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齋藤 兆生 院長の独自取材記事

そしがや矯正歯科

(世田谷区/祖師ヶ谷大蔵駅)

最終更新日:2024/04/19

齋藤兆生院長 そしがや矯正歯科 main

祖師ヶ谷大蔵駅から商店街を北へ徒歩2分。ビル2階にある「そしがや矯正歯科」は矯正治療を専門とするクリニックだ。齋藤兆生(よしお)院長は、2009年の開業以来、機能性と審美性を兼ね備えた歯列矯正に取り組み、健康維持に寄与したいと数多くの患者の悩みに応えてきている。「ここ10年ほどの間に矯正歯科医療も著しく進化し、治療の幅が広がってきていますね」と齋藤院長は話す。最新の治療技術の良し悪しを判断するためには、自身がさまざまな新しい治療法や技術を知っておくことが重要と、海外で行われるセミナーなどにも積極的に参加している齋藤院長。矯正治療の特徴や診療への思いなど話を聞いた。

(取材日2020年3月25日)

患者のバックグラウンドも考慮して治療法を提案する

こちらには今どのような患者さんが多くいらしているのでしょうか。

齋藤兆生院長 そしがや矯正歯科1

矯正治療には乳歯から永久歯への生え変わりの時期に行う矯正と、永久歯になってからの矯正がありますが、当クリニックでは永久歯になってからの矯正治療が8割から9割を占めています。年齢的には、中高生4割、大学生4割、残りは成人の方といった感じでしょうか。子どもの頃から歯列が気になっていた、いつか矯正治療を受けようと思っていたと話す人が多いですね。友達が治療を受けていたから自分も受けたいと思ったなどと、本人の判断で自主的に来られる中高生も見られます。この界隈には大学が集まっていますので、田舎ではできなかったけれど、大学に入って上京したのをきっかけにという大学生もおられます。

先生が歯科医師をめざされたきっかけと、矯正治療を専門にした理由を教えてください。

父も祖父も歯科医師でしたので、小さい頃から将来は歯科医師になるのだろうとごく自然に思っていました。専門にした理由は、矯正治療は長期間にわたり、将来を見越して治療計画を考えるという点に魅力を感じました。単にすぐ目の前の虫歯を治すというのではなく、数年後の歯の姿をイメージして綿密に治療を進めていくことに魅かれました。また、矯正治療は、高齢になってもできるだけ長く自身の歯で噛めるようになるためには重要な分野だと思ったのです。歯が動くということも実に面白く、非常に奥が深い分野だと感じています。

診療の際、どんなことを心がけていますか。

齋藤兆生院長 そしがや矯正歯科2

患者さんたちは、症状も異なりますし、悩みや訴えも異なりますから、それぞれの方の状況に即した治療を行うようにしています。私からは最良と思える治療法を提案しますが、患者さんのバックグラウンドもよく考慮し、よく話し合いお互いの考えを擦り合せて、その方にとって最良の治療になるよう心がけています。痛みに配慮したワイヤーを使用するなどできるだけ不快感や不安感のない、安心して続けられる治療を心がけています。中高生の場合、親御さんはやはり安心して任せられるクリニックで治療を受けさせたいと考えておられるでしょう。ですので、患者さんご本人だけでなく親御さんにも丁寧にお話ししています。治療は基本的な部分は以前と変わりませんが、最近では、新しい診査、診断の方法や術式なども出てきていますので、患者さんのご要望や状況に即して取り入れています。

デジタルを活用し綿密な治療計画を立案

こちらの矯正治療の特徴について教えてください。

齋藤兆生院長 そしがや矯正歯科3

まずレントゲン撮影や口腔内写真、歯型の採取などを行い、診査診断し治療計画を立てますが、その際に、デジタルデータも活用しています。顎骨をCTで確認し、口腔内をスキャナーで撮影し、3Dデータをもとに、治療のシミュレーションを行って、どういうゴールをめざすのか、そのためにはどんな装置が最適かなど、デジタルデータを治療計画に活用しています。海外では、デジタルデータは10年前頃から活用されていましたが、国内では最近のことですね。治療前の診査では、顎の状態や噛み合わせも重要なポイントですので、より詳細に検査しています。もし顎関節や噛み合わせに何か問題がある場合、マウスピースなどでまず噛み合わせを改善させていってから、実際の矯正治療に入る場合もあります。矯正治療を成功させていくためには口腔内の状況によって必要なステップがありますので、それらを一つ一つきちんと踏んで、かなり慎重に治療を進めています。

