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近藤 芳仁 院長の独自取材記事

海老名レディースクリニック 不妊センター

(海老名市/海老名駅)

最終更新日:2019/08/28

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海老名駅から徒歩10分ほどにある海老名プライムタワーの最上階に位置する「海老名レディースクリニック」。遮るもののない眺望に心が和む同院は、日本で6~8組に1組のカップルが悩んでいるとも言われる、不妊への対応に特化した医療機関だ。クリニックがフロアのほとんどを占めるため、エレベーターを降りて曇りガラスの扉を抜ければすぐ待合室。イエローやグリーン、ピンクなど華やぐ色味が随所に。院長の近藤芳仁先生は、横浜市立大学の医局で不妊治療の研鑽を積んだベテラン医師。治療への思いや患者への接し方などをじっくりと聞いた。
(取材日2016年5月10日)

海老名、厚木のグループ機関で産婦人科領域をカバー

こちらのクリニックは不妊治療がご専門ですね。

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医療法人俊英会として、分娩を主に行う本院と婦人科も充実した駅前クリニックが本厚木にあり、海老名には不妊治療専門の当院ともう一つ健診・検査や婦人科全般を診るクリニックとがあります。もともとは、海老名駅に近い方のクリニックで分娩以外の産婦人科診療を、院長として私が6~7人のスタッフとともに行っていました。当初4階フロアのみでしたが、5階で不妊治療を行うようになり、そちらが手狭になったので不妊治療部門だけを移転して開設したのが当院なのです。2005年のことですね。

手狭と言うのは、不妊治療の患者さんが多かったからですか?

それもありますが、大きな理由は、そうした患者さんとお産をされる方との動線を完全に切り分けるためです。お子さんが欲しくて治療をされている方にとっては、出産をされようとしている妊婦さんを間近でご覧になるのは複雑な心持ちでしょう。フロアを分けるだけでなく、より広いスペースにしたくてこちらに移転しました。ただ、10年を超えた今、2人目の出産を考える、リピーターの方が案外に多いのです。ありがたいのですが、お子さん連れの場合は卵巣のチェックなどの診療は第2海老名レディースクリニックで行うようにして、人工授精の時だけ当院にお出でいただいています。苦肉の策ですが、将来的には何とかこちらのスペースを広げて、キッズルームを作れたらと考えています。

近くにグループ医療機関があって、役割を分担できるのはよいですね。

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当院は不妊治療のみで夜間対応はしておりませんが、不妊治療中の患者さんはナーバスになりがちなので、夜間に何かあれば厚木の本院で対応をしてもらっています。ベッドもありますし、緊急の対応にも慣れていますから当院としても安心ですね。そのほか、出身医師の多い横浜市立大学とも密な関係にあります。当院は横浜市大の連携研修機関なので、専門医をめざす医師の研修受け入れができるんです。また、無精子症の場合には他病院に精子を送って、顕微受精を行うための凍結をお願いしています。特に大和市立病院は産婦人科の診療部長が大学でともに不妊治療を学んだドクターですので、子宮外妊娠など手術の必要な場合にお願いしていますし、大和市立病院でお産をされる方の妊婦健診を当グループでお引き受けもしています。

現実の厳しさも伝えながら、夫婦の決定に寄り添う

初診学級や体外受精の集団説明会を、診察外で設けておられますね。

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初診学級ではどういった検査や治療を行っていくのかという全般的なお話をしています。他の医療に比べても特に、正確な情報提供や密なコミュニケーションを必要とする分野です。こんなはずじゃなかった、と思われるようなことは絶対にあってはならないですね。体外受精の集団説明会は基本的にご夫婦での参加です。8組限定で毎週日曜日と月1回土曜日に行い、厳しい現実を含めてお話しますので、それを踏まえてお二人で決めていただきたいのです。そのためにも、正確で誠意のある情報提供を心がけています。例えば、当院で体外受精を行った方の中には、何歳の方がいらっしゃったなど、それをいつまでも高らかにお伝えしていく考えはありません。過去にはそういう方もいらっしゃったということで、過度な期待は煽り立てないようにしています。

