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磯村 幸範 院長の独自取材記事

いそむらファミリークリニック

(一宮市/尾張一宮駅)

最終更新日:2020/04/01

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2005年10月開業の「いそむらファミリークリニック」は、地域のかかりつけの医師として小さな子どもから高齢者まで幅広い世代に親しまれているクリニックだ。患者の抱える悩みを丁寧にひもとき、症状の成り立ちを理解し正確な診断につなげていくことを、医師としての大きなやりがいに感じている院長の磯村幸範先生。日本内科学会総合内科専門医の資格を持ち、あらゆる病気の可能性を考慮した上で多角的な視点から診断を行うことを大切にしながら、丁寧で、無駄のない適切な治療を常にめざしている。そんな磯村先生に、今回は医師を志した理由から開業に至るまでの経緯、診療方針、クリニックのシステムについて、さらにプライベートのことなど、たっぷり話を聞いた。
(取材日2017年8月22日)

丁寧な疾患の鑑別で、適切な治療を

医師を志した背景と開業までの経緯を教えてください。

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きっかけは中学時代のことです。ある日突然、右腕が腫れあがってしまって。近くの病院で検査を受けても原因がわからず、「もしかしたら骨肉腫かもしれない」と、すぐに手術をすることになったんです。手術後の病理診断で、小学生の頃にしたけがの縫合糸が残っていたことが原因だったと判明しました。この出来事から、病気の原因や成り立ちを解明していく、医療の面白さに興味を持つようになりました。医学部に進学後は、病理学や内科学、精神科学と、興味を持つものを幅広く勉強。特に内科では、内分泌や糖尿病、消化器、膠原病などの免疫疾患に力を入れていました。その後勤務医として経験を積んだ後、開業を決めました。一宮市は以前生活していたこともあって友人も多い地域で、ちょうど中学から大学までの母校や地元の瀬戸市にも近い土地なんです。そんな土地で、「地域の方々に頼られるクリニック」をめざしていきたいという思いがありました。

どのような患者さんが多いですか?

地域の方を中心に、小さな子どもから高齢者までさまざまな世代の患者さんに通っていただいています。2世代、3世代で来院される方も多いですよ。診療日は朝7時30分から診療しています。夜中に急に熱を出した時、患者さんにとっては早く診てもらえる場が必要ですし、患者さんに負担を少なく検査を受けてもらうためにも、早くから診療をスタートさせたらいいのではと考えました。学校や仕事前に診てもらいたいといらっしゃる方もいますね。お悩みもさまざまで、風邪など日常的な不調だけでなく、糖尿病治療など専門的な検査や治療を求めて県外からいらっしゃる方もいます。

診療時に大切にしていることは何ですか?

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僕のモットーは、病気の原因を丁寧に鑑別することです。原因を丁寧に調べていき、患者さんの病態を正確に把握することが一番良い治療につながると考えています。病気に正しく名前を付けることは、治療の肝。地道で派手さはないかもしれませんが、この能力は治療にとってとても重要で、欠かせないものです。勤務医時代に総合内科専門医の資格を取ったのも、あらゆる視点や可能性から患者さんを診ていく、総合的な診療を支えるために、必要と考えてのことでした。疾患の成り立ちを考え、その可能性を丁寧により分けていき、「これだ」という、一つの診断に行き着く工程は、僕にとってとても大きなやりがいです。だからこそ、その意志を大切にしていきたいですし、日々の診療でも診断をしていく喜びを感じられているのだと思います。僕にとって、「私の病気を正確に診断してほしい」と相談されることは、とても喜ばしいことなんです。

より良い診療を行うための「システム」づくり

丁寧な鑑別のためには検査も不可欠かと思います。心がけていることは何ですか?

