全国のドクター8,992人の想いを取材
クリニック・病院 161,454件の情報を掲載(2020年2月24日現在)

  1. TOP
  2. 大阪府
  3. 高槻市
  4. 高槻市駅
  5. こにし皮フ科
  6. 小西 洋平 院長

小西 洋平 院長の独自取材記事

こにし皮フ科

(高槻市/高槻市駅)

最終更新日:2019/08/28

138632

阪急京都線・高槻市駅より徒歩5分。駅前の商店街を抜けたところに現れる「こにし皮フ科」は、北欧風のインテリアが特徴的な皮膚科クリニック。小西洋平院長と妻の小西裕子副院長をはじめ、スタッフ全員がとてもきれい好きで、毎日徹底的に掃除をするという清潔さは、患者からも評価が高い。子どもから高齢者まで訪れるその院内は、キッズコーナーを完備し、診察室まで車いすでスムーズに移動できる広々としたバリアフリーになっている。慢性疾患に力を入れているという小西院長のもとには、クチコミでアトピー性皮膚炎の患者が多く集まってきたという。「何とかちょっとでも良くなるように」をモットーにする小西院長に話を聞いた。
(取材日2017年11月27日)

慢性疾患の患者が長く通うクリニックとして

先生はこの高槻市で生まれ育ったそうですが、やはり開業するなら地元で、というお考えだったのですか?

1

生まれ育ちもずっと高槻市ですし、愛着もありますし、できれば高槻市で開業したいという思いはもちろんあったのですが、実は物件を探す際は、ものすごくたくさんの場所で探しました。物件がなかなか見つからず……駅前で、1階で、などの条件も少し厳しいものがあり、かなり長く探し続けていましたね。ここが見つかったのは偶然です(笑)。開業して12年半なのですが、内装には力を入れました。業者の方がとても頑張ってくれて、完成した院内を見たときとてもうれしかったのを覚えています。

患者層を教えてください。

皮膚科としては普通かもしれませんが、赤ちゃんからお年寄りまで、年齢層は幅広いですね。アトピー性皮膚炎、水虫、とびひ、乾燥肌など一般的な皮膚の病気が7〜8割ですね。例えばじんましんなども、患者さんは病気かどうかもわからず来られることがあるので、とにかく「皮膚にできたもの」全般という状況です。また、特別に力を入れているわけではないのですが、たくさんのアトピー性皮膚炎の患者さんが来られています。クチコミで来られる患者さんが多く、待合室を広く造っておいてよかったと思っています。

アトピー性皮膚炎の治療に対するこだわりがあればお聞かせください。

皮膚の慢性疾患は高血圧や糖尿病などと同じで、絶対治らないとは言いませんが、なかなか治せない病気なのですね。体質や環境などが原因ですから、そこを一変させるような治療がなかなかないのです。そしてそれらは、患者さんご自身が一番よく知っています。ですので、「薬で治す」という考え方ではいろいろ無理が生じてくることがあります。治らない中で患者さんにどう考えていただくかが重要です。お話をする中でゴールや目標を設定し、現状より良くなることをともに考え、いかに努力していくかということを一緒に探っていくという治療になります。その結果、患者さんが「ここに来てよかった」と思っていただけるというのが私の最終的な目標であり、こだわりを持っているところ。数ヵ月前、数年前に比べてお肌の調子が良くなってきた、という患者さんのお声が、何よりのやりがいであり喜びですね。

奥さまも診療にあたられるとお聞きしました。

2

妻は月曜と土曜に当院で診療にあたっています。他の曜日も、手が空いているときは入ってくれています。皮膚科はどうしても、異性に見られたくない部分の病変というのがありますので、患者さんによっては、女医さん希望という方もいらっしゃるんです。あと、どうしても男の人が怖いというお子さんもいますしね(笑)。やはり男女そろっているほうが、何かとやりやすいなというのは感じますね。

患者の心に寄り添い、十分な説明を心がける

診療にあたり、常に気を付けていることがあれば教えてください。

3

患者さんがどれぐらいつらい症状なのかを想像するというのも、皮膚科の医師の大事なところだと思っています。今どれだけひどい状態か、毎日どれだけのかゆみに襲われるのかをまず想像し、その立場で何をどう思うかを具体的に思い浮かべると、患者さんの立ち位置というのが見えてきます。そこまで想像してやっと、「では今からどうすれば良い状態に持っていけるのか」を考えることができると思うのです。なぜなら、そこまで考えて初めて、患者さんと同じ目線で話ができ、「ともに考える診療」が可能となるからです。

そのような考えに至ったのには、何かきっかけがあったのですか?

