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谷口 宏太 理事長の独自取材記事

ハートデンタルクリニック

(鹿児島市/高見馬場駅)

最終更新日:2021/10/12

谷口宏太理事長 ハートデンタルクリニック main

鹿児島市電通り沿いに位置する「ハートデンタルクリニック」。祖父の代から続く歯科医師の道を継いだ谷口宏太理事長が1996年にオープンし、2009年に現在の場所に移転した。アメリカなど海外で学んだ経験から「歯科に関するどんな治療も、まずは歯周病の改善があってこそ」という考えに至ったという谷口理事長。歯周病を専門に、早い時期からマイクロスコープを使っての治療とインプラントに関わってきた。診療ポリシーは「自分が受けたいと思う治療をすること」。患者のために最高の治療がしたいと、長年の経験を生かすだけでなく現在も積極的に勉強会に参加し、日々研鑚を続けている。そんな谷口理事長に得意とする歯周病治療について、また、クリニックの方針など話を聞いた。

(取材日2021年7月20日)

海外での経験から実感した歯周病治療の大切さ

歯科医師をめざしたきっかけと、これまでの経歴をお聞かせください。

谷口宏太理事長 ハートデンタルクリニック1

もともと祖父が旧加世田市内で歯科医院を開業しており、父も叔父も歯科医師でした。祖父の歯科医院を継いだ父が早くに亡くなってしまい、父の弟である叔父がその後を継いでいたので、僕は高校生まで歯科医師になるつもりはなかったのですが、叔父と祖母に説得されて、祖父や父が出た大阪歯科大学へ進学しました。卒業後は、父親がお世話になった先生が開業していた鹿児島市内の歯科医院へ。すでに高齢の先生だったので、祖父と孫のような関係の中、診療の基本は全部その先生に学びました。その後、26歳の時に自分の出身地でもある加世田市に「谷口こうた歯科」を開業。アメリカやヨーロッパなどの勉強会にも参加しつつ、38歳で「谷口こうた歯科」を法人化して鹿児島市内に「ハートデンタルクリニック」を開業しました。この場所に移転したのは2009年。街中のほうが自分の得意とする歯周病治療とインプラント治療のニーズが高いと考え、移転しました。

歯周病の治療に力を入れようと思ったきっかけは何だったのでしょうか。

僕が海外へ勉強しに行くようになったのは1990年代。当時のアメリカの歯科治療にはカルチャーショックというか、驚くことが多かったんですね。歯周病だけでなく、矯正などそれぞれ専門に分かれていたり、日本ではまだ珍しかったマイクロスコープを普通に使っていたり。そんな中、「日本人は歯周病をちゃんと診察していないから駄目だよ」と言われたんです。確かに、歯周病になった歯は歯そのものには傷はないけど、歯の周りが病気になっているからインプラントを入れてもすぐに駄目になってしまいやすい。虫歯治療に関しても、歯周病をコントロールできるようにならないと治療が終わらないと聞いて、歯科治療の基本は歯周病なんだと気づきました。それで、歯周病に一から取り組むべきだなと思ったのがきっかけです。

改めて歯周病とはどんな病気なのか教えてください。

谷口宏太理事長 ハートデンタルクリニック2

虫歯は歯の病気ですが、歯周病は歯の周りの骨や歯茎の病気です。虫歯がなくても、骨が溶けていき最終的に歯が抜けてしまうのが歯周病。インプラントも人工のものなので虫歯にはなりませんが、歯周病が進むと周りの骨が溶けてきて、インプラントが抜けてしまうんですね。歯茎から血が出たり、膿が出たりすることもありますが、歯周病は自覚症状が少なく、歯がグラグラになってから来院する方が非常に多いのです。歯茎が腫れても、様子を見ているうちに症状が治まるので、治ったと思ってしまうのですが、実はその腫れたときに骨が溶け始めていて、気づかないうちに進んでいってしまうのが怖いところです。最近では、歯周病は全身の疾患に影響があるのではともいわれていますし、歯周病について、もっと日頃から興味を持って定期的なチェックでケアを続けてほしいと思っています。

