全国のドクター12,950人の想いを取材
クリニック・病院 158,170件の情報を掲載(2024年10月14日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

ご登録は無料

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 千葉県
  3. 千葉市花見川区
  4. 新検見川駅
  5. ひらおか内科クリニック
  6. 平岡 純 院長、平岡 晃 副院長

平岡 純 院長、平岡 晃 副院長の独自取材記事

ひらおか内科クリニック

(千葉市花見川区/新検見川駅)

最終更新日:2024/09/13

平岡純院長、平岡晃副院長 ひらおか内科クリニック main

新検見川駅から徒歩約1分という好立地にあり、内科領域に幅広く対応する「ひらおか内科クリニック」。平岡純院長は2004年から地域医療に貢献し、2024年で開院20年を迎えた。この4月には息子の晃先生が副院長に就任し、2人体制となった。院長の持つ圧倒的な臨床経験と、副院長の産業医学からアプローチする知見には、「なんでも相談できる」という説得力がある。副院長のことを「良い同志」だと評する院長の言葉に、少しはにかみながら背筋を伸ばす副院長。別々の道を歩んできた、個性の異なるゼネラリストたちがつくるクリニックの今とこれからを聞いた。

(取材日2024年8月21日)

医療の入り口から出口まで担当するクリニックをめざす

開院までのご経歴を教えてください。

平岡純院長、平岡晃副院長 ひらおか内科クリニック1

【純院長】自治医科大学卒業後は、総合病院国保旭中央病院やいすみ医療センターなどで研鑽を積み、国保多古中央病院では副院長と福祉センター長を兼任しました。こちらの開院は2004年5月6日です。当時から、歩いて通える範囲の患者さんに濃厚な医療を提供したいという確固たる思いがありました。ずっと診てきた患者さんが通院できなくなったら訪問診療に切り替えて、医療の入り口から出口まで担当するクリニックにしようという気持ちは、今も変わりません。当院が掲げている理念は「生活習慣病の予防に重点を置く」「必要十分な設備を持ち便利な施設をめざす」「現代医学の道案内の役目を果たす」です。

3つの理念を、医療現場でどのように実践されているのでしょうか。

【純院長】生活習慣病の対策には運動療法と食事療法があります。私は「運動と健康の影響」をテーマに学位論文を書いたので、学んだ知識を生かして、患者さんに運動療法のアドバイスをしています。また、千葉市からの依頼を受けて、花見川区の糖尿病教室での講演を毎年行っています。この活動を15年ほど続けて得た食事に関する知識も、クリニックで還元しています。2つ目の設備・施設の面については、超音波診断装置やデジタルエックス線診断装置、経鼻内視鏡などを配備しました。触診だけではわからないことを検査し、より精密な検査が必要になった時には根拠を持って大規模病院へ紹介できるようにしています。3つ目の「現代医学の道案内の役目を果たす」とは、地域医療の窓口となり、必要があれば専門の医療機関へ患者さんを導くことです。患者さんには、どんな些細なことでも抱え込まず、相談してほしいと思っています。

副院長の専門である産業医学について伺います。

平岡純院長、平岡晃副院長 ひらおか内科クリニック2

【晃副院長】産業医学というのは、特定の疾病や臓器などへの専門性より、背景含めて全身を診ることを求められる「なんでも屋さん」のような医療です。産業医学の特長は、患者さんに対してより積極的に介入できる点で、データをもとに健康増進プログラムを立て、身体の改善からマインドセットの変化もめざしてアプローチしていくなど、「ミニ公衆衛生」といえるような部分が魅力ですね。これまでは特に対象が会社員の方々であることが多かったので、糖尿病・高血圧・脂質異常症などをはじめとした生活習慣病から、メンタルヘルスまでといった心身の健康をサポートしてきました。治療と仕事の両立をめざすということも行ってきた経験を診療に生かせると思います。

診療の際に意識していることは何ですか?

【純院長】患者さんと同じ目線に立つことです。国保多古中央病院に勤めていた時、産業医科大学出身の医師がいて、その方が患者さんに対して非常に丁寧な対応をし、かつ対等な立場で話をする姿勢に感服したんです。私も意識するようにしましたが、なかなか難しくて。しかし、4月から当院に着任した副院長が先述の医師のように患者さんに接する姿を目にして、改めて「気をつけなければ」と襟を正したところです。

2人体制で外来診療と訪問診療を担当

副院長はいかがでしょうか?

