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ゆたかこどもクリニック

ゆたかこどもクリニック

中村 豊 院長

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神戸のベッドタウンである西神ニュータウンにある「ゆたかこどもクリニック」。優しい語り口調で安心感を与えてくれるのは、中村豊院長。子どもの時に描いたという、自身のイニシャルをクレヨンで書いたかわいらしいロゴマークからも、その人柄がにじみ出る。灘高校から自治医科大学医学部に進み、卒業後は兵庫県内のへき地医療にも従事。その後、兵庫県立淡路病院小児科部長も務め、2005年、「より患者さんと近い場所で診察がしたい」と開業した。一般小児科のほか、小児アレルギー治療、また専門とする子どもの心の問題、発達障害、ダウン症などにも積極的に取り組む。「親御さんの不安を取り除くことも仕事。なんでも気軽に相談に来てほしい」と話す院長に、小児医療に対する思いを聞いた。
(取材日2019年10月2日)

心の問題には、一人ひとりオーダーメイドの治療で

―先生は開業前にどのような経験を積んでこられたのでしょうか。

私は大阪の田舎の出身なのですが、高校が神戸の灘高等学校、その後、自治医科大学医学部に進学しました。自治医科大学は、卒業後9年間のへき地勤務の義務があります。私は兵庫県の温泉町(現・新温泉町)の照来診療所や兵庫県立柏原病院(現・兵庫県立丹波医療センター)などで勤めさせていただきました。当時は子どもだけに限らず、お年寄りから赤ちゃんまで診て、幅広い経験を積むことができました。私は学生時代から小児科をめざしていたので、先輩医師からいろいろよくしていただき、公立浜坂病院勤務時に小児科に勤務することができました。浜坂から鳥取の大きな病院が近かったので、勉強に行く機会も多く、そこで小児神経科などについても学びました。へき地勤務を終えた後は兵庫県立淡路病院(現・兵庫県立淡路医療センター)の小児科に14年間勤め、その後、独立開業しました。

―兵庫県立淡路病院では、お子さんの心身症などにも取り組んでこられたと伺いました。

神経疾患に特化した外来で、てんかんなどの神経疾患の症状を専門に診てきました。運動発達障害、摂食障害の患者さんも多かったです。あとは不登校の患者さんも診ていました。不登校に伴って身体疾患、頭痛や腹痛といった不定愁訴などを抱える子どもたちが対象で、時々入院して治療を行うこともありました。院内学級に通うことで子どもには自信をつけてもらい、改善が見られたら病院から学校に通ってもらうという取り組みも行いました。そういうことを専門にしておりましたので、開業してからも引き続き心身症などのお子さんを診ていきたいなという気持ちがあったんです。私が開業したのが14年前、その頃はちょうど発達障害、ADHDといった症状の認知が高まってきた時期でもありました。そういった症状はクリニックで診ることができることも多いので、さまざまな相談を受けつけています。

―具体的にはどのような治療が行われているのでしょうか。

発達障害などの症状は、本当にお子さんそれぞれで、ひとくくりでは考えられません。だからこそ、一人ひとりオーダーメイドで、その子に合った方法で取り組まないとうまくいかないのです。もちろんガイドラインはありますが、すべてがその通りにいくとは限らないという実感が私にはあります。それもあって、一人ひとりの患者さんとゆっくり話す時間を持ちたいと考えているので、当院では一般診療以外の時間に面接の機会を設けています。また、ご本人と親御さんまとめて話を聞くとよくないこともあるので、この日は親御さんだけ、この日はお子さんだけと、別々に来てもらうことも多いです。臨床心理士の方にお願いして心理カウンセリングを行ってもらうこともあります。



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