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原田 優子 院長の独自取材記事

はらだデンタルクリニック

(世田谷区/九品仏駅)

最終更新日:2019/08/28

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九品仏の駅を降りてすぐ、商店の連なる道を左に入ると、季節の花々が咲く小さな花壇と、双葉のロゴマークの看板が目に入る。「はらだデンタルクリニック」は院長である原田優子先生と歯科助手がいる、かわいらしいクリニックだ。原田先生にお会いするのは、開院間もない7年前から2回目。今ではすっかり地域に根付き、多くの患者から親しまれ、信頼されていることがうかがえた。「ホームドクターとして患者さんにいつまでも寄り添いたい」という言葉からは、「自分が地域の健康を守る」という使命感が伝わってきた。
(再取材日2016年11月1日)

誰もが入りやすく、わが家のようにくつろげるように

歯科医師になろうと思ったきっかけを教えてください。

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高校生の頃、父に進路の相談したときに「手に職を付けたほうがいい」とアドバイスされ、まず思い浮かんだのが歯科医師でした。父は造園業を営みながら建築士でもあったので、私もその方面も考えたのですが、「たくさんの人と直接的に関われて、人の助けになるような仕事がしたい」と思ったのです。幼い頃から出入りの職人さんたちを大勢見てきたのですが、年配の職人さんたちって歯が悪い人が多いんです。きっと、朝早くから夜遅くまで働いて、歯医者さんに行けない人が多かったんでしょうね。なので、お世話になった職人さんたちの歯を、自分が治せたらなと。今まで私を育ててきてくれた方たちに、どういうかたちであれ恩返しがしたかった。「実家の近くで開業すれば通ってもらいやすいかな」と、この場所で開業することにしたのです。

大学では歯内療法を専門に研究されていたそうですね。

はい。歯内療法というのは歯の根、神経が専門。食べ物をきちんと噛むためには、まず土台である歯の根、歯内治療をしっかりしておかないといけません。この分野を研究しようと思ったのは、歯そのものや歯の健康において土台となる大事な部分であること、さらに、直接見えない部分だけに興味をかきたてられたから。でも、難しいと感じることがまだまだ多く、とても奥深い分野ですね。また、歯内療法の講座でお世話になった医局の先輩には、大きな影響を受けました。面倒見の良い先輩で、いつもそばで学ばせてもらいましたね。技術的なことはもちろん、患者さんとの向き合い方、患者さんの声を聞こうとするまっすぐな姿勢まで、見習うところがたくさんあり、私のめざす医師像でもあるんです。医局を出てからも先輩の病院で勤務医として経験を積めましたし、今でも壁にぶつかると話を聞いてもらっています。

ご自身のクリニックをつくるにあたり、コンセプトはあったのですか?

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「温かい、おうちみたいな場所」ですね。そして、誰でも入りやすい雰囲気にしたいという希望がありました。父はもう亡くなっていますので、設計は私も小さい頃から知っている父の友人の建築士の方にお願いしました。本当ならば父に造ってもらいたかったですが、実際そうなるとケンカばかりで大変だったかもしれませんね(笑)。お願いした建築士さんは根気強く私の話を聞いてくださり、わがままな注文にも応えてくれました。何度も何度も話し合いを重ね、おかげでようやくこのクリニックが完成したのです。そうそう、表の花壇は、実家の会社の人が造ってくれたんですよ。今では隣のお花屋さんにも造っていただいたり、お手入れをしていただいています。

患者との心のふれあいが、日々の原動力

クリニックでは先進機器も取り入れて治療に生かしていらっしゃるそうですね。

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例えば、鏡では見えない部分を映し出す高感度CCDカメラでご自分の口内を見ると、皆さんびっくりなさいますね。視覚化することで患者さんの安心にもつながりますし、術前術後の様子もわかりやすくお伝えできます。さらに治療内容の説明やカウンセリングの際には、アニメーションも使っています。一般の方には想像しにくい根の治療に関しても、治療の工程を順を追ってわかりやすく説明できて便利ですね。また、歯科医師会に入って地域で長く診療されてきた先生方と関わりができたことも、治療に生かされています。さまざまな情報を得られるだけでなく、ちょっとした会話が悩み解決の糸口となったり、診療の助けになったりして。私自身がすごく助けていただいていますね。

患者さんと接するなかで心がけていることはありますか?

