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和田 聡子 院長の独自取材記事

和田クリニック

(伊丹市/伊丹駅)

最終更新日:2020/11/27

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JR宝塚線の伊丹駅から徒歩約3分、周りには商業施設も立ち並ぶ、駅前の便利な立地。その一角のクリニックビル2階にある「和田クリニック」。和田聡子院長が、内科・小児科を診療するクリニックとして2003年に開業して以来、地域のかかりつけ医として親しまれている。大学院では内分泌の研究を行い、勤務医時代には糖尿病を担当するなど幅広い経験を生かし、子どもから高齢者まで幅広い世代の診療を行っている。待合室や診療室には、熱帯魚が泳ぐ水槽や海外土産のユニークな人形やぬいぐるみが飾られ、患者の緊張を和らげるような工夫が随所に見られる。子育て経験を生かして母親の気持ちに寄り添い、一人ひとりに丁寧な診療を心がける和田院長。そんな和田院長に、さまざまな話を聞いた。
(取材日2019年7月4日)

人が生まれて死んでいく生命の不思議に惹かれて

どのような経緯で開業されたのですか?

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神戸大学医学部を卒業後、神戸市立中央市民病院で研修医として、内科全般、救急、麻酔を学び、子どもの救急も多く、さまざまな経験・知識を得ることができました。その後、大学院で研究を行い、いくつかの病院に勤務し糖尿病を担当していましたが、出産を機に、大きな病院勤めは難しくなったので、知り合いのクリニックに勤務するようになりました。そこで地域医療に携わったことから、地域の患者さんと向き合う開業医の仕事も良いなと考えるようになりました。これまでの経験を生かした診療を行うため、小児科と内科を標榜したクリニックを2003年1月に開業しました。

医師をめざしたきっかけをお聞かせください。

小学校の低学年の頃には、看護婦さんかお医者さんになりたいと思っていましたね。ナイチンゲールの伝記を読んことがきっかけだったと思います。小さい頃から、生命の始まりというんでしょうか。「人間のそもそもの始まりは?」といったことに関心があり、いろいろな本を読んだり周りの大人に質問したりするような子どもでした。人が生まれて死んでいく生命の不思議に惹かれ、とても興味を持っていました。それで、医学部をめざし、人体全体を知りたいと考え幅広く診療できる内科を専攻しました。神戸大学大学院では内分泌、特に脳下垂体、小児低身長についての研究を行いました。

クリニックのコンセプトやこだわっていることは何ですか?

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専門的な検査や治療が必要な場合は、大きな病院に橋渡しして、当院では、忙しい総合病院ではゆっくり話せないような体の不調や悩みについて、丁寧に話を聞くことに重点を置いています。内分泌という分野の経験から、個々の臓器より体全体のバランスを考えて治療にあたっていきたいと考えています。治療方針もさまざまな選択肢がありますから、患者さんのことをよく知り、どういう医療がそのその方にとって幸せなのかを一緒に考え、手助けしていくことがかかりつけ医の仕事だと考えています。

乳児から90代の高齢者まで幅広い世代の診療を

開業して16年になりますが、現在はどのような患者さんが多いですか?

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生後2ヵ月の予防接種のために来院する赤ちゃんから、小中学生、お父さんお母さん世代、おじいちゃんおばあちゃん世代、さらに上の90代の高齢の方まで、いわば4世代にわたって、幅広い年代の方がいらっしゃいます。「人の一生」を見させていただいていると思っています。伊丹のこの場所は駅に近く、お勤めの方もいらっしゃいますし、マンションがあるのでファミリー層も多いです。新しく転居してくる方がいる一方、ここで生まれ育って昔から住んでいる人も多い、という独特な地域です。お子さんのことでもご自身のことでも何かあれば、例えば健康診断の結果を持ってとりあえず相談に来られるなど、健康に対する意識の高い方が多いと思います。

印象に残っている患者さんや診療はありますか?

小さい頃からの内分泌系疾患の治療で通院されている患者さんがいらっしゃって、大人になってご結婚されてから、不妊治療の橋渡しをさせていただきました。お子さんができたという報告をいただいた時は、本当にうれしかったですね。子どもの頃からの長いお付き合いで、そういう方とこれからも関わっていけることは、かかりつけ医としてのやりがいですね。今、お付き合いのある患者さんには、末永く安心して生活していただけるように、できれば最期まで責任を持って診たいと考えています。

患者さんと接する時に心がけていることはありますか?

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私自身もスタッフも、患者さんの立場に立って、何を求めておられるかを考えて対応するようにしています。どんな心境なのか、どのような治療が最良か、言葉を大切にしたコミュニケーションを心がけています。当院では腹部エコーやエックス線、心電図、血液検査なども院内で行っていますので、検査結果ができるだけすぐにわかるように努め、それをもとに診療を行い、安心につなげていただけるようにしています。また、待ち時間も長くならないように、患者さんにご不便をかけないように、心がけています。

女性医師として、女性特有の気持ちや悩みに寄り添う

女性医師として、ご苦労されたことや意識していることはありますか?

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私たちが大学に入った当時は、医学部の女子学生は10人に1人でした。ちょうどその頃、男女雇用機会均等法ができたことにより、次第に時代が変わっていくのを感じていました。その後、医学部に進む女子の人数は増えていき、今では半数が女子の大学もありますよね。私たちの世代は、研修医時代は「若い女医さん」というだけで信頼してもらえない雰囲気があり、女子ということでのデメリットや、不利だなあと感じたことが何度もありましたね。今は逆に女性医師は優しいし安心と思われる方も増えたように感じます。わざわざ「女医」を探して来院される患者さんもいらっしゃり、本当に時代は変わりました。私自身、うまくできたかどうかはわかりませんが、子育てと仕事を両立させながらここまでやってきましたので、出産や子育てなど女性特有の気持ちや悩みに寄り添えるよう心がけています。

お忙しい毎日ですが、休みの日はどのように過ごしていますか?

乗馬が趣味なんです。開業した当初、座ってばかりだと運動不足になるので始めてみたら楽しくて。動物も好きですから、精神的にも癒やされるし一石二鳥ですね。健康の秘訣は、規則正しい生活。決まった時間に寝て、決まった時間に起きて、自分の欲しいと思うもの、つまり体が欲するものを食べる、という生活を心がけています。海外旅行も好きで、休みをいただいては、世界遺産や大自然のあるところに行ってリフレッシュしています。

読者へメッセージをお願いします。

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特に小さいお子さんはよく咳や鼻水を出したり熱が出たりしますが、そうやっていろいろなウイルスに対する免疫を獲得して成長していくものなので、保護者の方は心配しすぎないでほしいですね。夏になったら汗をかいて、寒い時期にはきちんと鼻をかんで、免疫力や体温調節能力など生きる力を身につけていってほしいです。今は、体に良い食べ物やサプリメントなど、あらゆる情報にあふれている時代です。ご自身の健康について、そのような情報に振り回されないでいただきたいと思います。余計なものを体に入れない、過剰に食べない、という考え方もありますから。不死身の人なんていないのに、健康で長生きしなくてはならない、と考えすぎるとかえってストレスになってしまいます。病気も人生の中の一つ、病気になったことで得ることもありますし、ご自身の体の変化として付き合っていくものだと考えましょう。

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