噛み合わせを調節し
長く機能するインプラント治療をめざす
徳永歯科クリニック
(宗像市/赤間駅)
最終更新日:2023/08/07


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失った歯を補う選択肢としてニーズが高まっているインプラント治療。入れ歯やブリッジに比べて自然な噛み心地を得ることがめざせる。インプラント治療にあたって重要になるのが、噛み合わせだ。日本歯周病学会歯周病専門医として、これまで多くのインプラント治療経験がある「徳永歯科クリニック」の徳永哲彦院長は、噛み合わせを調整した上で行うインプラント治療にはメリットが多いと語る。「噛み合わせにアプローチすることで、機能性にこだわったインプラント治療がめざせるんです」と徳永院長。噛み合わせとインプラント治療の関係性や同院のインプラント治療について、詳しく話を聞いた。
(取材日2023年7月12日)
目次
歯を失う原因となる噛み合わせの治療を優先。定期的なメンテナンスや検診も大切
- Q噛み合わせは体全体と密接に関わっていると伺いました。
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A
▲できるだけ歯を抜かずに治療できるよう尽力している
噛み合わせは、口の中だけに影響を与えていると思われがちですが、実は体全体のバランスを支えています。どんなに健康な人でも、噛み合わせが悪いと十分なパフォーマンスを発揮することができません。私もこれまで競輪選手やトライアスロンの選手の噛み合わせ治療を担当してきました。むし歯や歯周病を防ぐだけでなく、その人が持つ本来の力を引き出すためにも噛み合わせはとても重要なのです。
- Q噛み合わせが悪いまま放置するとどのような影響がありますか?
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A
▲治療の内容について、患者にわかりやすく説明
顎関節症や体のさまざまな不調につながります。非常に多いのは、肩凝りや目の奥の痛み、頭痛といった症状です。噛み合わせの治療を受けている患者さんに困っていることがないか聞くと、これらの症状を挙げる方が多いです。長い間肩凝りや頭痛に悩まされていてその原因がわからない場合には、一度歯科医院で噛み合わせを確認してみるといいかもしれませんね。
- Qインプラント治療においても、噛み合わせは重要だそうですね。
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A
▲歯を失った原因にアプローチしてから手術を行う
むし歯や歯周病などで歯を失った際に、人工の歯を取りつけて元の状態に近づけることがインプラント治療の目的です。しかし、歯を失った原因をそのままに治療してしまうと、すぐにインプラントも正常に機能しなくなってしまいます。当院ではインプラントを希望される患者さんに対し、まずは歯を失った原因を探り、その原因にアプローチしてから治療を行います。むし歯や歯周病の背景には、噛み合わせの不具合で歯磨きがしづらいということも考えられますし、状態によっては歯に必要以上の力が加わって欠損してしまうことも。原因や背景に噛み合わせがある場合は、噛み合わせ治療の必要性を患者さんに理解してもらい、その治療を優先して行います。
- Q噛み合わせを維持するために必要なことを教えてください。
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A
▲定期的なメンテナンスを受けることが重要
歯は時間の経過とともに少しずつ動いたりすり減ったりしますので、噛み合わせも徐々に変化していきます。ですがその変化はとてもわずかで、自分ではなかなか気づくことができません。噛み合わせやインプラントの状態を維持するためには、治療したら終わりではなく、定期的にクリニックでメンテナンスを受けてもらうことが大切です。年齢や歯の状態にもよりますが、最低でも1年に1回は定期検診を受診し、歯がすり減っていないか、歯とインプラントの間に隙間ができていないかなどをチェックしてもらいましょう。睡眠時に歯ぎしりをしている方には、歯がすり減らないためのナイトガードと呼ばれるマウスピースも有用です。
- Q噛み合わせが正しいか自分でチェックする方法はありますか?
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A
▲噛み合わせで気になることがあれば、気軽に相談を
30秒間、限界まで大きく口を開けた後、ゆっくりと10秒数えながら口を閉じます。その時にいつも噛んでいる位置でしっかり噛むことができれば、大きなずれはないと思います。反対に前歯や奥歯しか当たらないという場合は、噛み合わせがずれている可能性があります。さらに、口を開けている途中に顎が痛くなる、または口が指3本分の大きさに開かないといった場合には顎関節症が疑われます。ただ、これはあくまで簡易的なセルフチェックの方法ですし、噛み合わせは見た目では良しあしが非常にわかりにくいものです。ご自身の噛み合わせが気になる方は、まずは歯科医院に相談してください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/38万5000円~52万8000円