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岩下 憲四郎 院長の独自取材記事

岩下眼科

(寝屋川市/寝屋川市駅)

最終更新日:2020/04/08

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京阪本線の寝屋川市駅の南口から西へ徒歩約5分、にぎやかな商店街に隣接する住宅地に「岩下眼科」がある。今年で開業17年になる地域密着型のクリニックで、乳幼児から高齢者まで、幅広い年齢層の患者が受診する。院長の岩下憲四郎先生は、地域の患者との心の通い合った治療をめざし、大学病院の職を辞して現在の場所にクリニックを開設した。患者としっかり向き合い、的確な診断に基づいた適切な医療の提供をモットーとしている。また、信頼して受診する患者に感謝の気持ちを還元すべく、受診環境の改善・充実にも力を注ぐ。岩下先生に医師としてのこだわりや地域医療にかける思いを語ってもらった。
(取材日2018年3月1日)

自分は「人のために何かをする人間」だと気づく

医師をめざしたきっかけを教えてください。

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小学校3年生の時に「僕はなぜ生まれてきたのか?」と考えるようになりました。当然、いくら考えても答えは出ませんでしたが、高校生の時に人間には自分のために生きられる人と、人のために生きる人の2タイプがあり、僕は後者だと気づいたのです。当時、寮に入っており、休暇になるとみんなが帰省してしまい、1日誰とも話をしないことがありました。そんな時に、お店の人などと話すとほっとした気持ちになり、人とのコミュニケーションの大切さに気づいたのです。小さい頃から車が大好きで、ずっとカーデザイナーをめざして毎日デザイン画を描いていたのですが、こうした経験がきっかけになって医師になることを考えるようになりました。

家族や親戚にドクターはおられたのですか?

父が胸部外科の医師で、どんなに疲れていても往診に行く姿や、患者さんの話を親身に聞いている姿などを見て育ちましたから、父は人のために生きるという一つのお手本だったように思います。また、小学校の低学年の頃に、僕をとてもかわいがってくれた祖父が認知症になりました。母は僕がずっと祖父に優しくしていたと言ってくれますが、自分では「もっと優しくできたのでは?」という思いが強くありました。核家族化が進んで一人住まいのご高齢の方が多い中、診療を通してコミュニケーションを取り、少しでも安らぎを感じてもらいたいと思ったことも、医師の道に進むきっかけになりました。

特に興味を持って学ばれた眼科の分野を教えてください。

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大学に入学した当時の教授の専門が網膜疾患で、幸運にも尊敬するその教授のもとで働くチャンスを与えていただき、網膜疾患について学ぶことができました。当時は白内障の手術が劇的に変化した時代で、超音波を使った術式など、興味を持って取り組みました。網膜の手術を得意とされる教授には、今も硝子体の手術の際に当院に来ていただいて一緒に執刀しています。今なお学ぶところが多く、もっと教えてもらいたいという気持ちで接しています。さらに、大学病院勤務時に、緑内障治療のスペシャリスト、神経眼科と弱視に精通する先生など、各分野の尊敬できる素晴らしい先輩方のもとでご指導をいただける機会があったことは私にとってとても幸運でした。

受診してくれる患者に、感謝の気持ちを還元する

開業を決意されたのはなぜですか?

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大学病院では素晴らしい先生方に恵まれて、いい仕事ができる環境にあったので、「なんで辞めるの?」と言う人も結構いました。しかし、大学には転勤があります。また、重症の患者さんが優先になるので、一般の方々は受診しづらかったのではないかと思います。僕は普段の生活の中で、患者さんと気持ちを通わせ合いながら治療をしたいという考えがあり、地域にしっかりと腰を据えて、その地域の方々の目を生涯にわたって守り続けていきたい気持ちが強くなっていきました。元をたどれば、人とのコミュニケーションの大切さに気づいて、医師をめざしたのですから。

