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小川 麻子 院長の独自取材記事

ハートデンタルクリニック

(名古屋市港区/荒子川公園駅)

最終更新日:2019/08/28

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荒子川公園駅から徒歩3分。下町情緒が残る古くからの住宅街の道路に面した一角、4階建てマンションの1階にあるのが「ハートデンタルクリニック」だ。2006年に開業して10年たつが院内は清潔で、バリアフリーなので車いすもベビーカーも診療台のすぐ横まで入ることができる。待合室の一角のキッズスペースにはおもちゃがたくさんあり、受付にはキャラクター鉛筆や消しゴム、カプセルトイも設置されている。院長は自身も2児の母という小川麻子先生。母親目線からの院内の設備に関するこだわりや子どもが通いたくなる工夫の数々、質の高い治療だけでなく丁寧な説明をして患者に納得させてから治療すること、スタッフはすべて女性というこだわりと女性が働ける場所を提供したい思いなどを語ってもらった。
(取材日2016年11月29日)

地域の患者とそのコミュニティーを大切にしたい

こちらで開業された経緯について教えてください。

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10年ほど前ですが、マンション経営をしている父から、1階にテナントを入れる予定なので歯科医院をやってみたらどうかという話を受けました。その頃の私は、まだ息子2人が小さかったこともあり、他の歯科医院で週3回ほど勤務していました。実は、それまで歯科医院の開業はまったく考えていなかったんです。父としては、子どもが小さいために勤めが難しいのなら、開業して子育てをしながら仕事ができるようにしたらどうか、という考えだったようです。それで背中を押されて、開業してみようという気になりました。

開業するにあたって、こだわったことはありますか?

父が、内装デザインの優れた設計会社を見つけてくれました。ただ、クリニックのロゴマークに関しては印象的なものにしたいと思い、私が下絵を描いてデザイナーさんに作ってもらいました。女性やお子さんに来ていただきやすいように、待合室にキッズスペースを設け、トイレはデパートの授乳室のトイレを参考にして、大人と子どもが一緒に入れるようにしています。院内はバリアフリーにし、車いすもベビーカーも、診療台のすぐ横まで入れるようにしました。私自身も子育てをしている母なので、地域の患者さんとそのコミュニティーを大切にしたいと思っています。お子さんにもまた来たいと思っていただけるよう、治療を頑張った子どもには、ご褒美のおもちゃやシール、鉛筆を用意しているんですよ。

どのような患者さんが多いのでしょうか?

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近隣にお住まいの患者さん以外には、当院のホームページを見たり、インターネットで調べたりして、遠いところから来てくださる方もいらっしゃいます。駐車場がたくさんありますので、以前この近くに住まれていて、引っ越された方が、遠方から通って来てくださることも。子どもの患者さんが全体の3〜4割を占めるくらい多く、夕方ともなれば患者さんのほとんどが子どもということもあります。実はここ港区は、名古屋市で虫歯罹患率ワーストワン。中には結構ひどい虫歯になっている子も見受けられますので、親御さんにも正しいお口のケアのしかたを指導していかなければいけないと感じています。お子さんが最初に当院に通いはじめ、そこからご家族の方が来てくださるようになったケースも多いんですよ。

女性が長く働ける職場をつくりたかった

スタッフ全員が女性という歯科クリニックも珍しいですね。

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現在当院に在籍している歯科医師は、私の母校である愛知学院大学歯学部出身者ばかりです。歯科医院の開業は難しいご時世ですので、開業してもうまくいくとは限りません。私自身、クリニックで勤務医として働いていたとき、「ここは私が60歳以降になっても雇ってもらえるのかしら」と内心不安で、それもあって、女性がずっと働ける職場をつくりたいと考えたのです。歯科医師以外にも歯科衛生士や歯科助手など、スタッフは全員女性で子育て中のスタッフもおり、子育て世代の女性が働きやすい場所を自分が提供しようという思いがあります。例えば、子どもの行事にもきちんと参加できるよう、スタッフの人数を多めにして、勤務を増やしたり減らしたりして調整し、融通をきかせて助け合っています。チームワークもよくて、毎年スタッフ全員で旅行に行きますし、みんなファミリーだと思っています。

診療にあたって心がけていること、大切にされていることはありますか?

