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井上 裕康 院長の独自取材記事

井上医院

(豊田市/土橋駅)

最終更新日:2020/04/01

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住宅地内にあり、小さな子どもから高齢者まで幅広い患者が来院する「井上医院」。高い天井と大きな窓、そこから眺められる大きな樫の木により、院内は開放感のある落ち着いた雰囲気となっている。開院から11年、井上裕康院長は「0歳から100歳までの患者さんを診察してきた」と感慨深そうに話す。優しそうな印象、そして患者数の多さから、地域から慕われる存在であることがうかがえるも、自分のことを話すのは少し苦手という。「大それたことは何も」など謙遜の言葉が多く出てきたが、診療に対しての誠実さや一人ひとりの患者に対する健康への責任感などはひしひしと伝わってきた。「楽しい医療」を実践する井上先生に話を聞いた。
(取材日2017年4月12日)

「医師になる」と決めた頃から開業医をめざして

井上院長が医師をめざしたきっかけを教えてください。

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子どもの頃は科学者を夢見て、高校生の頃は美術系の仕事を考えていました。真剣に進路を考えたとき、幼い頃から持っていた科学的な興味と社会貢献ができる職業がしたいと思い、大学は思い立って医学部へ進みました。実際、医学部に入ってみると、患者さんを前に診察をすることにやりがいと面白さを感じました。大学入学当初から「医者になるからには患者さんと直接向き合う仕事がしたい」と思っていたこともあり、研究職ではなく開業医をめざしていましたね。いざ開業してみると、院長である僕がすべての診療と患者さん一人ひとりの健康の全責任を負うわけですから、その重みは感じています。

開業するにあたり、どのようなことにこだわりましたか?

開業する2年ほど前の勤務医時代から、コンサルタントに開業のことについて何かと相談をしており、いろいろアドバイスをもらっていました。場所や内装、診療科目や開業前にやっておくべきことについても、かなり話し合ってきましたね。開院するにあたり、内装は木目と緑にこだわり、さわやかで落ち着けるイメージをめざしました。ソファやエプロン、カーテンなども緑で統一しているんです。大きな窓からは大きな樫の木が見え、患者さんだけでなく僕やスタッフのリラックス効果にも一役買っています。

診療科目もとても多いですね。どういったご研鑽を積まれてきたのでしょうか?

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内科、小児科、皮膚科、リハビリテーション科のほかに、在宅診療、禁煙治療やAGA(男性型脱毛)などといった診療も行っています。ただ、今は来院される患者さんがたくさんいらっしゃるため、在宅診療のほうは患者さんの数をかなり制限せざるを得ない状況になっています。開業前に勤務していた岐阜県中津川市の国民健康保険坂下病院では、医師不足という現状もあり、当直勤務時間帯には、専門の内科だけではなく小児科や外傷などの外科系も含めて幅広く診療をしてきました。特に皮膚科の先生からは、専門的な皮膚疾患について学ぶ機会もいただきましたね。開業して地域の住民のかかりつけ医をめざす以上、幅広い疾患を診られるほうが患者さんにとっても安心感が大きいでしょうし、とてもいい経験を積めたと今でも思っています。

「わかりやすくて楽しい医療」を

おっしゃるとおり、患者さんがとても多い印象を受けました。診療をする上で心がけていることはありますか?

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「わかりやすくて楽しい医療がいいな」と思っているんです。医院というのは病気で具合が悪くなったり落ち込んだりした人が行くところではありますが、せっかく具合が悪いなか足を運んだからには、「来てよかった」「ためになった」と思ってもらえる場所でありたいのです。僕と話をすることで少しでも明るい気分になってほしいから、診察時にはなるべくいろいろな話をするようにしています。笑うことはそれだけで、気分を明るくしてくれますし、患者さんが笑顔で帰ることができるような医院が理想ですね。具体的にどんな話をしているかについては……、企業秘密です(笑)。

具体的に何か声掛けの工夫をされたり意識されたりもしているんですか?

特に意識はしていないんですが……。患者さんが話をしやすいよう、言葉というよりは雰囲気づくりには気を付けているつもりではいますね。雰囲気がいいと、自然と心を開きやすくなりますから。実際に僕自身も、楽しんで診療をしていますしね。もし患者さんが僕に対して「話しやすい雰囲気がある」と感じてくださっているとしたら、その空気感は努力でつくりあげたものじゃないと思っています。僕が親からもらったラッキーアイテムですね(笑)。

どのようなときに「開業して良かった」と思われますか?

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開業してから10年が経ち、当初は赤ちゃんだった患者さんが大きくなり、子どもだった患者さんが大人になり、父になり、母になり。気づけば0歳から100歳までの患者さんを診てきました。そのことは感慨深く感じますね。毎日忙しいですが、診療が嫌だと思ったことは一度もないんです。日々の診療で「この病気は俺に任せろ」とか「得意な分野はこれ」とか大それたことを言うつもりもないし、そもそも恥ずかしくて言えない。ただ、患者さん一人ひとりに対して、真剣に一生懸命向き合うだけ。それ自体が、やりがいといえばやりがいですね。

欲張らず身近な幸せを感じることが、健康の秘訣

「今後はこうしていきたい」といった、方向性のようなものはありますか?

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今までもそうしてきたし、これからもそうあり続けたいというのは、「どんなことでも相談してもらいたい」ということですね。それに対して、なるべくわかりやすく説明をしたいと思っています。あとは「楽しく」ですね。何度も言うように、「楽しい医療」がモットーですから。だから、「何かおかしいな」と思ったら気軽に相談してください。病気じゃなかったらそれで安心が得られるし、老化が原因なら一緒に対応策を考えていきます。より専門的な医療を受けたい方には、適切な病院へ紹介もします。豊田市は病診連携の面でもしっかりしていますしね。

先生ご自身の健康法は何かありますか?

運動して食べ過ぎないことが大前提にあります。そして、面白おかしく楽しく過ごしてストレスをためないことが、精神面においても肉体面においても健康でいられるコツです。例えば、僕は趣味が仕事なんです。仕事が趣味だからストレスを感じないし、ストレスがたまらない。だから、仕事をすること自体が健康法みたいなものなんです。運良くそういう仕事に就くことができて幸せですよね。本当に運が良かったと思います。

先生のように、「楽しい」と思いながら毎日を暮らすコツはあるんでしょうか?

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人によって「楽しい」はそれぞれですから、一言で答えるのは難しいですよね。スタッフにも話していることですが、当院へ来てくれたら、その人なりの幸せや楽しさを一緒に考えたいと思っています。でも例えば、テレビでお笑い番組を見て「ワハハ」と笑うだけでも、十分健康にいいんですよ。あとは、欲張り過ぎないこと。いろんな情報に踊らされて「あれも欲しい、これも欲しい」と考えると、手に入らないことが多過ぎて幸せを感じにくい。目線を変えて「これだけあれば幸せ」と感じられるようになるといいですよね。例えば、仕事を終えて外へ出たら、いい風が吹いてきて季節を感じられる。それだけで僕は、十分幸せな気持ちになれる。そういう生き方やものの見方をできるようになれば、体調にもいい影響が出ると思っています。

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