私自身病気をしたとき、多くの病院に通った経験から思ったことですが、「行くのが嫌だな」という場所にならないようにしたいです。そもそも病院って行きたくないものですよね。元気なときに行く場所じゃないですし。だからこそ、来たときより少しでも気分が明るくなって帰ってもらいたい。そのために、患者さんとはよく会話をするようにしています。話をすることでその方の背景が見えて治療の一助となることもありますし、「こういう話し方をすれば、治療をやる気になってくれるかな?」とスムーズな診療のヒントが見つかることもある。まあ、私自身おしゃべりするのが大好きという理由もありますが(笑)。患者さんに「何でも話していいんだな」と思っていただけるような医師になりたいですね。

心に残る患者さんとのエピソードはありますか?

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患者さんたちには毎日優しくしていただいているので、ひとつを選ぶのは難しいのですが……。診療のたびに私の肩をもんで「今日はダメね、凝ってる」「今日はやわらかい、その調子!」と声をかけてくださる女性の患者さんや、診察日ではないのに「お昼に食べて」と定期的にスタッフ全員分のパンを買ってきてくださる患者さんもいらっしゃいます。先日は夜に「子どもの喉に魚の骨が刺さって、すごく痛がってる。先生の分野じゃないとはわかってるけど、ほかに頼れる先生がいない!」と泣きながら電話をかけてきた方も。私が処置をするわけにはいかないので、別の病院を紹介して事なきを得ました。私は直接何もできなかったのですが、困ったときに私の顔が浮かんでくるというのは、すごくうれしいですよね。

ホームドクターとして寄り添い、患者にベストな医療を

毎日お忙しいとは思いますが、休日はどのように過ごしていますか?

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趣味の舞台観劇を楽しんでいます。大好きな演目は何回も観に行くんですよ。それと私、ずっと大ファンのミュージシャンがいるんです。ボーカルデュオなんですけど、いつかこのクリニックに来てくれたら……って歯科助手とよく話しています(笑)。あとは、愛犬の散歩や食べ歩きでしょうか。食べ歩きでは、自由が丘によく行きます。おいしいお店を調べたり、友達から教えてもらったりしていますね。

今後はどのようなクリニックや歯科医師をめざしていきたいですか?

すべてを抱え込もうとせず、不得手な部分は他の病院などと連携を取り、患者さんにとってベストな医療を提供していきたいです。例えば当院では口腔外科を掲げていないのですが、そういう分野は関連病院へ紹介するなどして対応しています。長期的な視点では、ホームドクターとして長く患者さんに寄り添っていきたいですね。開業から7年を迎え、私も患者さんも少しずつ年を重ねています。当初は元気に通っていらした方も、付き添いの方といらっしゃるようになったり、車いすになったり。今はまだ「通えなくなったら私が伺うので、呼んでくださいね」「通えるから!」なんて、笑って話していますが、訪問診療についても少しずつ真剣に考えるようになりました。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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「口の中を人に見せるのは恥ずかしい」とおっしゃる方が多いのですが、口の中は自分で見えないだけに症状も見過ごしがち。気になることがあれば、すぐに受診することをお勧めします。特に気を付けていただきたいのが、まだ小さいお子さんのいるママ。「子どもと一緒に寝てしまって、歯磨きできなかった」という方も少なくありません。当院には常設のキッズスペースはありませんが、マットを敷いて簡易スペースをつくるなど、目の届く場所で診療を受けていただけます。もちろん、お子さんの泣き声も気にする必要はありませんので、生後間もない赤ちゃん連れでも大丈夫。私たちはスタッフ一丸となって「老若男女問わず居心地のよいクリニック」をめざしていますので、どうぞお気軽にご来院ください。

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