患者の不安に寄り添い、安全面に配慮して行う
インプラント治療

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました！

Qインプラント治療は誰でも受けられるのですか？

A

近年は、顎の骨が少ない方でも人工骨を造った上で治療ができますから、ほとんどの方は可能になってきています。ただ、インプラント治療は骨の成長が止まってからでないとできないため、20歳以上という制限はあります。それから手術を要する治療なので、免疫力や自己治癒力が低下している方、特にご高齢の方は注意が必要。とはいえ、当院でも80代で顎全体のインプラント治療をされた患者さんがいらっしゃいましたから、決して年齢で諦める必要はないと思います。また、3Dナビゲーションシステムを用いる場合は、手術時にご自身の歯にクリップを装着する必要がありますので、歯が揺れていると難しいですね。

Qインプラント治療は全体でどの程度の時間・費用がかかりますか？

A

1本単位なら治療完了までに3〜4ヵ月ほどですが、顎全体の治療や人工骨を造る必要があればもう少し時間がかかる場合もあります。手術はインプラント1本であればおよそ30分、2〜3本なら1時間弱。人工骨を造りインプラントを5～6本入れるという場合は3時間程度。上顎・下顎両方にインプラント体を入れる際は午前と午後に分けて行うこともあります。費用は1本あたり45万円〜。他院と比べて価格設定は高いと思いますが、使用しているインプラント体や3Dナビゲーションシステムなどの先進的な機器を導入し、安全面も徹底。価格に見合った価値のある治療に努めています。

Q事前検査や、手術時の安全面の取り組みについて教えてください。

A

初診では虫歯や歯周病、噛み合わせの検査に加えレントゲン撮影を実施。それを踏まえてどのように治療を進めていくかご提案します。インプラント治療を行うと決まった場合は、歯科用CTでの撮影を行い、その画像をもとに手術の具体的な説明、そして血液検査を行い、肝機能や腎機能の数値、感染症の有無など手術をするにあたり問題がないかを調べます。手術においては、インプラント体を確実に定着させるためにも滅菌の徹底が重要。当院では、クラスBという歯科先進国・ヨーロッパ基準の滅菌器導入をし、診療器具はすべてオートクレーブ（高圧蒸気滅菌器）で滅菌処理。患者さまが安心して手術を受けていただくための体制を整えています。

検診・治療START！ステップで紹介します

1インプラント治療についてのヒアリングと事前検査

受付後、口の中の検査が終わったらカウンセリングルームでじっくりと話をする。「もしかしたらご自分の歯を残せる可能性があるかもしれませんので、しっかり患者さまのご要望を伺った上で治療方針をご提案していきます」と中平院長。患者に表情が伝わるよう、マスクを外してあいさつすることを心がけているという。インプラント治療を検討する場合は初診時の最後もしくは2回目にCT撮影を行う。

2詳細な検査と治療計画

初診時にCT撮影を行っていない場合は2回目にCT撮影を行い、インプラント手術が適用となるか詳細に確認するため血液検査を受ける。検査結果に基づき治療計画が立てられ、インプラントの本数、骨を造る治療も必要かなど、丁寧に説明してくれる。治療プランの大まかな見積もりとともに検討を行う。「治療を急かすことはありません。時間をかけて、患者さまのペースで治療できることは当院の特徴でもあります」と中平院長。

3オペ当日

まず血圧や体温を測り、手術の説明を受ける。治療室に移動して手術着に着替えて1度目の局所麻酔を行い、口腔内の掃除をして手術室へ。口腔内を消毒し、2回目の麻酔をして手術を開始する。歯茎を開き、骨にインプラント体を埋入して縫い合わせたら手術は終了。術後はレントゲンとCT検査で問題がないかを確認する。不安の強い人や顎全体の治療を行う場合は静脈内鎮静法を用いるが、その場合は車での来院は控えてもらう。

4かぶせ物の装着

手術の翌日には中平院長が状況確認の電話をしてくれるので、その際、痛みや腫れなどの不安があれば相談をしよう。その後、術後10日ほどで抜糸を行う。1ヵ月ごとにインプラントの状態の確認を行い、しっかりインプラント体が土台の骨と定着したのを確認して型採りを行う。約2週間後にかぶせ物となる歯を装着して完了となる。

5インプラント治療後のケア

インプラント治療は手術とかぶせ物の治療をして終わりではなく、治療後のメンテナンスが重要。同院では4ヵ月に1回程度、経験豊富な歯科衛生士によるメンテナンスを行うなど、長くインプラントと付き合っていくためのケアを徹底している。