは全員女性だと伺いました。

乳腺外科はとてもデリケートな分野です。特にマンモグラフィなどの検査では、患者さんの肌に触れますからなおさらでしょう。そこで当院では女性のマンモグラフィ検査を専門とする技師が常勤しています。女性の技師はまだまだ少ないので、きっと患者さんにとっても大きな安心感になると思います。また、当院は日差しのたくさん入るビルの6階に位置していています。この明るさを生かし、リラックスできる音楽をかけ、アロマテラピーも行うなど、できるだけ患者さんに安心していただける空間を心がけました。そして私以外は基本的に女性スタッフという環境で、なるべく患者さんの不安を取り除けるようにしています。

今年は、開院10年という節目の年だそうですね。

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開院して10年たちましたが、徐々に地域に根差した診療が行えていると実感しているところです。開院時にスタッフからプリザーブドフラワーをもらったのですが、今年10年ぶりに再び頂くことができました(笑)。開院した時からずっと同じスタンスで診療を続けているので、あまり大きな変化はありませんが、乳がん検診で病気を見つけ、見つかった方が病院で治療を終えて当院に戻って来られる。そして、術後のフォローを続けるということを中心に、多くの患者さんに携わってきました。乳がんは長期間の観察が必要な病気なので、患者さんとは一生のお付き合いになります。それだけに、普段の生活の中で気軽に受診してもらえるような雰囲気を大事にしています。

早期発見で乳がんの完治へと導く、継続した検診が重要

医師をめざし、乳腺外科をご専門とされたのはなぜですか?

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医師をめざしたのは、昭和40年代に作られた老医師と若い医師の物語の映画がきっかけです。横浜市立大学医学部に進学し、横浜市立市民病院や藤沢市民病院などの外科で、数多くのがん患者さんと接してきました。アメリカに留学し基礎的な研究も行っていましたが、やはり患者さんと接する臨床の現場が好きなのだと実感しました。そして帰国後は横浜市立大学附属病院や横須賀共済病院などで乳腺外科を診ることなりました。それから開院に至るわけですが、気がつくと映画の老先生と同じように、町の人々とふれあう道を選んでいましたね。がんを患った人は、誰しも不安な気持ちになりますが、とりわけ乳がんについては心にダメージを負う人が多いと感じています。だからこそ誰もが気軽に訪れることのできる町のクリニックで、「心のケア」についても力を注ぎたいです。

乳がん検診はどのくらいの目安で受けるのがよいでしょうか?

自治体の住民検診は2年に1回のマンモグラフィですが、1年に1回でも多過ぎることはないと思います。特に母親や姉妹など近い家族に乳がんを経験した人がいる場合は、より注意が必要です。乳がんの進行度は非浸潤がんと呼ばれる0期のステージから、悪性度に合わせて4期のステージがありますので、まずは0期や1期の早期のうちに発見するために、定期的な検診が欠かせません。しかし日本人女性の乳がん検診の受診率は先進国の中でも低く、欧米先進国の受診率が70~80%なのに対し、日本では40%前後です。日本では検診が「自己責任」として捉えられているのが現状です。

早期発見がとても重要なのですね。

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乳がんはがん全体から見れば比較的治りやすいといわれており、がんサバイバーの約半数は乳がんの患者さんです。リスクが高いと考えられる患者さんには、よりしっかりとマンモグラフィー検査を受けるようお話をしたり、年齢によっても異なりますが、超音波検査を組み合わせることもお伝えします。マンモグラフィー検査は石灰化やカルシウムの沈着を見つけやすいのですが、小さなしこりなどを見つけるのは超音波検査のほうが得意です。それぞれの検査に得意、不得意があるので組み合わせることが大切です。継続して検診を受けてもらうことで、細かい変化などにも気づくことができますから、かかりつけ医に通う感覚で、定期的にチェックしてもらいたいと思っています。

病院と連携し、2人主治医制のかたちで術後をフォロー

忘れられないエピソードはありますか?

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乳がんの再発によって亡くなった患者さんがいました。その方が亡くなった後、ご主人が日記や荷物を整理していると「浜口先生にきちんとお礼を伝えてくださいね」と記されたメモが出てきたそうです。そのお話をご主人から伺ったのですが、今でもそのご夫婦のことは頭をよぎります。再発の治療は本当につらく、苦しみを抱えている人はたくさんいます。このクリニックがそのような方の一助になれば幸いですね。実は私の義母も乳がんを患い、私が手術を執刀しました。ほかの人には任せたくなかったんです。もちろんこのような手術も大切ですが、やはりがん治療の成功の決め手は術後の治療にかかっていると思います。

術後が大切なのですね。

乳がんに限った話ではありませんが、がんの治療で多くの方がつらく感じるのは、手術を受ける時だけではなく、術後もです。ホルモン治療の場合、術後5年、10年と時間をかけていかなければなりませんし、乳がんは再発までの期間が長いのも特徴で、私の知っているケースでは32年目に再発した患者さんがいらっしゃいました。長いスパンで経過を見ていく必要がありますが、病院で術後の定期検診を続けることは現実的に難しいため、患者さんの受け皿として当院のような乳腺外科を専門とするクリニックが必要です。病院とクリニックが連携して、主治医2人制のようなかたちで診療を継続していくのが良いのではないかと思います。地域のクリニックであれば、ご家族と一緒に来院したり、患者さんの生活背景がよく見えるので、患者さん自身も話しやすいというメリットがあるのではないでしょうか。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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乳がんは早期に発見できれば治る可能性も高くなりますので、ぜひ専門のクリニックで年に1回は検診を受けてもらいたいと思います。症状がないと検診に行かないという方もいると思いますが、症状がない人が受けるのが検診だということを伝えていきたいですね。早く診断することで、すぐに対応や処置を考えることができるので、当院では検査結果をその日のうちに伝えるようにしています。患者さんの不安を早く解消するという初心を忘れずに、これからも診療していきたいですね。また、乳がん検診をはじめ、乳腺疾患の治療、術後のフォローアップ、セカンドオピニオン、さらに骨密度検査や更年期障害の薬物治療、甲状腺疾患の診断や治療も行っています。気になることがある方は早めにご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

乳がん検診(健康診断として乳房検査をされる場合は自費診療となります。)/ 8500円~

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