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木佐貫 聡 院長の独自取材記事

アクア矯正歯科

(鹿児島市/朝日通駅)

最終更新日:2023/12/15

木佐貫聡院長 アクア矯正歯科 main

朝日通電停から徒歩2分、繁華街の中心で2003年から診療を続ける「アクア矯正歯科」。ドアを開くと、やわらかな物腰が印象的な木佐貫聡(きさぬき・さとし)院長と明るい笑顔のスタッフが出迎えてくれる、矯正歯科専門のクリニックだ。近隣はもちろん、鹿児島県内の離島を含めた遠方からも多くの患者が訪れる同院の特徴は、将来までも見据えたケア。幼児から高齢者まで患者層のニーズに応え、幅広い選択肢の中から一人ひとりに合わせた矯正の治療方法を提案し、患者の気持ちを第一に考えた診療をチーム一丸で行っている。木佐貫院長に、クリニックの診療の特色や矯正歯科への思いを語ってもらった。

(取材日2020年12月22日)

予防につながる歯列矯正

歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

木佐貫聡院長 アクア矯正歯科1

小さい頃、親が歯のことで苦労していたことがきっかけです。当時は矯正やインプラントといった治療方法が現在ほど一般的ではなかったので、虫歯や歯周病が進んだことで抜歯をしなければならなくなり、「どうして抜かなければならないのだろう」「うまく治療して、抜かずに済む方法はないのだろうか」と子どもながら疑問に思ったのです。親は歯を何本か抜いて部分入れ歯を入れたのですが、毎日お手入れをしたり、入れ歯が合わなくなったらまた歯科医院に通ったりと、とにかく大変そうにしていたのを今でも覚えています。そういうところから口の中のことに興味を持ち始め、歯学部に進学しようと決めました。

矯正歯科を専門に選ばれたのはどうしてですか?

大学時代に歯科医療のさまざまな分野を勉強した中で、特に興味を持ったのが矯正歯科でした。講義で、歯科治療が自由診療のアメリカでは、虫歯や歯周病にかからないよう矯正治療を受けて歯並びを整えることが一般的になっている、という話を聞いたのです。アメリカに留学していた講師が言うには、向こうの学校では、いつでも使えるように矯正装置を首から下げているのがステータスなのだとか。日本に比べ矯正に対する意識が高いアメリカの話を聞き、これから先の歯科医療は「治療をして虫歯を治していく」のではなく、歯並びをきちんと整え「虫歯や歯周病にならないようにする」ことが大切なのではと考えるようになったのです。そこで、さらに矯正歯科について学ぼうと卒業後は鹿児島大学の矯正科に入局し、いろいろな装置を使った治療に対応ができるよう数多くの症例を手がけました。

開業のきっかけを教えてください。

木佐貫聡院長 アクア矯正歯科2

鹿児島大学病院には歯科の総合診療部があり、大学6年生の時にそこで小さいお子さんの矯正治療を実際に受け持っていて、卒業後も矯正科で経験を積むうちに矯正の臨床にのめり込んでいきました。たくさんの患者さんの治療や予防に携わり、自分が理想とする矯正歯科医療を進めるには開業するのが良いと思い、大学病院を退職。当院を開業しました。

将来を見据えた診療でサポート

先生は正しい噛み合わせと歯列のために、乳幼児からの習慣に注目しているそうですね。

木佐貫聡院長 アクア矯正歯科3

先生によってさまざまな考え方がありますが、私は、赤ちゃんの頃の哺乳の仕方や離乳食の食べ方が歯並びや噛み合わせに影響し始めているのではないかと考えています。そこで当院では、子どもの噛み合わせを育てていくという考えで、小さいお子さんがいるお母さんや、おなかに赤ちゃんがいる妊婦さんに向けたセミナーを開き、子どもの噛み合わせや歯並びについて話をする機会を設けています。正しい知識を持っていることで、お子さんの口の中の問題に早い段階で気づくことができます。その早い段階での気づきが、歯並びが悪くなることの予防につながるのではないかと考えているのです。クリニックに来たからといってすぐに治療が始まるわけではないので、まずは気軽に相談してもらえればうれしいですね。

乳幼児期の食生活習慣がどのように影響するのでしょうか?

