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杉本 一 院長の独自取材記事

すぎもとクリニック

(池田市/池田駅)

最終更新日:2019/08/28

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阪急池田駅東出口を出てすぐという場所に、2005年に開院した「すぎもとクリニック」がある。杉本一院長が率いる同院は、形成外科・整形外科・外科のほか、生活習慣病や内科疾患なども診療している。どんなことでも気軽に相談できるのが地域医療を行うクリニックとしての役割と考え、さまざまな症状に対応しているという杉本先生。必要であれば、紹介や受診科のアドバイスも行う。また、患者それぞれの症状が異なるため、診療時間が読めず、手術以外はあえて予約制を取っていない。そのため、待ち時間が長くなってしまう傾向にあることがジレンマと語る杉本先生。それでも、できるだけきちんと丁寧に説明するように心がけているそうだ。そんな杉本先生に、日々の診療やクリニックについて話を聞いた。
(取材日2018年3月9日)

常に初心を忘れずに手術や治療を行うことがモットー

こちらに開院された経緯などをお聞かせください。

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私はもともと吹田市の出身で、幼少期は吹田市で過ごしました。それから豊中に引っ越しました。子どもが生まれた後は学校のこともあって池田市に移り、しばらく南大阪や和歌山まで車で通っていたんです。単身赴任をして、週末だけ帰るという時期もありました。だから、土地勘もあり、雰囲気もわかっていたと思います。池田市は高齢者が多い地域で、お買い物ついでに寄れるように、駅近で利便性が高い場所を探しました。

患者層を教えてください。

半数は高齢者ですが、形成外科では小さいお子さんもいらっしゃいます。火傷・切り傷・転倒した際の骨折・肘が抜けたなどの乳児の外傷です。患者さんからの要望もあり、生活習慣病や内科疾患も診ています。対応が難しいものは、受診科の提案や、場合によっては紹介状を書いています。何でも気軽に相談してもらいたいですし、それが地域医療を行うクリニックの役割です。予防接種も行っていますが、子どもの場合は専門性が強いので、ある程度の年齢制限は設けています。子どもは年齢特有の病気もありますから。外傷についてはお電話をいただき、すぐに治療したほうがいいという場合は対応しています。

整形外科と形成外科の違いを教えてください。

大きな骨折や関節外科がメインなのは整形外科です。身近な病気では関節痛・腰痛・椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症など、神経痛の原因となるものを扱います。一方、形成外科というのは、イギリスやアメリカで発達した外科で、戦争で手足を失った・銃槍で顔の半分が失ったなど、生きていけるけれど社会復帰や対人が難しく、それを何とかするために形成外科ができたので、いわば戦争とともに発達してきた外科といっても過言ではありません。

手術に対する先生の考え方をお聞かせください。

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ここでは大がかりな手術やチーム医療はできないけれど、地域医療に貢献できるという気概をもっています。恩師には「ちっぽけな外科の医師はいても、ちっぽけな手術はない」と教えられました。例えば、ちょっと手を切っただけでも、その方にとっては一生に一度の手術かもしれない。日常業務の一環と軽く見ず、初心を忘れずにあたらなければなりません。お風呂に入ってリラックスしながら、「今日はどうだったかな」と考えるようにしています。

時間に限りはあっても丁寧に説明することが大事

診療時に心がけていることはありますか?

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できるだけ丁寧に説明するように心がけていますが、時間に限りがあるので、どうしても患者さんをお待たせしてしまうのがジレンマです。患者さんから急いで診療されたと思われないよう、できるだけしっかりお伝えしています。外科って怖い・痛いというイメージがありますよね。患者さんも緊張して手術に来られるので、いかに緊張をほぐすことができるかが大切だと思います。「そんなに痛くなかった」「思っていたより楽だった」と言っていただけるとうれしいです。

手術をしたくないという患者さんもいますか?

そういう選択肢もあるでしょう。メリットとデメリットをすべてお話しして、その両方を天秤にかけ、メリットの比重が大きい場合は手術すべきだと思います。ただ、外科は手術がすべてだと思われがちですが、恩師に「手術せずに治せるのは名医」と教えられました。何でもかんでも手術すればいいというわけでないんですね。手術せずに薬だけで保存療法をすることも考えられることが、外科の医師として一番だと思います。手術もだんだん小手術化されてきて、脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアなど、今は内視鏡になりました。できるだけ低侵襲で、入院期間も短くなっています。やはり、時代の流れなのでしょうね。

先生は、待ち時間が長くなってしまうのを心配されていらっしゃいますね。

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一人ひとりの状態も違いますし、整形外科だけではなく、形成外科や外科、内科疾患なども診療していますから、いろいろな患者さんが来院されます。そのため、予約制にするのは難しいんです。手術は月・火・水・土の午後2時くらいから枠をとって予約制にしていますが、外来はできません。例えば、処置内容によっては30分で終わるケースもあれば、骨折の場合だとエックス線検査・ギプス処置・元に戻す整復なども行うため、時間が読めないこともあるからです。何とか改善しようとは思っていても、本当に申し訳ないのですが、患者さんにはご理解いただいて、お待ちいただいているという状況ですね。

高齢者のリハビリテーションに注力し、寝たきりを防ぐ

医師をめざしたきっかけなどを教えてください。

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私の父方の叔父は、第二次世界大戦中、海軍パイロットでしたが、まだ戦争初期の頃に着艦に失敗し、一命は取り留めたものの大火傷をしました。今は亡くなりましたが、海軍の将校というプライドを持った人で、父は叔父を敬愛しており、優しい人だったと記憶しています。父は医師ではありませんでしたが、ケロイドになった叔父の顔を何とかしてあげたいと言っていたのが心に残っていたんです。

プライベートについてもお聞きします。趣味などはありますか?

4〜5年前からゴルフを始めました。自信はあったのに、全然うまくならないのが悩みの種ですね(笑)。小さい頃から器用なほうだったんですが、ゴルフは難しい。冬は昔からスキーをしています。最近は人の少ない青森まで行っていて、岩木山がとてもいいんですよ。ご飯もお酒もおいしい。娘はもうスキーをやらなくなってしまったので、妻と一緒に行っています。

今後、注力したいことについて伺います。

リハビリは筋力トレーニングが大事なので、筋力トレーニングやストレッチに特化していきたいです。高齢者は足が弱ると歩けなくなるし、寝たきりになってしまいます。褥瘡(じょくそう)もできてしまうし、意欲低下にもつながります。動かないことにより、内臓疾患も出てきます。ロコモティブ症候群と呼ばれるもので、リハビリによってそれらを防止していくことが重要です。ただ、筋肉を鍛えるのは基本中の基本ですが、高齢者の筋トレって難しいんです。今はマンツーマンで運動をしていますが、なかなか長続きしないんですね。どうしたら楽しくやれるかなと模索しています。フィットネスクラブのいいところも取り入れながらやっていけたらと考えています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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外傷では、ご本人が思っているよりひどい場合があるんですね。包丁で手を切って、「このくらい大したことない」と思っていても、腱が切れていたというケースもあります。傷の大小に関係なく、不安に感じたときは相談してもらいたいです。カイロや湯たんぽを寝ている間も使用すると、低温火傷を負ってしまうケースもあります。これぐらいで受診すると怒られるんじゃないかと心配される方もいると思いますが、気にせず受診いただきたいですね。

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