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上原 亮 院長の独自取材記事

うえはら歯科呉総合歯科矯正歯科

(呉市/呉ポートピア駅)

最終更新日:2022/02/15

上原亮院長 うえはら歯科呉総合歯科矯正歯科 main

広島県呉市焼山地区に構える「うえはら歯科呉総合歯科矯正歯科」。院長の上原亮先生は広島大学歯学部卒業後、歯科医院勤務などを経て1997年に開業。歯科医師となって30年以上のベテランだ。痛みに配慮した治療や丁寧なカウンセリングによって、患者に精神的・肉体的負担をかけない診療を心がけ、地域住民を中心に長年にわたり愛されている。「医療の枠にとらわれず、患者さんの笑顔を追求したい」と、患者はもとより院内スタッフ、協力会社まで笑顔になれる働き方を意識しているという上原院長。経験を積み重ねた歯科医師ならではの温かいまなざしが印象的だ。今回はそんな上原院長にクリニックの歩みや特徴、診療の際に心がけていることなど、じっくりと語ってもらった。

(取材日2022年1月20日)

丁寧なカウンセリングで患者が納得できる治療を提供

この場所に開業された理由をお聞かせください。

上原亮院長 うえはら歯科呉総合歯科矯正歯科1

僕は呉市の海側の町で生まれ育ちました。焼山を選んだのは出身地に近くなじみがあることと、開業を考えていた時期にご紹介していただいた物件がこのエリアだったからです。初めはテナントに入居したのですが、手狭になって開業から4年後にすぐ近くのこちらに移転してきました。クリニックの内装はテーマを設けて5~6年ごとに変更していて、最初はスペイン、次は北欧、現在はアメリカのニューオーリンズをイメージしています。以前は仕事や旅行で海外によく行っていて、ニューオーリンズは町の雰囲気やジャズをはじめとした文化に魅せられて取り入れることにしました。

どのような患者さんが来院されていますか?

近隣にお住まいの方を中心に赤ちゃんから90代のお年寄りまで幅広いですね。開業した頃は50代、60代の方が中心でしたが、今は30代くらいのお母さんとお子さんのような若いファミリー層が増えてきていますね。おそらく二世帯住宅になったり、子ども世代に引き継いで家を建て直したりされているのでしょう。だんだんと次の世代に移っている感じがしますね。主訴としては、最近は矯正を希望される方が多いです。当院では主に透明で目立ちにくいマウスピース型装置を用いた矯正を行っています。患者さんは県内各地からお越しいただいており、これまで多くの症例を手がけてきました。

診療の際に心がけているのはどのようなことですか?

上原亮院長 うえはら歯科呉総合歯科矯正歯科2

患者さんに十分に納得いただくまでカウンセリングを行うことですね。初診時は、まずトリートメントコーディネーターというカウンセリングや説明を専門に行うスタッフが30分ほどかけて個室でお話をお聞きします。それから患者さんのご希望を歯科医師と共有し、歯科医師が診断。次は治療法の選択になりますが、選択に関してはもう一度トリートメントコーディネーターとの話し合いの場を設け、治療期間や費用などについてもお伝えします。その際、単に言葉だけではなく画像やイラストなどのツールを用いてわかりやすくご説明するようにしています。そして患者さんの同意を得てから治療を始めます。患者さんの言葉にしっかり耳を傾けて、治療に反映させる。これは医療機関として当然の姿勢だと考えています。

口腔の健康維持のため飲み込みの力や食べ物にも注目

これまでの診療の中で印象に残っている患者さんについてお聞かせいただけますか?