年齢ごとにフローチャートで治療法のステップをご説明されるのだとか。

なるべく無駄な時間を費やさずに済めばと思い、クリニックとして推奨できる進め方をご説明しています。35歳までと30代後半、40歳以上と年齢ごとに不妊の期間によって、タイミング療法、人工授精、排卵誘発を経て、顕微授精も含めた体外受精を何回くらい、どの程度の期間試していくのかという目安ですね。これらをステップアップして進めていくのです。人工授精も5~7回目以降は結果が出にくくなるというデータはあるものの、それでも10回目をやればそこで妊娠することもあるかもしれません。いつまで、どの段階まで治療をしていくのかを最終的に決められるのは、それぞれのご夫婦なんですね。体外受精の説明会にしても、それを受けたら必ず体外受精に進むというのではなく、これからどうしていくかを考えるきっかけにしていただきたいですね。

患者さんはどういう方が多いのですか?

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当院は神奈川県の不妊治療支援事業指定医療機関ですので、地域の方はやはり多いですね。そのほかには厚木、綾瀬、大和、相模原など県央の方や、静岡県東部からも見えています。年代的には当院に限らず、不妊治療は40代の方が増えているのではないでしょうか。女性でもキャリアを築かれるまでは職場を離れたくないでしょうし、ちょうど40代くらいで仕事も安定し、経済的な余裕もできてくるものですよね。実際、当院を受診して初めて、高齢出産の難しさを実感したという方も少なくないんです。助成金などの経済的支援も大切ですが、心理的・物理的支援の必要性も感じます。出産に適した時期というのを、社会全体でもっとアナウンスすべきではないでしょうか。昨年、海老名市の市民公開講座で不妊・不育症をテーマにお話させていただきましたが、こうした行政との協力体制も考えていきたいですね。

生命の誕生に立ち会ったのが、産科に進むきっかけに

どうして医師を志されたのですか?

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身内に医師が多かったので自然と医学部に進みました。もともとは一般外科や脳外科、整形外科を希望していましたが医学生の時に、川崎で産婦人科を開業していた叔父が1週間ほど見学をさせてくれ、その時に立ち会ったお産が感動的だったんですね。大学ではお産を見る機会はなかったので、衝撃的な経験でした。また、私が研修医だった80年代というのは、ちょうど1983年に日本初の体外受精が東北大学で実現するなど、この分野の黎明期なんですね。今のような治療機器も薬剤もありませんでしたが、ワクワクしながら日々学んでいました。

そうして、不妊治療に長く携わられるようになったのですね。

いろいろな妊娠のケースを見てきましたし、患者さんの喜びもひとしおですから、当たり前な言葉ではありますがやはり、やりがいや意義深さをとても感じますね。信州大学を卒業後に実家の川崎に戻ってからお世話になった横浜市立大学の産婦人科の医局がたいへん良い雰囲気だったのもよかったです。校風でしょうが、大らかで、他大学出身者でも分け隔てなく一緒のローテーションで学ばせていただくなど、オープンな環境でした。その後は、地域の中核病院である横浜南共済病院や横浜市立大学医学部附属市民総合医療センターで勤務をしました。その時に一緒だったのが当グループの理事長で、当院に誘われるきっかけになったのです。この分野に整った体制で携わることができ、幸せです。

プライベートの過ごし方を教えていただけますか?

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日頃は朝4時くらいからジョギングしています。血圧や尿酸値を気にして始めたのですが、実際に体重も減りましたし、気持ちいいですね。昔なじみのロックを聴きながら走るんです。自転車も好きで、多摩川沿いを246号あたりからずっと上がって、羽村や青梅くらいまで30~40km行きますね。旅行で印象的だったのは屋久島です。1日かけて屋久杉を観に行くのですが、オゾンがいっぱいで大気が浄化されている感じは、本州ではちょっと味わえないものです。今興味があるのは小笠原諸島ですね。普段が緻密な仕事ですから、それを大自然で開放する意味合いもあるのかもしれません。でも、都会も仕事も大好きなんですよ(笑)。

自由診療費用の目安

自由診療とは

人工授精:AIH/16000円~、体外受精:一般媒精/17万円~、顕微授精/22万円~(すべて税抜)

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