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山下 敦史 院長の独自取材記事

やましたクリニック

(四日市市/川越富洲原駅)

最終更新日:2023/07/26

山下敦史院長 やましたクリニック main

近鉄名古屋線の川越富洲原駅から徒歩約15分。四日市市と川越町の境界である富洲原地区に「やましたクリニック」はある。さまざまな年齢層の患者が訪れる同院は、清潔感のある明るい外観と内装が印象的。院内はバリアフリー設計になっているだけでなく、小さな子ども向けのキッズスペースも備える。院長を務めるのは優しい笑顔で出迎えてくれた山下敦史先生。泌尿器科と皮膚科の診察を行い、過活動膀胱の相談からニキビ治療、アトピー性皮膚炎治療まで幅広く注力している。「患者さんのプライバシーを守りながら受診しやすい環境をつくりたい」という思いを抱く山下院長に、注力している治療やクリニックで受けられる治療や検査について熱く語ってもらった。

(取材日2023年6月8日)

こだわりの院内で、患者のプライバシーを守った診察を

院内設備のこだわりを教えてください。

山下敦史院長 やましたクリニック1

吹き抜けが高く開放感のある、明るい待合室です。病院の中でも泌尿器科は特に暗いイメージを持たれがちなので、プライバシーを守りつつも入りやすいよう工夫しています。患者さんに居心地が良いと思ってもらえるのはありがたいですし、患者さんの病気を早期発見するためにも設備にはこだわっており、尿量測定器や電子内視鏡、エックス線などの検査機器を導入しています。ほかにもアトピー性皮膚炎などの紫外線治療器などがあり、泌尿器科・皮膚科としての専門性を持たせています。受診時の症状はもちろんですが、検査結果から手術が必要だと思われる場合などは、症状に合わせ提携している医療機関への紹介を行っています。

診察の際に心がけていることはありますか?

患者さんのプライバシーを守ることです。スタッフにも患者さんのプライバシーや恥ずかしいと感じそうなことには注意するようにしっかりと指導しています。当院では受付の際、ほかの患者さんの前で「今日は泌尿器科で受診ですか?」と聞くことはありません。患者さんに指で示してもらい、該当する問診票に記入をお願いしています。患者さんが大勢に聞かれたくないようなお話をする際は、看護師などスタッフにも席を外してもらいます。特に若い男性の病気には気を使っています。あとは、なるべく患者さんの話を遮らずに傾聴することを心がけています。他にはお子さんをリラックスさせるアイテムなどで安心して受診できるような工夫をしています。

このクリニックではどんな相談が多いのでしょうか?

山下敦史院長 やましたクリニック2

皮膚科領域では、夏は虫刺されやあせも、冬はアトピー性皮膚炎を中心に乾燥が原因となるお悩みの相談が増えます。年間を通して多いのは、やはりニキビですね。泌尿器科領域では、冬は膀胱炎の相談が多いです。膀胱炎は冷えも原因の一つですからね。また、新型コロナウイルスの感染がひと段落してからは、性感染症の相談が激増しています。特に梅毒は無症状のままうつしてしまう方がいるので、注意喚起したいです。梅毒は、昔は長期にわたる投薬治療が必要でしたが、近年は1回の投与で治療を行う注射薬がありますので、梅毒の疑いがある方は恥ずかしがらずに相談しに来てほしいです。ほかにも脇汗や手汗の治療でも保険適用の薬がありますし、昨今、高齢者の感染が増えている帯状疱疹のワクチンも対応しています。