大きな病院での勤務医をしていた時に、そうやって患者さんとじっくり話し合う時間がないということがものすごくストレスでした。こんな流れ作業のような診察で、本当に満足していただけるのだろうか? と、いつも思っていました。そんな勤務医時代と比べると、開業してからはずいぶん心の通った診察ができるようになったと思います。そして、目の前の患者さんに集中して話をし、「ともに考える」という診察が、自分が本当にしたかった診察だとも思いました。

患者さんと十分話をするのが、治療の一環なのですね。

4

皮膚科の病気というのは、治るか治らないかよりも、不安な気持ちを解消するほうが重要なケースが多いのです。そういう患者さんに安心してもらうには、まずお話を聞いて、それに対して詳しい説明をするという対話が最も効果的だと思います。とはいえ、話が長くなりすぎても忘れてしまうだけですので、いかに必要十分な説明ができるかを心がけています。もちろん、患者さんによっては「話なんていいから薬だけ出してほしい」というお忙しい方もいらっしゃいますし、そういう方には大急ぎで処方箋を書きます(笑)。

地域のために、患者の安心のために

スタッフに心がけてもらっていることはありますか?

スタッフだけではなく、私と妻も同じなのですが、明るく優しく対応する・患者さんの立場を考えて対応するというのは、常に心がけ、確認し合っています。皮膚科はどうしても、見た目の問題があったり、あるいは強いかゆみでストレスを抱えている患者さんが多いのですね。特にお子さんは、かゆみなども大人より激しく感じることがあります。そういう患者さんに可能な限り寄り添い、どんなつらさがあるかをまず考え、気持ちをくんで対応することによって、患者さんに安心してもらえるよう、すべてのスタッフにお願いしています。

ところで、先生が医師をめざしたきっかけは何だったのですか?

家が貧乏だったんですよ(笑)。本当は数学を極めたいという気持ちがあったのですが、研究職のお給料を知った瞬間に、これでは一生貧乏から抜け出せないと衝撃を受けました。やはり親には楽をしてほしいですし。それで、自分の方向性はいったん保留して医学部へ。皮膚科を選んだのは、開業するには一番面白そうだなと思ったのです。年齢層も症例も幅が広いですし、症状も人によってさまざまな分野ですので、やりがいがありそうだと思ったのがきっかけです。でもいざ医師になってみると、しゃべるのが好きという自分の性格が、これほど合った職業はないと思いました。そして何よりも、目の前の患者さんが喜んでくれるといううれしさとやりがいは、想定外でしたね。

今後の展望についてお聞かせください。

今の、特にアトピー性皮膚炎の患者さんが「良くなってきた」と喜んでもらえるような、そんな幸せな瞬間を積み重ねていきたいです。特に重度のアトピー性皮膚炎の方などは、薬の強さに悩んでいることがあります。そんな患者さんには、考え方をちょっと変えてみるなど、生活の中で少し工夫をした上で、弱い薬に変えます。実際それで改善に向かう患者さんが多く、「ここに来て良くなった」と喜んでくださると、こちらもうれしいですね。薬の塗り方一つで変わるものもありますし、薬効成分に患者さんがどれだけ納得しているかでも結果は変わってきます。そこにはやはり、どれだけ心を砕いて説明をするか、患者さんがしっかり覚えてくれるまで繰り返すかが鍵になってきます。より良い結果を出していくことにまい進したいですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

6

診察に当たる中で、「クチコミで来ました」という患者さんは多いですね。医師といってもただの人間です。人間と人間の相性というのはどうしてもありますので、まずは行ってみましょう。また、セカンドオピニオンなども、どうも患者さんのほうが気にし過ぎのようなところがありますね。1人の医師にかかっていると、他の医師に意見を聞くのは失礼にあたる、みたいな。そんなことはありませんので、自由になんでも聞きに来てください。

Access