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林 美由紀 院長、小川 千春 副院長の独自取材記事

みゆき眼科

(松山市/市坪駅)

最終更新日:2021/10/12

林美由紀院長、小川千春副院長 みゆき眼科 main

市坪駅から久米恒生線を東に車で3分。古川地区の住宅街に2002年に開業し、地域のかかりつけ眼科であった「おがわ眼科」を承継する形で、2018年9月1日に開院した「みゆき眼科」。現院長の林美由紀先生と、前院長で現在は副院長の小川千春先生の女性医師2人体制で地元の眼科医療に貢献している。車いすやベビーカーでも利用しやすいバリアフリー設計の明るい院内は、待合室も清潔感と温かみのあるフローリングで居心地よく、キッズコーナーも設置。トイレにはオムツ替え用のベビーベッドも用意され、車いす対応にもなっている。今回、林院長と小川副院長にさまざまな話を聞いた。

(取材日2019年11月8日)

女性医師2人体制で地域のかかりつけ眼科として活躍

おがわ眼科から、みゆき眼科になられた経緯を教えてください。

林美由紀院長、小川千春副院長 みゆき眼科1

【小川副院長】以前、大手町で勤務医をしていた時、郊外から通われている患者さんが意外に多くいらっしゃっていた印象があったんです。そして、開業を考えて調べると、この古川の地域に眼科が不足していることがわかり、2002年にここで「おがわ眼科」を開業しました。以来20年近く、地域医療にずっと携わってきましたが、年齢的にもクリニックと患者さんの将来を考え、閉院か、どなたかに引き継いでもらうかの選択という状況になったんです。美由紀先生には10年前ぐらいから当院に来ていただいていましたし、引き継いでいただけることになり本当に良かったと思っています。患者さんにも安心してもらえました。
【林院長】昨年の9月1日に、小川先生から院長職を承継させていただき、みゆき眼科を開業しました。名称変更をしましたが、診療方針も以前と変わりなく、小川先生と2人体制で診療にあたっています。

患者さんはどのような方が多いですか?

【林院長】これまでと同様、地域密着型で近くにお住まいの方が多く、お子さんからご高齢の方まで幅広いです。コンタクトレンズや眼鏡の処方、あとは花粉症などのアレルギー疾患、結膜炎などで来院される患者さんが多いでしょうか。土曜日と、月1回は日曜も診察しているので、平日お仕事を休めない方や、一人では来れないご高齢の患者さんをご家族が連れていらっしゃったりと、週末は割と遠くからもお越しいただいています。

女性医師ならではのこだわりはありますか?

林美由紀院長、小川千春副院長 みゆき眼科2

【林院長】医師になってすぐの頃「女性のお医者さんは信用できない」という厳しいお言葉をいただいたことがあります。その頃は若かったですし、至らない点もあったかもしれません。それ以来、女性なりのこまやかな心遣いで患者さんに向き合うこと、とにかく親しみやすく、話しやすい雰囲気をつくるようにいつも心がけています。また、自分たちが子育てをしてきた経験から、小児の眼科検診にも力を入れています。ママ友同士の紹介のおかげで、小さなお子さん連れの女性はわざわざ遠くからでも来ていただけるようになりました。

コンタクトレンズの処方も行い患者ニーズに応える

コンタクトレンズの検査や処方の患者さんが多いそうですね。

林美由紀院長、小川千春副院長 みゆき眼科3

【林院長】初めてコンタクトレンズを購入する場合は、眼科医師による処方箋が必要です。きちんと問診し、目の健康状態の診察や視力検査を行い、コンタクトレンズ装用に支障がないかどうかをチェック。そして、トライアル用のコンタクトレンズをつけて、目に合っているかどうかを見極め、患者さんに合ったレンズを決定していきます。初めての方は装用テストでつけ方や外し方の練習、正しいレンズケア方法のレクチャー、定期検査など目のトラブルを防ぐための指導もしています。

定期検査が必要なのでしょうか?

【林院長】そうですね。当院で処方した患者さんには、購入の際に検査させてもらっています。当院で処方していない方で、カラーコンタクトレンズを使用して、感染症やドライアイなど目のトラブルを起こして来院されるケースもあります。お話をお聞きすると、どこの眼科にもかからずに、通販などで購入して使っていた、と言われる方もいらっしゃいます。
【小川副院長】コンタクトレンズを長く使い続けるためには、眼科で正しい装用方法を指導してもらうことと、ご自分で目の健康を守っていく意識が大切だと思います。装着の指導をしっかりさせてもらっているからか、当院ではコンタクトレンズ処方の患者さんが多いですね。

診療の際、気をつけていらっしゃることは?

林美由紀院長、小川千春副院長 みゆき眼科4

【林院長】どんな症状で来られても、患者さんが訴える症状だけでなく、自覚症状のない隠れた疾患も早期発見できるように努めています。加齢とともに、緑内障や白内障、加齢黄斑変性症を発症しやすくなりますし、強度近視の方は若くても緑内障の発症リスクはあります。ですので、コンタクトレンズの処方で来院された時でも、OCTと呼ばれる光干渉断層計を使って視能訓練士が検査しますし、専門の医療機関での手術が必要だと判断されれば、すぐにしかるべき医療機関に紹介しています。また、院内感染防止のため、ウイルス性の結膜炎など感染症のある患者さんが来られたら、待合も違う場所で待機してもらい、お薬も待機場所でお渡しするようにしています。

患者の笑顔が、眼科の医師としての幸せ

目の健康に関して留意すべき点は?

林美由紀院長、小川千春副院長 みゆき眼科5

【林院長】自覚症状があるなしに関わらず、人間ドックや健康診断では眼底検査を受けるようにしてもらいたいです。目がかすんだり、視野が欠けるなど何らかの自覚がある場合は、かなり症状が進んでいるかもしれませんので早めに眼科にかかるようにしてください。まれに、目が見えづらくなったという症状を訴えてこられた方が、検査の結果、目そのものに異常はなく、脳腫瘍が視神経を圧迫していたケースなどもあります。40歳を過ぎたら、加齢で目の病気になるリスクは増えてくるので、1年に1回は定期的に眼科の受診をお勧めしたいですね。

先生たちご自身が笑顔でいるために、どのようにリフレッシュされていますか?

【林院長】最近はお休みの日はゆっくりしています。子どもも高校生と中学生になり、大きくなったので手がかからなくなりましたし、主人も眼科の医師ですので、家庭のことだけでなく、仕事のこともいろいろと理解してもらっています。とにかく、のんびりとして英気を養っています。
【小川副院長】もっぱら、孫と一緒に遊んでいます。今はそれが一番の楽しみですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

林美由紀院長、小川千春副院長 みゆき眼科6

【林院長】当院に来ていただいた患者さんに、笑顔になっていただきたいと思っています。だから、私たちは患者さんの訴えに耳を傾けること、丁寧に問診すること、治療についてきちんと説明することを信条にしています。目に関して不安に思うことがあれば、抱え込まないでほしいです。気になること、こんなこと聞いてもいいのかなと思うような質問でも、何でも気軽に聞いてください。小川先生が院長先生だった当時からそうなのですが、これからも引き続き、患者さんが過ごしやすい雰囲気づくり、スタッフが働きやすい環境づくりを心がけたいです。スタッフの福利厚生の面もさらに充実させて働き方改革もどんどんしていきます。院長としては新米ですが、小川先生やスタッフとともにチームワークを大切にして、患者さんの笑顔を見続けたいと思っています。

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