歯が生えていない赤ちゃんは、舌や口周りの筋肉を使って母乳やミルクを吸い、それによって口周りの筋肉を鍛えていきます。やがて離乳食へ移行すると噛む筋肉や飲み込む筋肉が鍛えられ発達していきます。もし、これらの筋肉が十分に発達しない場合、口呼吸の習慣化や、舌の位置や動きに問題が起こることがあります。それが原因で、歯並びや噛み合わせに影響が出てくることがあるのです。その他にも、食べ物をうまく飲み込めないといったことや、顎の成長に影響がでることもあります。こういう理由から、乳幼児期から気をつける必要があるのではないかと考えています。

小さい頃からできるトレーニングはありますか?

木佐貫聡院長 アクア矯正歯科4

乳幼児期は、舌や口周りの筋肉を使うちょっとした遊びを積極的に取り入れるとよいでしょう。例えば、風船や風船ガムを膨らませたり、「ラララ」で歌を歌ったりすることです。積極的に口周りの筋肉を使うことにより、口輪筋が鍛えられます。小さい頃からの癖は、大きくなってから治そうと思ってもなかなか治すことが難しくなってしまいます。本人に負担をかけず、自然に修正してあげるのがベストだと思うので、できるだけ早い時期からこうしたトレーニングを始めることが大切ですね。

幅広い選択肢から患者に合わせた矯正法を選択

こちらではどういった矯正を行っていますか?

木佐貫聡院長 アクア矯正歯科5

乳幼児期のお子さんには、正しい口腔習慣を身につけるためのトレーニングを行います。そうすることで、顎がバランスよく成長し、歯ができるだけ自然ときれいに生えるような土台作りをしていきます。学童期の場合は、歯列の拡大などを行います。その後、永久歯が生えそろうとマルチブラケットという固定式の矯正装置などを使って、3次元的に歯の動きをコントロールし、細部を調整しながら動かしていきます。成人の患者さんの中には、装置が目立つことに抵抗のある方がいらっしゃいますので、表側矯正はできるだけ目立たない審美ブラケットや白いワイヤーの使用を提案します。他にも歯の裏側に装置をつける舌側矯正や、マウスピース型の装置など、今は目立たない装置がたくさんあるので、積極的に取り入れています。ただ、装置によって利点や欠点があるので、特性もお伝えした上で患者さんに合わせた装置を選ぶことが大切です。

矯正を受けるクリニックは、どのように選べばいいのでしょう。

矯正は長期間の定期的な通院が必要になりますので、信頼できるクリニックを選ぶことが大切です。通院のしやすさや先生との相性、また、先生によって考え方が違うので、どのような装置を使ってどのように進めていくのか、料金体系も含め、複数のクリニックで話を聞いてみてください。そして、できれば当院のような矯正専門のクリニックの話も聞いて、総合的に判断することをお勧めします。複数のクリニックを比較しないと先生の考え方はわかりませんからね。あと、事前にしっかり話をせず安易に決めてしまうと、最初の説明と違ったり、請求が増えたりといったトラブルにもつながります。満足して治療を終えるには、最初にしっかりコミュニケーションをとっておくことが重要です。

診療をする上で大切にしていることは何ですか?

木佐貫聡院長 アクア矯正歯科6

患者さんに負担をかけないよう、患者さんの意思を尊重して診療を進めることを心がけています。例えば、嫌がる子に無理やり治療をしても、本人のストレスになるだけですよね。そういうときは歯科衛生士の手を借りて、やる気になるようにコミュニケーションを取りながら進めていきます。治療を受けるのが怖くてどうしても診療室に入れないような子も、まずは場所に慣れてもらうために親子で定期的に通ってもらったり、世間話をしたりしながら「ここは怖いところではないんだ」という印象をもってもらえるよう、時間をかけてじっくり対応しています。

今後の展望や、読者へのメッセージをお願いします。

患者さんの気持ちを第一に考え、悩みを解消するお手伝いができればと思っています。「話だけ聞いてもらいたい」ということでも構いません。無料相談も行っているので、悩みを抱え込まず相談していただければうれしいですね。今はいろんな矯正治療法があり、いくつになっても矯正を始められる時代になりました。お子さんの治療に関してはできるだけ早い時期に始めたほうが良い場合もあるので、もし歯並びに問題がなかったとしても、1年に1回の定期検診をお勧めします。僕らのような矯正専門の歯科医師が見ないとわからないこともあるので、少しでも気になるところがあれば、遠慮をせず早めに相談してください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

検査・診断料/5万5000円
子どもの矯正/6歳未満 3万円〜、6歳以上 5万円〜
大人の矯正/表側矯正66万円〜(ホワイトワイヤー加算 1本1100円)、裏側矯正90万円〜
マウスピース型装置を用いた矯正/70万円〜

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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