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田中 秀之 院長の独自取材記事

たなか内科・循環器内科クリニック

(草加市/草加駅)

最終更新日:2021/01/19

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草加駅の西口を出発し、草加神社通りを日光街道方面に10分ほど歩くと、左手に「たなか内科・循環器内科クリニック」が見えてくる。開業15周年を機に2020年9月に移転した同院は、一層明るく開放感あふれるクリニックとなった。田中秀之院長は日本内科学会総合内科専門医と日本循環器学会循環器専門医の資格を持つ、知識・経験ともに豊富な医師。大学病院などで研鑽後、循環器以外にもさまざまな症状を診療したいとの思いから開業に至ったという。院長が重視するのは、「見る、触る、聞く」という診療の基本と丁寧な問診によって、多角的な視点から症状の原因を突き止めること。地域医療の相談窓口としての頼もしさと、沖釣りを愛する海の男らしい爽やかさが感じられる院長に、診療にかける思いを聞いた。
(取材日2020年12月8日)

症状の原因追究に注力する、地域の総合内科クリニック

まずは、先生が医師をめざした理由をお聞かせください。

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私の実家は祖父の代から続く歯科医院で、幼少期に父の白衣姿を見てかっこいいなと憧れたのがきっかけです。自宅と医院が廊下でつながっている昔ながらの構造でしたので、父が昼食を取っていた場所も自宅。現在は兄が後を継いでくれていますが、同じ環境で育った私も、自然と白衣を着る医師になりたいと思うようになりました。循環器内科を専攻したのは、学生時代に勉強した内科領域の中でも難易度の高い分野だと感じたこと、そして心臓カテーテル手術に強い興味があったことが理由です。私が入局した頃は主に循環器内科が救命センターを管轄していたため、心筋梗塞や致死性の不整脈の患者さまを診る機会にも恵まれていました。忙しくも充実した毎日で、入局して数年は夢中になって働きましたね。

先生のご経歴と、開業までの経緯も伺います。

勤務医時代は、大学病院の循環器内科や市立病院の内科で幅広い診療に携わりました。そこでカテーテルの技術を含めた一通りの知識を身につけ、次第に「症状の原因がどこにあるのか」をもっと探りたいと思うようになりました。当時は一人の医師が総合的に診るというより、各自が専門性を生かす時代。そのため循環器内科で心臓の異常が見つからなかった場合、それ以上追究せずに診療が終わってしまうことも珍しくなかったのです。さらに病院の勤務体制では患者さまの話をじっくり聞くことも難しかったので、理想の診療スタイルを実現するために、最終的に開業医の道を選びました。

この地域に開業されて、今年で15年目だそうですね。

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はい、埼玉県は全国的にも人口あたりの医師数が少ない上に、循環器内科のクリニックが近隣エリアにほとんどない状態でしたので、開業時には患者さまにとても喜んでいただけました。草加市は私自身が開業前から住んでいた土地でもあり、住み心地の良いところですよ。ご紹介などで遠方の方もいらっしゃいますが、草加市内にお住まいの方が多いです。当院では、例えば心臓疾患をお持ちの方から「風邪をひいたので市販の薬を飲みたいけれど、薬局で服用を控えるように言われてしまった」などとご相談を受けることがよくあります。困ったときに気軽に足を運べる「町のお医者さん」として、少なからず地域医療に貢献できていると思うと、医師冥利に尽きますね。

移転後の設備拡充により、迅速かつ多彩な検査が可能に

クリニックを移転されたのはなぜですか?

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もともと当院が入っていた建物の老朽化に伴い、改装や改修が必要になりそうでしたので、15周年を一つの節目として2020年9月に移転することにしたんです。現在は以前の場所から500mほど離れたところにクリニックを構え、院内もあまり変わらない広さの中で診療しています。大きく変わったのは、開放感のある造りになったところですね。待合室の天井を高くしたほか、入り口のドアを大きくしたことで、換気窓と併せて室内の換気が効率良く行えるようになりました。患者さま同士の距離感が近過ぎないゆったりとした空間になり、皆さまに居心地が良いとご好評をいただいています。また駐車場も備えておりますので、感染症が疑われる方には車内でお待ちいただくようにお願いしています。

移転に伴い、新たに導入した設備はありますか?