クリニックの診療ポリシーを教えてください。

患者さんとしっかり向き合って、適切な医療を提供するということです。例えば、同じ白内障でも、進行度合いはもちろん、患者さんの生活様式や求められる見え方、眼鏡に対する抵抗感の度合いなどによっては、必ずしも今すぐ手術が必要でない場合もあるんですよ。適切な診療を行うためには、的確に見極めて診断することが大切になってくるので、きちんと問診を行うとともに、新しい機器を積極的に導入しています。また、診察の様子はライブ映像としてモニターに映し出しており、患者さんのご家族にも様子を見ていただけます。当院は硝子体の手術も行い、かなり幅広い診療内容に対応できる設備とノウハウを備えています。しかし、当院では十分な対応が難しいという場合には、大学病院との密接なつながりを生かして、適切な医療機関を速やかにご紹介します。

手術室の環境にかなりこだわっておられますね。

安心して手術を受けていただけるように、大型、中型の滅菌器に加え、高速の滅菌器も備えるなど、充実した滅菌システムを導入しています。手術室は医院の2階にあり外気の影響を受けにくく、さらに、手術室の空間に対してオーバークオリティの空調システムを導入し、クリーン度を高くしています。無停電装置や、万一の機器トラブルに備えてバックアップ用の機器なども用意しています。地域のクリニックが新しい設備を充実させるのは、容易なことではありませんが、たくさんの患者さんが信頼して受診してくださるので、その信頼に対して感謝を還元するという気持ちで、設備面でも力を入れています。また、手術の緊張を少しでも和らげていただくため待合室、検査室で流れているいつものBGMを前室、手術室でも聴けるようにしています。

院内の快適度向上にも力を入れておられます。

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患者さんに少しでも安全に、快適に過ごしていただきたいという思いで院内をバリアフリー化して車いすも備え、足腰の弱った方でも腰かけやすいように待合室の椅子の高さを工夫しています。また、テレビは2台設置し、常にBGMを流しています。待ち時間の短縮にも取り組んでおり、従来どおりの直接来院での受付のほか、お電話やホームページで順番をご予約いただける「順番取りサービス」を行っております。最近はインターネット予約が普及していますが、ご高齢の方が不利にならないように電話での受付も継続しています。連絡が取れる場所や電話番号を教えておいていただければ、待ち時間の外出も可能で、順番が近づくと「もうすぐですよコール」を差し上げます。もっとも、当院でお知り合いやお友達ができて、待ち時間も楽しく談笑されている方も多くいらっしゃいます。患者さんにとって、当院がほっとできる場所であってほしいと常に願っています。

医師の尺度ではなく、患者の目線で治療にあたる

来年クリニックを移転されると伺いました。

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一人で医院を続けていくよりも、信頼できるメンバーでチーム医療を提供できればと考え、2019年2月オープンをめざして近くに医療ビルを建設し、循環器内科、耳鼻咽喉科、小児科、歯科、訪問看護やデイサービスの事業所、調剤薬局、そして当院が入居する予定です。開院から17年を経て機材やスタッフも増え、当院も手狭になってきて、患者さんをご案内するときなどに通路が狭いと危険です。受診環境が改善されれば、患者さんがより安心、安全に過ごしていただけることはもちろん、スタッフも働きやすくなって職場環境の改善にもつながると思っています。

ところで、今も車はお好きなのですか?

車は今も大好きです。カーデザイナーにはなれなかったのですが、もしなれたとしても、デザインの才能に限界を感じたり、僕はよくしゃべるので営業のセクションに回されたりして、自分の大好きなものが嫌いになっていたかもしれませんね(笑)。今では寝屋川市医師会でモータースポーツ部を発足し、仲間と車談議に花を咲かせています。

読者にメッセージをお願いします。

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たくさんの患者さんに受診してもらえることは、医師としての大きな喜びです。皆さんといろいろなお話をして、さまざまな症例を診ていく中で、毎日勉強させていただいています。当院は開院以来ずっと、医師の物差しではなく、常に患者さんの目線で診療にあたっています。例えば、結膜炎はごく一般的な症状ですが、その誰もがかかる疾患をしっかり治すことを大切にしてきました。症状に違いはありますが、その患者さんにとって症状が重いか軽いかは関係ありません。悩んで受診されたのだから、その悩みを改善することが医師の役目だからです。目に悩みやトラブルを抱えておられる方は、どんな些細なことでもためらわず、どうぞ安心してご相談ください。

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