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向井 紀文 院長の独自取材記事

向井歯科

(四條畷市/四条畷駅)

最終更新日:2020/05/18

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大学病院や複数の関連病院では口腔外科治療に専念し、その後「向井歯科」を開業したのは2002年のこと。それから18年。向井紀文院長のもとには、「本気で歯を残したい」と考える患者が、近畿各地をはじめ関東など遠方からも訪れるという。向井院長は、口腔内が不潔なままでは、どれだけ高度な治療を施しても、良好な結果は期待できないと話す。徹底した歯周病治療を行い、口腔外科をはじめ、インプラント治療や矯正を駆使して、口腔全体をトータルに治療し「患者が口の中を自己管理できる状態にすること」を目標に日々患者への説明に尽力している。
(取材日2019年12月13日)

徹底した歯周病治療を行い、自己管理できる口腔内に

まずは、開院前のご経歴についてお聞かせください。

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大阪大学歯学部を卒業後、同大学歯学部附属病院の口腔外科に勤務しました。顎顔面の疾患から口腔がん、顎骨への骨移植、顎骨折、顔面外傷など数多く対応してきました。その後、大阪労災病院、奄美大島の病院で勤務しました。離島の病院では救患が搬送されたら、24時間いつでもオンコールで連絡が入り、口腔に関するすべての治療をほとんど1人でやらなければなりません。総合医療が求められる離島や、大学で多くの症例に携わった経験が今も役に立っています。一般の先生なら大学病院に紹介するような、横になった親知らずや埋伏歯などの外科処置でも、特別な医療機器を必要とするものでなければ大抵は自院で解決することができますし、交通事故などの外傷の処置をはじめ、重度の歯周病や根尖性嚢胞に関わる病気まで幅広く対応することができます。一般的な開業医の先生にはあまりない、変わった経歴のおかげだと思っています。

どのようなクリニックをめざして診療されているのでしょうか?

口腔外科をはじめ、インプラントや矯正などを駆使して一口腔を1単位と考えトータル的に治療を行うことで、1本でも多く患者さん自身の歯を残すことに尽力し、患者さんが自分できれいにできる「自己管理しやすい口腔内」を実現できるようなクリニックをめざしています。

向井先生は歯周病治療にも力を入れておられるそうですね。

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歯周病は脳梗塞、心筋梗塞、近年ではアルツハイマーの遠因にもなるといわれ、人生を根底から変えてしまうきっかけになり得る病気です。口腔内においても、歯周病があってはインプラントも矯正も成功しません。それなのに、よほど重度にならない限り痛みが出にくいため、自覚を持ってもらうのが大変。成人の約8割が歯周病ともいわれる中で、初期の患者さんの大半はご自分には当てはまらない話だと思っておられます。そうなるとまずは丁寧に時間をかけて説明した上で治療の必要性を理解してもらうところから始めるしかない。ご理解いただけるまで、膨大な時間とエネルギーを費やすことになりますが、欠かすことのできない大事なプロセスだと思っています。

将来を見据えたトータル的な治療で健康維持をめざす

欠損がある場合の治療法はどのように検討されるのでしょうか。

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ブリッジや入れ歯のようなやり方では、それらを支えるために他の健康な歯を支台に使う必要があります。場合によっては歯を大きく削ってしまうことになるので長い目で見たときにあまりお勧めできません。なので、歯並びを整えることで隙間が埋まるのであれば矯正が第一選択と考えています。多くの場合インプラントより費用がかからずに済むし、人工物なしで対応できます。そして、なにより清掃性が上がることがメリットだと考えています。次に骨の厚みなどに問題がないなら歯牙移植を検討し、どちらも無理ならインプラント。インプラントは最終手段。決して第一選択ではありません。人工物に頼る前にご自身の歯を使ってできることはないかを徹底的に考えることが大事だと思っています。

欠損を補う方法としてインプラント治療を希望される患者さんが多いそうですね。

しっかり説明することで安易な選択ではなく将来を見据えた選択をしてもらえることが多くなりました。矯正や移植は条件がそろわないと難しいので、やはりインプラントが件数的には多くなります。例えば、家も柱は少ないよりも多いほうが地震に強いですよね。インプラントはその柱を増やすシンプルな方法。歯を削らないので新たな虫歯の原因にもなりにくいし、揺れている歯の補強にもなる。そういう意味では、入れ歯やブリッジと違い、インプラントは健康な歯を守るためのツール、予防の一種だと思っています。安易に削る方法を選択するのではなく、QOLの向上を実現できるような選択をしてもらえるように、日々説明に尽力しています。

診療全体を通じて、どのような点にこだわって治療を行っているのでしょうか?