先進の治療を導入し、幅広い選択肢から選べる

注力している治療について教えてください。

山下敦史院長 やましたクリニック3

過活動膀胱の治療ですね。過活動膀胱になると、まだ膀胱に余裕がある状態にもかかわらず、尿意を感じます。特徴としては、急に強い尿意を感じて我慢するのが難しいことですね。泌尿器科の病気は命に関わらないものが多いですが、生活の質を下げてしまいます。趣味の時間に尿を我慢するのが難しい生活をしていて困ると感じたら、相談に来てほしいです。当院でできる治療法としては、内服薬と運動指導、生活指導です。過活動膀胱は尿道が短く、出産で骨盤が開く機会がある女性のほうが多いので、骨盤底筋体操を教えています。あとは、過活動膀胱かと思ったら多尿だったという方も多いので、摂取する水分量の指導もしています。健康や脳梗塞の予防のために、たくさん水分を取っている方もいるので、適正な水分量を教えます。患者さんの症状によって指導法や治療方法を変えていますよ。

ニキビ治療にも積極的に取り組んでいるそうですね。

ニキビは病気としての認知度が非常に低いです。しかし、一生涯痕が残る可能性があること、治療できる病気であること、市販の化粧品などを使用するとかえって危険な場合もあることなどが案外知られていません。そこで看護師とともに勉強会などに参加し、適切な治療法などを提示できるようにしています。希望される患者さんには、看護師から食べ物などの生活指導やせっけんの泡立て方、洗顔の方法、薬の塗り方まで指導しています。ニキビは痕になる前に治療するのが大切です。赤いニキビ、黄色いニキビ、大人のニキビ、思春期のニキビなど、さまざまな種類があるので、薬もバリエーション豊かに用意しています。

アトピー性皮膚炎の治療法について教えてください。

山下敦史院長 やましたクリニック4

アトピー性皮膚炎の基本の治療は、保湿、ステロイド薬かステロイド以外の薬による治療です。ステロイド薬も悪い噂が流れがちですが、場所によって使い分けて適切に使えば有用な薬です。当院はアトピー性皮膚炎の治療方法は幅広くご用意しています。保湿剤も実際に院内で使ってもらってから、患者さんに選んでもらえますし、サンプルが多いのも当院の特徴だと思います。また、外用薬以外には重症の方に対し細胞レベルで治療ができる生物学的製剤を使用することがあります。メリットデメリットについても丁寧に説明させていただきますのでお悩みの方はご相談ください。

地域に根差して20年、怖くない泌尿器科をめざす

四日市で開業したのはなぜですか?

山下敦史院長 やましたクリニック5

僕は医師になった時から、地域に密着した医療を行いたいと思っていました。医局時代には三重県中を動いて回ったのですが、開業するにあたって、これから高齢者が増加し、なおかつこれから先も人口が減少しにくく、人助けができる場所はどこかと考えて3地域くらいに絞り、最終的に最も需要があると考えた四日市に決めました。泌尿器科は、前立腺肥大や膀胱がん、膀胱炎など比較的高齢者に多い病気を扱うので高齢の方に需要があるかと思っていましたが、開業当初は皮膚科の受診を希望する小さいお子さんのほうが多かったです。現在は皮膚科と泌尿器科が半々くらいですね。

地域とはどのように関わっていますか?

開業して20年がたちましたので地域に根づいて、おじいちゃん・おばあちゃん、お父さん・お母さん、そしてその子どもと、2世代、3世代にわたって来てくれる患者さんも増えてきました。小さい頃に来てくれていた子がお母さんになって、子どもを連れて来てくれることもあります。あとは訪問診療もしていますので、地域の方との関わりもありますよ。訪問診療では主に尿路カテーテルの管理やバルーン交換をしています。高齢者が増えてきている地域なので、これから往診の需要も増えるかもしれませんね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

山下敦史院長 やましたクリニック6

尿や皮膚の悩みは、恥ずかしがらない・怖がらないということが一番大切だと思いますから、少しでも気になることがあればまずは相談に来てほしいです。泌尿器科はどうしても入りにくいと思いますが、診察を受けると意外に「これだけで済むんだ」と思われるでしょう。膀胱炎一つを取っても、診察台に上がることはほとんどありませんし、診察では痛いことも怖いこともしません。もちろん当院でできることとできないことがありますが、できないことに関してはしかるべき医療機関をご紹介しています。プライバシーもしっかり守っていますので、安心して受診してください。

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