平岡純院長、平岡晃副院長 ひらおか内科クリニック3

【晃副院長】意識していることは、言葉の使い方とコミュニケーションです。医学用語は難解なものが多くて理解しにくいので、例えば「褥瘡(じょくそう)」なら「床ずれ」と言うなど、患者さんがなるべく日常生活で使う言葉や表現を選んで説明するようにしています。そして、受診した後に「また来よう」と思っていただけるようなコミュニケーションを心がけています。笑顔で接し、話に耳を傾けながら、時に患者さんの目を見て、時に大きくうなずいて。「来てくれてありがとう」という気持ちで患者さんと向き合い、患者さんに「この人に話を聞いてほしい」と思っていただけるよう努めています。

副院長着任後の体制についてお聞かせください。

【晃副院長】外来診療と訪問診療を、院長と私で担当しています。外来は私が週3日、院長が週2日対応しています。外来ではいろいろな症状の方が来院する中で、一人ひとりの患者さんが健康でいるためにどう過ごしていくべきかを考えながら診療にあたっています。歩行が困難になった患者さんを訪問診療で診ているので、できる限り自分で動けるように、地域の皆さんのヘルスリテラシーを上げていきたいです。

副院長が、院長の診察から学ぶことは多いのでしょうか。

平岡純院長、平岡晃副院長 ひらおか内科クリニック4

【晃副院長】それはもうたくさんあります。目の前の患者さんに対して、病気であれ治療法であれ、可能性や選択肢をどれだけ思い浮かべられるかどうかが、医師としての技量だと思っていて。院長はその量が圧倒的に多いのです。常に相談できる環境があるのでありがたいですし、日々勉強させてもらっています。

副院長がチームに加わり、クリニックにはどのような変化がありましたか?

【純院長】副院長はとてもエネルギーがあるので、スタッフはみんな元気をもらい、相乗効果でクリニックに良い影響が出ていると感じます。私自身、副院長から学ぶことが多々あり、とても素直で、知識をどんどん吸収していくところは素晴らしいですね。

発熱や感染症患者にも対応できるオンライン診療を展開

2022年から始められたオンライン診療についてお聞かせください。

平岡純院長、平岡晃副院長 ひらおか内科クリニック5

【純院長】きっかけは新型コロナウイルス感染症の流行ですね。当院では発熱した患者さんとそうでない方をしっかり分けて診察することが空間的・時間的に難しかったので、オンラインで診察をして、検査の時に来院してもらうスタイルを取りました。隣の薬局がとても協力的で、近隣であれば当日中に薬を配送してくれるシステムがあるので、便利に活用していただければと思います。現在は風邪症状や初期の感染症の患者さんにご利用いただいています。今後は対面での診察を原則としつつ、慢性疾患の患者さんも診ていこうかと、副院長と相談しています。例えば働き盛りの方で、多忙ゆえ再診できず、治療を途中でやめてしまう患者さんもいらっしゃるでしょう。そうした方でも、2回のうち1回はオンライン診療にして通院回数を半分に減らすことで、治療を継続できる患者さんが増えるのではないかと思っています。

訪問診療についてはいかがでしょうか。

【純院長】勤務医だった頃から訪問診療には携わっていますので、このエリアでも希望する患者さんがいる限り、訪問して在宅で診たいと思っています。
【晃副院長】当院で訪問診療に携わるにあたり、副院長就任前の2年間、江戸川区にある訪問診療専門のクリニックに勤めました。そこで見てきたことは、通院が困難になる場合、通院以外の日常生活のさまざまなことも難しくなっているという状況です。患者さんのことを考えると訪問診療を勧めるべきかと思っても、一方で患者さんのご家族の介護負担を考えると、訪問診療が適切な選択肢ではなく、施設へ入るほうが良い場合もあります。難しい点も多いのですが、外来診療に通える範囲から、自力での生活が難しくなるまでの2つの段階のつなぎとして、訪問診療はすごく意義のあることだと思っています。

今後の展望をお聞かせください。

平岡純院長、平岡晃副院長 ひらおか内科クリニック6

【純院長】特別なことをするつもりはなく、これまでどおり、地域に必要とされることを淡々とご提供していくつもりです。
【晃副院長】外来診療はもちろん、必要があれば訪問診療にも対応します。そして、オンラインでしかアプローチできない患者さんもいるので、幅広い世代の方を診ていけるように、バランス良く診療を続けていきたいです。

読者に向けてメッセージをお願いします。

【純院長】医師の意見を聞きたいなと思うことがあれば、どんな小さなことでもためらわずに来院していただきたいですね。
【晃副院長】世代を問わず、患者さんの背景や疾患の要因、今後の働き方や生活の仕方に関しても一緒に考えていきたいと思っているので、いつでもご相談ください。

Access