若年層から気をつけたい歯周病

歯周病は高齢者のイメージがありますが、若年層でも気をつける必要があるのでしょうか。

谷口宏太理事長 ハートデンタルクリニック3

歯周病は大きく2つに分けることができます。1つは年齢を重ねたことで出てくるもの。40、50代からの慢性の歯周病ですね。もう1つは侵襲性歯周炎、昔は若年性と言っていたもので、若い年齢から始まる歯周病があります。全体で見るとまれなのですが、20代前半で前歯の骨が半分以上なくなっていたという患者さんの例もありますし、中学生でも骨が溶けていた子を診たこともあります。

そういった若年層の歯周病でも自覚症状は少ないのでしょうか。

自覚症状が少ないのもありますが、歯茎の位置は問題がないので、普通の検診では見逃されてしまうことが多いです。見た目にはまったく問題がないのに、エックス線撮影をすると骨が溶けていることがわかる。異常がないのに骨がなくなっているのが侵襲性の特徴でもありますね。中年以降に起きやすい慢性の歯周病は進行が遅いので、急に歯が抜けるということはないでしょうが、侵襲性は突然歯が抜けてしまう可能性も高いのです。いずれにしても歯周病は痛みがあったり、歯が動いたりすると重度。そうならないうちに見つけて治療することが重要だと思います。

歯周病に対してはどんな治療をしていらっしゃいますか。

谷口宏太理事長 ハートデンタルクリニック4

重度でなければ、まずは歯ブラシの使い方、ブラッシングの指導から始めます。それだけで改善につながる方もいらっしゃるんですよ。ところが、ひどくなると手術が必要になってきます。僕もできるだけ手術をしないで治せればいいと思っているので、ブラッシングだけで済みそうなときは様子を見てから、手術の提案をするようにしています。当院の手術は骨の再生を促すものです。マイクロスコープを使った歯周組織再生療法を行っています。やっぱりできるだけ自分の歯を残していただきたいですから。

自分が受けたいと思う治療を提供できるように

先生の診療ポリシーを教えてください。

谷口宏太理事長 ハートデンタルクリニック5

自分が受けたいと思う治療をすることです。治療をするなら妥協してこんなものだろうというものではなく、僕にできる最高の治療をしたいですし、そのためには世界でもトップレベルだと言われるような治療ができるようになりたいと思っています。海外の学びの場に積極的に参加しているのも、世界レベルの歯科技術を習得したいから。自分が受けたい治療をいかにできるようになるかということを目標にしてきましたし、今後もそれが目標です。最初に26歳で地元の加世田市に開業したときには加世田市で一番の歯医者になろうと思っていました。今は日本で一番の歯医者にと思っていますが、一番というものは誰かが決めるばかりではなく、自分の基準で一番であればいいのです。一番を自負できるくらいになれば、患者さんに対しても最高の治療ができるようになるだろうという思いで、今も日々研鑚に励んでいます。

マイクロスコープを計7台備えるなど、設備も重視されていますね。

診察において一番重要なのは診断力だと思っています。マイクロスコープは20年以上前から導入していますし、CTも3Dのものを精密診断に活用しています。マイクロスコープを使えば細かいところも拡大視できるので肉眼で見るより鮮明です。より正確な診断、精度の高い治療につながります。その診断力と、これまで40年間にわたって歯科医療に携わってきた経験からの技術力。それが当院の特徴にもなっていると思います。

地域の方へメッセージをお願いします。

谷口宏太理事長 ハートデンタルクリニック6

歯が壊れる主な原因は、虫歯、歯周病と、歯ぎしりや食いしばりです。自分も20代の頃は歯ぎしりや食いしばりで歯が壊れるとは思っていませんでしたが、現代病なのか最近はかなり増えています。これはストレスが原因なことが多いので、診察では生活環境のアドバイスもするようになりました。いずれにしても、大切なのは定期的な検診です。自覚症状を感じにくい歯周病は、治ったかなと思って受診せずにいるうちに手遅れになってしまうことがありますので、少しでも違和感があるなら来院していただきたいなと思います。当院は歯周病を専門に診ていますので、見つけにくいものや重度の歯周病もしっかりと見つけて治療が可能です。一生、自分の歯で過ごせるように一緒に治療と予防を考えていきましょう。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/33万円~、歯周組織再生療法/2万2000円~

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