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最終的には、患者さんご自身で歯周病が再発せず、虫歯を新たにつくらない状況を維持できるのが理想です。一般的に歯科治療は、歯茎より上の部分の処置が中心のように思われていますが、僕が重視するのは「歯茎より下」つまり「歯を支えている骨」の部分。歯を支えている骨の健康を維持できない状況を放置してきれいなかぶせ物を作っても細菌が繁殖して、骨を失ったり、歯肉が腫れたり、虫歯になったりで苦労するのは目に見えています。多くの患者さんは歯並びが悪いまま、歯肉も腫れたままかぶせ物が入り、歯石もついたままで来院されます。当然歯間ブラシやフロスは入らないし使ったこともない。将来起こり得るリスクを無視して表面的な治療だけを行い、「後は知りません。自己責任でお願いします」とは言いたくないので、かぶせ物やインプラントを入れる前には歯周病治療、矯正治療等を徹底的に行い患者さんが自己管理しやすい口腔内の実現をめざしています。

粘り強く伝え、患者の意識向上につなげる

ご開業当初は患者さんに診療方針を理解してもらうことに、かなり苦労されたと聞きました。

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歯周病治療の必要性や自由診療の話に、耳を傾けてもらえるようになったのはここ数年です。開業当初は、「何の話をしているんだろう?」みたいな顔をされていました。多くの患者さんがイメージする歯科治療とは、痛みが消えて見た目がきれいになることです。骨の心配をすることはあっても、今、自分に必要なことだとは思われていません。当時は歯周病や自由診療についてのテレビ番組などでの啓発も少なかったので、僕としては当たり前に必要な治療の説明をしているのに「希望どおりの治療をしてくれない」と言われることもありました。患者さんが理解できない治療法を希望されることはないのですから、粘り強く説明していくしかありません。嫌な顔をされても「これだけは聞いて帰ってほしい」と賢明に訴えかけ続けて、聴き入れてくださった方だけが今も僕を信じて足を運んでくれています。

説明はどのように行っておられるのでしょうか。

治療後の説明は診療室ではなく診療室から一歩出た場所で行うようにしています。患者さんは緊張されているので、診療室内でのやり取りはびっくりするほど覚えておられません。チェアをおりて初めて脳が働き出して聴くことができる態勢に入るので、詳しい説明は診療室を出てもらってからするようにしています。そしてできるだけ毎回、少なくとも節目節目では必ず説明の機会を持つように心がけています。安易な治療法を選択することで再発を繰り返すことになってしまう話や、こんな治療法があるよといったような話を、レントゲンや資料を見せながら、毎度毎度同じように説明することで、いつの間にか当たり前のことなんだと思ってもらえるようにしたいと考えています。まずは聴く耳をもってもらう。そのためにはどこで喋るかということもとても重要なんです。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

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僕は特殊な治療をしているつもりはありません。将来的に歯を残せるように自己管理ができる口腔環境をつくっていくという、ごく当たり前の歯科治療をしていると思っています。でもその当たり前の治療スタイルがまだあまり知られていないことなんだとしたら、それは当法人の文化として広めていきたいと思っています。大阪市内や寝屋川市のショッピングモール内に分院を造ったのも、そうした想いからでした。分院でも同じように歯周病治療からスタートするスタイルで診療を組み立ててもらっています。難しい症例の場合は僕が行ったときに直接説明して治療をすることもあります。今までもこれからも、一人でも多くの“本気で歯を治したい、歯を守っていきたい”という人と出逢い、本気で向き合っていきたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

歯列矯正/小児(I期)33万円~、成人(II期)53万円~
マウスピース型装置を用いた矯正/2万円~
インプラント治療/45万円~
ホワイトニング/7000円~
※詳細はクリニックのホームページをご覧ください

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