2つあって、1つは血管年齢や手足の血管の詰まり具合を調べるPWV検査装置です。両手足の血圧を同時に測定できるので、診断に至るまでの時間が以前よりも短くなりました。この検査では、血管の壁が硬くなったり狭くなっていたりしないかを確認できます。手足の血管の詰まりから起こる閉塞性動脈硬化症の診断材料となるほか、健診で血圧やコレステロール値の高さを指摘された方に対して、血管のダメージに応じた治療計画を考える際にも役立ちますね。もう一つは、咳の症状がアレルギー性のものかどうかを診断できる呼気NO測定器です。これは気管支喘息などの場合に上昇する一酸化窒素の濃度を調べる検査機器で、主に長引く咳の原因を調べるときにたいへん役立ちます。

移転後、患者さんに変化はありましたか?

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ほとんどの方は引き続き来院してくださっていますが、国道4号を挟んでの隣町への移転ということもあり、新たな患者さまに出会う機会も増えています。受診理由としては高血圧をはじめとする循環器疾患のほか、何科を受診したらよいかわからず、体のだるさや手足の痛み、皮膚トラブルなどさまざまな症状を訴える方がたくさんいらっしゃいます。手足に痛みがある方を診察してみると、痛風やリウマチ、さらには神経や骨に関係する病気が見つかることも少なくありません。手足の血管が詰まっているのではないかと心配される患者さまが多い中で、PWV検査装置によって測定から診断までを迅速に行えるようになったことは、当院の強みの一つです。

症状改善のための手がかりを探すのが水先案内人の役目

クリニックの特徴を教えてください。

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総合内科クリニックである当院では、私の専門の循環器疾患に限らず、幅広い疾患の診療や各種健診に対応しています。日本循環器学会循環器専門医と日本内科学会総合内科専門医の資格を取得しておりますので、高血圧や心不全、糖尿病のほか、多くの方が日常的に悩んでいる頭痛やめまい、しびれ、長引く咳などに対しても、お一人お一人に適した治療を提供しているのが特徴です。内科領域以外の病気が疑われる場合でも、当院で何もせずに他院に紹介するのではなく、問診や触診をしっかりと行い可能な範囲で診断をつけることを徹底しています。検査機器に関していうと、従来からある心電図や超音波装置、骨密度測定装置などに加えてPWV検査装置と呼気NO測定器を導入したことで、診療の幅が一層広がりました。

診療において先生が心がけていることは何ですか?

症状をきちんと改善できるように、正しい診断をつけることです。診断は内科医師の重要な仕事であり、原因となる病気を見つける過程は、刑事ドラマで犯人捜しをする過程に例えることができます。「問診」はいわゆる聞き込み。めまいという症状一つ取っても、目が回るような感覚、ふわふわ揺れるような感覚、目の前が暗くなり気を失いそうになる感覚などさまざまあり、タイプに応じて原因も異なってきますので、まずは問診が大切です。そして証拠集めである「検査」、犯人の特定にあたる「診断」を経て、適切な治療につなげられるように心がけています。また、院内で治療が可能な症例はすぐに処置を開始しますが、当院での診断が困難な症例は、考えられる病気や必要と思われる検査をご説明した上で医療機関をご紹介します。自身の病気が何なのかわからず不安になっている患者さまのためにも、どうすべきかを明確に示せるように努めています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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当院は地域医療の水先案内人として、幅広い症状を総合的に診るスタンスで診療を行っています。かつて当院を受診された方が、再び何かあったときに第一に頼ってくださることも多く、ありがたく思っています。循環器内科を標榜していることもあり、高血圧の患者さまが大勢いらっしゃいますので、減塩と同様に減量も大切なことと、少しくらい血圧が高くても大丈夫と思い込まないでほしいということを、この場を借りてお伝えしたいと思います。また、数週間続く咳の症状は喘息や肺気腫、肺がんなどの疑いがあり、ご高齢の方の場合、動悸の症状は心房細動をはじめとする不整脈のことも多いと感じています。ほかにも頭痛やめまいなど、一見見過ごしてしまいがちな症状も含めて、少しでも不調を感じたらぜひ気軽にご相談ください。

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