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鷲見浩史院長、鷲見真澄副院長 の独自取材記事

都立大学駅前すみクリニック 皮膚科・アレルギー科

(目黒区/都立大学駅)

最終更新日:2020/04/01

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都立大学の駅前という好立地にある「都立大学駅前すみクリニック 皮膚科・アレルギー科」は、2010年開院。専門性を追求するだけでなく、幅広い臨床経験を積んできた鷲見浩史院長と、その妻でもある鷲見真澄副院長の2人のドクターが、先進の皮膚科治療を提供している。新しい医療機器や検査・治療の導入はもちろんだが、デリケートになりがちな皮膚科の患者の心を汲み、院内の設計にもさまざまな工夫を凝らしている。「治療がプレッシャーにならないように、通いやすい環境を」と話す2人。大らかで親しみやすい人柄があふれ出る2人のドクターと話していると、悩みを抱えた患者の心も、きっと明るく晴れるだろうと実感した。
(取材日2015年9月15日)

目に見える病だからこそ、治る喜びは大きい

まずはお2人のプロフィールをお聞かせください。

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【浩史院長】僕は東京医科歯科大学を卒業後、同大学院で医学博士の学位を取得し、その後は同大学の附属病院で研修を積むかたわら、研究分野でもあったアトピー性皮膚炎の専門外来も担当していました。その後、大学からの出向で、都立墨東病院や厚生連取手協同病院で研修し、埼玉県済生会川口総合病院では皮膚科医長を務めていました。最後に勤めていた都内の大学病院では准教授として初診の患者さんの診察とアレルギー専門外来を担当し、アトピー性皮膚炎に限らずさまざまなアレルギー疾患の患者さんを多く診察してきました。僕は兵庫県西宮市の出身で、父だけでなく親戚の多くが阪神間で医師や歯科医師をしています。そうした環境のせいか気がつくと僕も医師という職業を選んでいましたね。
【真澄副院長】私は群馬大学医学部を卒業後、東京医科歯科大学と厚生連取手協同病院で臨床研修を終えた後、順天堂大学で研修しました。夫のような医師の家系ではありませんでしたが、子どもの頃から医師という仕事に憧れを持っていましたね。テレビや映画などで活躍している女医さんの姿を見るたびに、「格好いいなあ、私もあんなふうにやりがいの持てる仕事に就きたいなあ」と漠然と考えていました。

院長は大きな病院での経験も長く、かなりハードな体験もなさったのではありませんか?

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【浩史院長】もちろんハードでしたが、本当にさまざまなことを勉強させてもらいました。研修中、尊敬する教授から言われた言葉は今もなおいろいろとたくさん頭に焼きついていて、日々の診療の中でも参考にしていることが多いです。その中の1つに「専門性を突き詰めることも大事だが、皮膚科しか診れない医者にはなるな」というのがあります。教授をはじめ、たくさんの先輩ドクターに指導していただき、多くは血管外科で行われることの多い下肢静脈瘤の手術を経験したり、内科に分類されることの多い膠原病の診察も行うことができました。また、熱傷の患者さんに植皮の手術を行うにあたり、自分で腰椎麻酔をして手術していたこともあり、今となっては自分の大きな財産となり感謝しています。おそらく皮膚科の医師で腰椎麻酔ができるドクターはそう多くないと思います。おかげさまで医師としての自信というか、度胸はつきましたね(笑)。

女性目線の細やかな配慮で、通いやすい医院を実現

院内の設計には副院長の意見も多く反映したそうですね。

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【真澄副院長】当院はこのエリアとしては、ずいぶんと広いスペースをいただくことができました。そこでまず考えたのはトイレを2つ作ること。女性の中には、男性の後にトイレに入ると、便座が上がったままで気分が少々ダウンしてしまった経験を持つ人もいます。皮膚に悩んでおられる方は想像以上に本当にデリケートなお気持ちになっています。治療のために訪れたクリニックですから、できるだけいい気持ちで過ごしていただきたいのです。手術室などには花柄の壁紙も取り入れました。できるだけ皆さんにリラックスしてもらいたいですからね。
【浩史院長】設計においては妻と繰り返し相談してきましたが、さすが女性だと感じたことは多いです。当院では洗面室を診察室や手術室のある奥側に設置しています。当院で診察や手術、処置が終わり、再びお化粧をするときは、素顔で待合室を通らなくてもいいように工夫しているのです。他の患者さんから見える位置に洗面台が置いてあると、公開化粧になってしまいますからね(笑)。