新しい治療法についても学んでおられると伺いました。

はい。近年では欧米各国で矯正治療に関するさまざまな研究が進み、新しい術式や治療法が確立され、治療の幅が広がりさらに奥が深くなってきています。例えば外科的処置によって歯の移動促進を図る矯正法もあります。当クリニックでは対応していませんが、歯が従来よりも早く動くよう促していくため、治療期間も短くなります。治療期間を長くとれないという人や、大学生で卒業までに終えたいなど、時間的制約のある場合などに有用でしょう。また、40代50代の人で骨のコンディションがあまり良くない場合などでも外科的処置を加えることで矯正が可能になる場合もあり、さまざまなタイプの症例に対応できるようになっていくことが望めるため、そういった知識を習得するためセミナーなどにも積極的に参加しています。矯正治療では抜歯が必要になるケースもありますが、そういった場合は口腔外科を専門とする歯科医師が在籍しているので、チームで対応します。

小児への矯正はどのように対応しているのですか。

齋藤兆生院長 そしがや矯正歯科4

小児の場合は、本当に今、矯正治療が必要かどうかしっかり見極めています。今、必要なこと、やらなくてはならないことがあれば提案しますが、実は、その段階では矯正治療は必要でないというケースも多いのです。お子さん一人ひとりの状態をチェックして、論理的なバックグラウンドがあれば治療が必要ですが、そうでなければ定期的にチェックして歯や顎の成長を見守っていくようにしています。「誰々ちゃんが矯正治療を受けているから自分の子どもも受けた方がいいのでは」とお母さんが相談に来ることも多いのですが、診査診断して不要であれば、「今は定期チェックの期間ですから」とお話しています。こちらから不要に早期の矯正治療を勧めることはしていません。

今後も積極的に最新の知見を習得していきたい

矯正治療を考えている人へのアドバイスをお願いいたします。

齋藤兆生院長 そしがや矯正歯科5

矯正治療はやはり矯正を専門としているクリニックで受けたほうが良いと思います。専門的な知識や専門的な技術、経験、検査機器、治療装置など矯正専門のクリニックのほうが豊富で、さまざまな症例に即して適切な治療法を提案できます。治療期間中の診察は月に1回程度ですが、一般歯科医院に矯正専門の歯科医師が来て診察するのも月1回程度。受診の頻度としてはほぼ同じといえるでしょう。ただ急に痛みが出た、装置に不具合が生じたなどといった場合、矯正専門のクリニックで治療を受けていればすぐに対応することも可能です。矯正治療は、将来のことを考えるといいことづくめです。美しい歯並びだけでなく、清掃性も高まりますので虫歯や歯周病の予防としての役割も大きいですね。将来、より長くご自身の歯を守ることになり、より長くご自身の歯で食事を楽しめるといいですね。毎日食事を楽しめることは、健康な人生を送る上でも重要だと考えています。

ところでお休みの日はどのようにお過ごしですか?

多くの場合、国内外で行われる勉強会に出かけています。こういった勉強会は一年単位でスケジュールが決まっていますので、それに合わせて時間を融通して、できるかぎり参加できるようにしています。先ほどお話ししましたように矯正歯科医療も日々進化していますので、その中でより良いものを選択するには、自身がその知識を持っていないと正しい判断ができません。ですので、研究が進む海外のセミナーなどにはこれからも積極的に参加し、研鑽を重ねていこうと思います。

では最後に今後の展望をお願いいたします。

齋藤兆生院長 そしがや矯正歯科6

今後も矯正治療の技術をさらに高め、自分にできることの範囲をさらに広げ、患者さんたちのお役に立ちたいと思います。治療技術が進む中、その時その時に最も良いもの、エビデンスのある最も良い治療法によって、より多くの患者さんのニーズをカバーしていきたいと思います。歯列が気になる、矯正しようか考えている人はぜひ一度相談に来てください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

検査・診断料(精密検査・資料作成・治療計画立案)/5万円
小児矯正/10万円~27万円、大人の矯正/55万円~
マウスピース型の装置を用いた矯正/70万円~
マウスピース(スプリント)を用いた噛み合わせ治療/10万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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