当院では、歯科医師は私を含めて4人います。全員が高い質の治療を行うことは当たり前のこととして、その上で患者さんに、わかりやすい言葉で治療の内容をきちんと説明することを心がけています。患者さんがどんな治療かわからないまま進めてしまったり、治療に対して何か誤解してしまったりするようなことがないようにしたいのです。高齢の患者さんやお子さんの治療では、必要ならばご家族にも診察室に入っていただき、一緒に説明を聞いてもらうこともあるんですよ。また、よく説明するだけでなく、患者さんの要望もしっかり聞くようにしています。そうすると例えば、「こっちが痛いからその治療を先にやってほしい」あるいは「見えるところから先に治療してほしい」といった患者さんの要望もわかってくるんです。

顕微鏡や口腔内カメラなど、見せることを意識した設備も充実していますね。

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言葉だけで説明するよりも、実際に目で見てもらうことで伝わることは多いです。見せることは、しっかり患者さんに説明するための一環で、開業以来心がけていることでもあります。実際、治療の前に口腔内写真を撮って、「ここに穴があいていますよ」と、具体的な歯の状態をお見せしながら説明したほうが、説得力があるようです。治療したところや、歯石を取ったところなども、必ず後でお見せするようにしています。そうすることで、「こんなに良くなった」と患者さんも実感できますからね。

気軽に相談ができる歯科医師を見つけよう

患者さんの意識を高めるため、どんなことをしていますか?

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当院では、歯周病の検査の一つとして細菌検査行っています。そのときに、口腔内の細菌を顕微鏡で拡大して患者さんに見せながら説明しています。何もしないと歯周病で歯を失う可能性が高いこと、自分の口の中は自分にしか守れないことをわかってもらいたいのです。そこで、定期的に検診を受けた場合と受けない場合では、何十年か先の結果が大きく違ってきますよ、という説明をします。そうやって毎日のケアや検診に対するモチベーションを高めるようにしているのです。虫歯の治療に来られた方にもメンテナンスはお勧めしていて、その成果でしょうか、メンテナンスを受ける人は増えており、メンテナンスのためだけに通院している患者さんもたくさんいらっしゃいます。

得意な治療、力を入れている治療はありますか?

地域柄いろいろな方がおみえになりますので、クリニックとしては何かの診療に特化するのではなく、何でも対応できるようにしています。私は一般歯科と矯正歯科、勤務医の先生は口腔外科と義歯が得意分野です。それぞれに専門を持つ歯科医師4人で仕事を分担していて、自閉症やダウン症などの障害のある患者さんの受け入れも積極的に行っています。子どもの患者さんが多いので、矯正治療のニーズも増えています。実際にお子さんの歯並びを気にされている親御さんは多いですね。自分は歯並びが悪かったので、子どもの歯はきれいにしてあげたいという人もいらっしゃいますし、小さいうちからでも治療したいという人もいらっしゃいます。矯正してきれいな歯並びになり、喜んでくれているお子さんや親御さんの姿を見ると、こちらもうれしく感じますね。

最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

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やはり、自分に合う歯科医院を探すこと、気軽に口の中全般のどんなことでも相談できる歯科医師を見つけることが大事ですね。特に同じ歯科医師に続けて診てもらうことは重要だと思います。歯の治療はメンテナンスやケアを含めるとずっと続きます。途中で歯科医師が変わってしまうと、新しい歯科医師には、もととなっている原因やそれまでの治療の経緯がわかりません。信頼できる歯科医師を見つけ、長く付き合うには、患者さんからも積極的に歯科医師に話しかけて、相性を確かめることがまずは必要だと考えます。

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