他院にはない治療機器などを導入しているとお聞きしています。

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【浩史院長】たとえば紫外線療法に使うナローバンドUVB。乾癬、白斑、アトピー性皮膚炎などに効果が認められており、安全性が高いのでさまざまな患者さんに使うことができます。アトピー性皮膚炎の場合、塗り薬だけでは十分な効果が得られないケースもあり、患者さんの中には「もうダメだ」と絶望してしまう人もおられる。これは何としても避けたいことです。そこで次の一手としてこの紫外線療法があります。いろいろなアプローチを用意しておくことも医師の仕事ですからね。それからイオントフォレーシス。微弱な電流を流して汗管に作用させるもので、多汗症の治療に採用しています。これらは町のクリニックでは、まだまだ珍しい機械です。他にも珍しいものでは、皮膚用の超音波検査装置(エコー)を用意しています。
【真澄副院長】治療するには、その症状の原因を確かめることが重要になってきます。ですから、新しいパッチテストも取り入れました。肌トラブルの原因として接触皮膚炎が疑われる場合、どのような成分に反応するかを知る必要があります。金属アレルギーに対するパッチテストはありましたが、今回、日常生活におけるさまざまな成分に対しての検査が可能なタイプのものが市販されました。このテストにより、より広い範囲で原因を突き止めることができるようになりました。

デリケートな皮膚の病。だからこそプレッシャーのない治療を

アトピー性皮膚炎のお子さんを持つママは多いと思いますが、アドバイスをいただけますか。

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【浩史院長】ぜひお願いしたいのは、思いつめないこと、そして大らかに、少しでも心に余裕を持つことです。アトピー性皮膚炎のお子さんがいると、薬だけでなく掃除や食事など、生活のあらゆる面で気を使わなくてはなりません。ひょっとしたら「どうしてうちの子だけが……」と思っているママもいるかもしれません。でもそんな気持ちは、必ず子どもに伝わるものです。病気で最もつらい思いをしているのは、お子さん自身。ママに余裕がなくなりつらい思いをするのも、やっぱりお子さんではないでしょうか。
【真澄副院長】今はインターネットなどでさまざまな情報が入り乱れていますし、核家族化が進んで相談相手がいないのも影響しているのでしょう。けれど「何々が効いた」、「海外ではこんな治療法がある」などという情報にも、不確かなものが多く混じっています。ですから、まずは何でもいいから専門のドクターに聞いてもらいたいですね。

お忙しい毎日だと思いますが、健康を保つために意識していることはありますか?

【浩史院長】僕はできるだけ歩くようにしていますが、特別にこだわった健康づくりはしていません。言い訳になるかもしれませんが、おそらく多くの人も「何かしなくては」と思いつつ、仕事や時間に追われているのが現状じゃないでしょうか。実は肌の健康を守ることと現代人の暮らしにも、同じようなことが言えるんですよ。
【真澄副院長】私も夫と同じです。健康のために十分な睡眠やバランスをしっかり考えた食事、規則正しい生活が大事だとよく言われますが、今の時代、できそうでできないことも多いと思います。そんなときには、小さな目標でもいいだろうと考えます。「今晩は1時の就寝になったけれど、昨晩は12時までにおふとんに入れたから良しとしよう」とか。治療も同じです。正直、軟膏を塗り忘れてしまう患者さんもいると思います。でも私たちは「ちゃんと塗るように言ったじゃありませんか」という言い方はしたくありません。患者さんが「治さなくちゃ、飲まなくちゃ、塗らなくちゃ」というプレッシャーを感じていては、治療も長続きしませんからね。

では最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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【浩史院長】開院から5年、ご近所にお住まいの人が、気軽に訪れて、フランクに相談してもらえるクリニックにしたいという思いは変わっていません。おかげさまで皆さんにも認知いただいて、ちょっとした皮膚疾患からアレルギー疾患まで、幅広く診させてもらっています。ただ最近、患者さんとお話しして感じるのは、意外とご自身の病気のことを知らない方が多いということです。特に他院から転院していらした方に多いのですが、知らないままで薬を塗ったり飲んだりしているんです。あるいは、「自分はアレルギー疾患なんだ」と思い込んで、そのための治療だけを要求される方もいます。しかし医療というのは、患者さんとお互いに協力していくことで成り立つものだと思っています。医師が押しつけるのではなく、患者さんと一緒に原因を探し、一緒に治していく、それが当たり前のことなのです。ですからわからないことがあったら、ささいなことでも質問していただいて、ご自身の状態を知っていただきたいと思います。
【真澄副院長】女性の中には、過剰なスキンケアで新たなトラブルを引き起こす人が多いんです。「私は乾燥だから」といって、保湿剤とか乳液とか、ぺたぺた塗りすぎて脂漏性皮膚炎になってしまう人もいます。ですから今後は女性の皮膚科医として、そういったことも含めてご相談に乗ったりアドバイスができたりしていけたらいいと考えています。

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