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病態を評価することからすべてが始まります。そのため無駄のない、患者さんにとって必要な検査を提供することに努めています。当院でもさまざまな検査を行いますが、そのどれもが必要不可欠なものですので、信頼してお受けいただきたいですね。丁寧な鑑別のためには、患者さんそのものを診ていく必要があります。例えば、糖尿病一つに焦点をあてた場合でも、その種類や原因は一人ひとりまったく異なります。患者さんの状態を正確に評価し、それに合ったお薬を出したり指導をしたりしなければ良い治療とは言えません。また患者さんが抱える病気がどのように関係し合っているのかを把握し、患者さんの全体像を診ていくためにも、確かな知識や経験、正確な検査が必要になってくると考えています。そして言葉を多く並べるのではなく、患者さんが“知りたい”と思っている本質に対してきちんと応えること。これを外してはいけません。

貴院には看護師や検査技師、管理栄養士など幅広く在籍されているそうですね。

臨床検査技師が3名も在籍しているのは一般的に多い方かもしれません。でも迅速な検査のためには欠かせないので、開業当初からこの体制を取っています。管理栄養士による栄養指導を、糖尿病患者さんだけでなく、生活習慣に課題を持つ患者さんにも提供しています。診療ではチームワークが大切です。その連携を強くするためにも、基本理念を常に共有し、どんな時も患者さんに「このクリニックで良かった」「この医師・スタッフにまた会いたい」と思っていただけるように、そしてスタッフ同士が高め合い「このチームの一員として働いていきたい」と思ってもらえるような組織づくりに努めています。これからもスタッフと医師がチームとして力を合わせ、最良の医療を提供できるように、努力を重ねていきたいですね。

現在クリニックとして力を入れていることは何ですか?

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これは開業のきっかけにも含まれるのですが、患者さんにより良い診療を提供するためのシステムづくりに特に力を入れています。例えば、診察までの待ち時間が長いことで、患者さんが帰ってしまったり通院をやめることになってしまったりしたら、患者さんにとっても医師やスタッフにとっても不幸なこと。そこに予約システムを置くことで、患者さんの待ち時間を短縮でき、事前の準備にも生かすことができるようになります。そんなふうに、どんなシステムがあれば誰にとってもより良いことなのかを考えながら、現場でも意見を出し合い当院独自のものを作り上げてきました。患者さんを診る時、自分の家族と同じように大切に接していくことは当たり前のこと。それをきちんと実現するためには、ある程度システムに任せる部分があっても良いと思うのです。

地域の絆を大切に、地域一体となった医療をめざす

患者さんにとってもスタッフの皆さんにとっても、システムの構築は欠かせないものなのですね。

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そうですね。今後はより一層ヒューマンエラーを防ぐためのシステムを確立していきたいと考えています。現在、子どものワクチンに関しては、システムでスケジュールを管理できるようにしていますが、今後はその幅を広げていく予定です。具体的には、治療や検査の抜けがないように、いつどのような処置を行うかを示したスケジュール表を作成し、システムで管理できるようにしたいと思っています。システムという言葉は機械的に感じるかもしれませんが、ヒューマンエラーを最小限に留めるだけでなく、スタッフは“人間にしかできないサービス”に集中することができるようになります。それぞれの得意分野を生かしていくことが、より良い診療につなげるために必要ですね。

これまで印象的だった患者のエピソードについても教えてください。

当院にはターミナルケアを目的に通っていただく患者さんも多いのですが、点滴中に亡くなられた患者さんが印象的でした。その患者さんは日頃より「毎日の点滴の時間を楽しみにしている」と言っていたのですが、実際に点滴中にテレビで高校野球を見ながら静かに亡くなったんです。点滴にきてスタッフとお話することが、その患者さんにとっての癒やしだったのかなと思いました。その他にも、「先生に最期まで診てほしい」と言われることも。その言葉に応えられるように、最期まで丁寧に、患者さんに寄り添っていきたいと思っています。

今後の展望についてお聞かせください。

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CTを導入したので、さらに検査の幅も広げて還元していきたいですね。また地域の医療機関が協力し合い、地域のドクターみんなで患者さんを診るシステムができたらいいなと思っています。これからもクリニックでの診療を充実させながら、地域の絆を大切に、連携を強めていきたいですね。自分の健康について不安や悩みを抱えている方や、症状に対する診断名を求めている方は、お気軽にご相談いただけるとうれしいです。

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