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鈴木 高志 院長の独自取材記事

あおば内科クリニック

(蒲郡市/形原駅)

最終更新日:2020/04/01

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蒲郡市形原町に開業して10年、地域に密着した医療を提供してきた「あおば内科クリニック」。鈴木高志院長は、「自覚症状がなくても、早期に異常が見つかれば、治療や生活習慣の改善によって将来の健康を守れる」と、常に長い目で見た患者の健康を考えている。クリニックは腎臓内科や膠原(こうげん)病など、専門性の高さと、小児科までカバーする幅広い診療が特徴だ。予防や健診に対する意識を根付かせることにも力を注ぐ鈴木院長。飾らない言葉に、医療に対する真摯な姿勢と人柄が垣間見えた。
(取材日2018年9月12日)

専門性の高さと幅広い診療で地域のホームドクターに

開業されて約10年と伺いました。この地で開業された経緯や、患者さんの層を教えてください。

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私は岡崎の出身なのですが、蒲郡市民病院での勤務が長く、妻の実家も蒲郡にあるということでこの地にはなじみがあります。開業を考えていた時に、さまざまなご縁が重なって2006年にこの場所に開業に至りました。蒲郡は三方を山、一方を海に囲まれた立地という事もあり、高齢化が進んでいます。しかしながら、この辺りはここ10年で就労外国人が増えたり、新しい住宅地ができたことで若い世代の流入もそれなりにありました。内科の多いエリアではありますが、ニーズもあるので患者さんには多く来ていただいています。地域がら比較的年配の患者さんが多いですが、小児科もしていますので患者さんの年齢層は幅広いですね。

診療科目も多岐にわたりますね。どのようなクリニックづくりをされてきましたか。

開業にあたっては、家族全員を診られるホームドクターをめざしました。小児科もしているのはそのためです。どの年代の方でも通いやすいように、院内はバリアフリーにして、広い待合室にはキッズスペースも設けています。私は、浜松医科大学を卒業後に、蒲郡市民病院や名古屋大学医学部附属病院などの総合病院で長く治療にあたってきました。専門は腎臓内科です。人工透析や腎臓病の治療はもちろん、大学病院では膠原(こうげん)病も多く診てきました。クリニックでは、腎臓病や膠原病をはじめ、リウマチやアレルギーなどの免疫疾患、高血圧や糖尿病などの生活習慣病から、風邪などの一般的な内科まで幅広く診療を行っています。

膠原病やご専門の腎臓疾患について聞かせてください。

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膠原病は、免疫の異常から引き起こされると考えられる病気の総称です。関節リウマチも一部重なるところがあります。膠原病は、ある1つの臓器だけではなく、肺、腎臓、肝臓、皮膚など全身のさまざまな臓器に障害を起こす可能性があるという点で、診断が容易ではなく予後も悪くなりがちです。早期発見と適切な治療が重要です。クリニックには、関節が痛いなどの症状がある患者さんが、関節リウマチを心配して来院されるケースも多いです。腎臓疾患では、慢性腎疾患も非常に身近な病気です。腎臓は再生能力がない臓器なので、健康診断で尿たんぱくや潜血など尿異常を指摘されたら、念のため腎臓内科で検査をしてもらうことをお勧めします。透析治療が必要になる前に、早期の治療が大切ですね。

患者の健康への意識を高め、将来の健康を守る

普段の診療で心がけていることはありますか?

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患者さんの意向に即した治療で、健康のための良い手助けができればと思っています。言葉では簡単ですが、実際には難しいですね。医師としては、長い目で患者さんの将来の健康を考えるわけですが、患者さんからするとその時に気になっている症状さえ見てくれればと思っている方もいます。例えば、重大な疾患につながるような状態があって、本当は運動や食事の見直しなどをしていく必要がある場合も、「それより頭痛のお薬だけを出してください」というように。重症化する前に生活習慣を改善したり、早期に発見し治療を始めることで生活の質を落とさずに長く健康でいられるケースも多いですから、そういった意識を持ってもらえたら、と思うのですが……。

健康への意識を持ってもらうために、どのようにアプローチされるのですか。

まずは、きちんと状態を伝えることですね。そのまま放置することのリスクや、どのような治療ができるかなど丁寧にわかりやすく伝えるようにしています。まずはご自分の体のことを正しく知ることが大切だと思うのです。患者さんの意向は尊重しますが、必要なことはお伝えできればと思います。「うるさいなあ」と感じられている患者さんも、こちらが親身になってアドバイスをしていることが伝わればまた来院してくれますね。ただ、ご高齢の患者さんも多いので、聞こえるように一生懸命に説明していると、時には待合室まで声が響いているようで。はじめて来られた患者さんには「怒りっぽい先生だな」と思われているかもしれません(笑)。

先生が医師をめざしたのはどういったきっかけだったのですか?

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実は理系には進んでいたものの、何をしたいか決めかねていて、高校3年生まで進路は決まっていなかったんです。そんな時、ふとお医者さんは年配の先生が多いなあと気づいたんです。自分さえ元気でいれば長く続けていける仕事だと思ったのがめざしたきっかけでした。日々患者さんと接して、自分の仕事で患者さんを健康にし、感謝してもらえる、そんなところに魅力を感じましたね。内科を選んだのは、外科よりも日々の診療の中で疑問に感じたことを、その都度きっちりと確認しながら進んでいけると思ったからです。外科のように、手術の現場でしごかれながら学んでいくよりも、自分で考えて勉強をしていけるところが自分の性に合っていたんでしょうね。

地域医療の向上をめざして

この地域で長く診療していて、感じることはありますか?

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蒲郡市は、特定健診やがん検診の受診率が低いのです。健診で早期に異常が見つかれば、治療や予防により重症な患者さんも減らすことができ、ひいては医療費の削減にもつながるので国も推進しています。市町村で頑張っていかなくては、と思っていますが、なかなか受診が増えていかない状況が続いています。少しでも受診を増やす取り組みとして、蒲郡市の医師会では昨年から年に5回バスを出して巡回健診を始めています。普段病院に行かない人もこういった制度を利用していただけたら良いですね。

地域医療への貢献では、往診にも注力されていますね。

木曜日と土曜日以外の診療日には、ほとんど毎日往診もしています。往診の対象は、病院に通えない方や、長期入院から在宅医療に移られた方です。高齢化で在宅医療を必要とする方は増えています。しかし、都市部に比べ地方ではまだ環境が整っていないのが現状です。私自身もこの10年何とか取り組んできましたが、24時間365日対応が必要となりますから長く続けていくことを考えると厳しいと感じる場面もありました。今は大きな病院と診療所との連携や診療所同士の連携など、ネットワークが構築されてきましたので、この地域で往診に携わる医師の環境も改善されつつあります。今後は、さらに多くの科が関わってもらえることで、利用する患者さんの利便性も高まり、満足できる医療になると考えています。

読者へのメッセージをお願いします。

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ぜひ健康についての意識を持ってほしいと思いますね。若い方も、まずは健康診断を受けることが大切だと思います。会社などで定期的に健診を受けられる方は良いですが、そうでない場合はつい忘れがちになります。若い方が対象の健診もたくさんありますから、まずは受けて、異常があれば指導を受けていただきたいですね。先ほどもお話ししましたが、重症化する前に予防することが長い目で見て大切です。当院では、患者さんに合った最善の治療を提案させていただくよう努めていますので、気になることがあれば気軽に相談してください。

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