上原亮院長 うえはら歯科呉総合歯科矯正歯科3

僕に感謝をしてくださった1週間後に亡くなられた患者さんがいらっしゃいました。いつもジーンズ姿でお車に乗って来院される格好いいおじいさんだったんですよ。もともとは入れ歯が合わないと受診されました。それ以来時々来院しながら15年ほどたち、80歳くらいになった時に「自分の体の衰えがわかるから入院する。生きていたらまた来るよ。ありがとう」とおっしゃった1週間後、旅立たれました。その言葉とあの時の表情はいまだに忘れられないですね。亡くなられたのは残念ですが、最期までお元気でおられた、いわゆる「ピンピンコロリ」ですよね。ある意味理想的な生き方で、僕もそうありたいと患者さんに勉強させていただいたと思っております。

そう思われるようになったのには、ある理由があったそうですね。

当院では訪問診療も行っているのですが、介護施設などではほとんど寝たきりでお口から食べられない方が少なくありません。歯で噛めることも大事ですけれども、飲み込みができることはもっと大切です。きちんと飲み込める方は、唾液が出て口が動いてしっかり噛むことができます。近年、オーラルフレイル、つまりお口の機能の衰えが問題になっていますが、滑舌が悪くなる、口が乾くなどは、飲み込み力低下のサインです。そういった状況などを考えると、高齢になってもしっかり噛んで飲み込んで健康に過ごせるというのは幸せなことだと思うんですよね。

さらに最近、新しい取り組みを始められたとお聞きしました。

上原亮院長 うえはら歯科呉総合歯科矯正歯科4

歯とお口の健康と食との関係について勉強を始めました。生涯にわたって口腔の健康を保つためには、何を食べるかということも重要だと思い至ったのです。例えば、食品添加物の多いものばかり食べている方と自然なものを中心に食べている方だと、健康状態に違いが出てくるはずですよね。そこでスタッフと一緒に何を食べたらいいのか、食事法も含めて勉強しているんです。将来的には食べ物の選び方や食べ方についても患者さんにお話しできるようになりたいと考えています。

患者もスタッフも関わる人全員が笑顔でいられるように

これまでのご経歴を教えていただけますか?

上原亮院長 うえはら歯科呉総合歯科矯正歯科5

広島大学歯学部を卒業した後、広島大学病院に入り、手術を中心に口腔外科について学びました。その後、広島大学医学部麻酔科で全身管理についても学びましたね。それから呉市内の歯科医院で2年ほど修業させていただき、開業に至りました。2006年にはアメリカのジョージア医科大学に1年間留学し、インプラント治療を学びました。ただ、留学といってもすでに開業していましたので、毎月行ったり来たりするようなかたちでしたが、勉強になったと同時に楽しい思い出でもありますね。

そもそも先生が歯科医師をめざされたきっかけは何だったのでしょうか。

おじが整形外科の医師で、幼い頃からその姿を見ていて憧れを抱いたのが最初のきっかけですね。それと中学3年生の時に祖母を亡くしたんです。総義歯で食事をうまく取ることができず、苦しんでいる様子を目の当たりにして、そういった方たちを救いたいと思ったことも影響していますね。歯科医師になって30年、おかげさまで充実した日々を過ごさせていただいています。数年前までは、海外の講習会やセミナー講師の活動のため土日はほとんど広島にいなかったのですが、50歳半ばをすぎて最近は時折ゴルフを楽しむ余裕が出てきました。息子が歯学部に通っていてもうすぐ卒業することもあり、当院の承継を考えながら、さらに地域社会への貢献を含めた新しいクリニックの創設にも力を入れたいと考えています。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

上原亮院長 うえはら歯科呉総合歯科矯正歯科6

僕がこれまでもこれからも大切にしたいと思っているのは、皆さんの笑顔です。患者さんはもちろん一緒に働くスタッフ、外部の協力会社の三者すべてが笑顔でいられるようにということを常に心がけて仕事をしています。明るく一生懸命なスタッフたちと力を合わせて頑張ってまいりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。最後に、歯科医院と良い関係を築くポイントを。皆さんも好きな人にはよりいいことをしようって思うじゃないですか。ですから皆さんもかかりつけの先生やスタッフをぜひ好きになってください。きっと今までよりももっといい関係が築けます。ぜひファンになれる歯科医院を見つけていただいて、歯とお口の健康を一緒に守っていってください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

マウスピース型装置を用いた矯正/69万8000円(全体矯正の場合)、インプラント治療/45万円(上部の冠含む)

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