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徳岡 晋 院長の独自取材記事

とくおかレディースクリニック

(目黒区/都立大学駅)

最終更新日:2025/02/27

徳岡晋院長 とくおかレディースクリニック main

都立大学駅近くの「とくおかレディースクリニック」徳岡晋院長は、日本産科婦人科学会産婦人科専門医、日本生殖医学会生殖医療専門医である不妊治療のスペシャリスト。培養士をはじめ、さまざまな専門職と連携しながら、不妊に悩む患者に寄り添い、笑顔へと導く治療を行っている。不妊は女性だけの問題でなく、夫婦で向き合う必要があるという考えのもと、長年男性の参加にも尽力してきた徳岡院長。女性も男性も、子どもを持つことの大切さや喜びを考えてほしいとプレコンセプションケアの普及にも取り組む。子どもを望む多くのカップルを温かく見守り励ましてきた徳岡院長に、同院の診療の特徴や、不妊治療を受ける人や妊娠を考える人に知ってほしいことなどを詳しく聞いた。

(取材日2024年7月26日)

体外受精や顕微授精など高度生殖医療にも幅広く対応

まず、こちらのクリニックの特徴を教えてください。

徳岡晋院長 とくおかレディースクリニック1

当院は子宝を希望される方のために、検査やタイミング法・人工授精といった一般不妊治療から、体外受精や顕微授精といった高度生殖医療まで幅広く提供するクリニックです。妊娠のしやすさの指標となるAMH(抗ミュラー管ホルモン)検査、将来の妊娠に向けて準備するプレコンセプションケア、漢方治療にも対応しています。2022年4月から人工授精などの一般不妊治療、体外受精・顕微授精などの生殖補助医療が保険適用されています。当院では、保険適用となる不妊治療に加えて、厚生労働省が認める高度な医療技術や治療法のうち、有効性・安全性の一定水準を満たした先進医療や選定療養にも対応しています。

保険適用となって、どのような変化がありましたか。

保険診療の範囲で不妊治療を受けたい、年齢制限が近いので最後に取り組みたい、というような患者さまもいらっしゃいますし、早く治療を始めることが勧められるなど不妊治療に対する理解が広まり、将来に向けてプレコンセプションケアを受けたいという方も増えてきました。ただ、不妊治療の保険適用拡大により治療のハードルは確かに低くなりましたが、残念ながら少子化の流れは止まっていないので、爆発的に患者さまが増える傾向にはありませんね。また、保険診療にはやはり制約がありますので、患者さまの希望に沿いながら、必要な自由診療も行っています。

先生は、長年男性の治療への参加にも注力されてきたそうですね。

徳岡晋院長 とくおかレディースクリニック2

不妊治療は女性だけの問題ではなく、男性も一緒に向き合う必要があるため、長年その啓発に取り組んできました。最近は当院の勉強会に男性も多く参加されるようになり、意識が変わってきたと感じています。ちなみに当院では、不妊や妊娠準備のための勉強会と、妊娠を考える方のためのプレ妊活勉強会を毎月開催しています。オンラインではなく、あえて対面で行っているのは、実際にお会いして話をすることの重要性を感じるからです。対面では、参加された方の反応を見ながら臨機応変に話ができますし、やはり伝わり方が違うのです。一方で詳しい知識については、じっくり読んでいただけるようホームページやブログに掲載しています。若い方への情報発信も重要ですから、SNSも活用しています。

不妊が気になる人はできるだけ早く専門的な検査を

不妊治療を専門とされたきっかけや開業の経緯は?

徳岡晋院長 とくおかレディースクリニック3

産婦人科の医師となり専門性を決める頃、ちょうど生殖医療が注目され、これからの医療だと可能性を感じてこの分野に進みました。出産での喜びも大きいですが、長い間子どもを望まれていた方の悩みにアプローチできることのやりがいも魅力的に映りました。その後、不妊治療を行う専門のクリニックなどで研鑽を積みました。開業にあたっては、勤務医時代の地縁もあり、より多くの患者さまたちと交流を持つためにも都内かつ東急沿線を選んだのです。2010年にここに移転してより専門的な不妊治療が行える設備を整えました。東急沿線は不妊治療クリニックが多く、私自身にとっても良い勉強や刺激になっています。

不妊治療を受けるタイミングについて教えてください。

一言でいうなら、早く始めるに越したことはありません。30代の女性の場合、基礎体温や月経周期をこまめに計っているのに、半年を経ても妊娠しない場合は、一度専門のクリニックで調べてもらうことをお勧めします。卵巣年齢は実年齢とともに老化して妊娠率は低下するとされています。私は治療の中で患者さまに妊娠の可能性を示すデータを正直に紹介しています。データは悲観するためのものではありません。不妊治療を始めてもなかなかお子さまを授からない場合、自分自身を責めてしまう方も多いのですが、客観的なデータを知ることで、「私一人だけが難しいのではない。年齢が大きく影響するのだ」と冷静に現実を捉えて前に進んでいけると考えているからです。何も不安に思うことはありません。まずは、当院を受診されてください。

不妊治療を受ける上で注意することは?

徳岡晋院長 とくおかレディースクリニック4

不妊治療では、毎月、「妊娠できた」「妊娠できなかった」という結果が明確に出てしまうわけですから、やはり女性の大きなストレスになります。このストレスを受けとめられる人は、パートナーしかいません。夫の思いやりが妻のつらさを和らげてくれるのです。そしてまずはパートナー自身も早めに検査を受けて、不妊治療や勉強会にはできるだけ一緒に行くこと。「夫婦仲の良さを保つ」ことは不妊治療の基礎ですから、夫婦それぞれが相手にプレッシャーをかけるようなこともやめましょう。夫婦で温泉旅行や子宝神社詣でをしても良いでしょう。非科学的と思われるかもしれませんが、温泉も子宝祈願も妻の心のストレスを和らげるためのものです。アロマやマッサージ、ヨガなど、心身の負担を軽減できることは何でもしたほうが良いと思います。

将来に向けて、子どもを持つ喜び、大切さを伝えたい

不妊治療に取り組む上でどのようなことを大切にされていますか。

徳岡晋院長 とくおかレディースクリニック5

私は医師として産科、婦人科に長らく携わってきましたが、生殖医療は女性医学の第一歩となる分野です。「自分たちの子が欲しい」という患者さまの切実な願いに応え、少しでも役に立ちたいと思っています。当院は患者さまから、たくさんの丁寧で気持ちのこもったお手紙やおはがきをいただきます。年賀状も毎年数多くいただきますね。これらのメッセージを見ることで、私もスタッフたちも勇気づけられていますし、皆さまの喜びが私たちのエネルギーになっています。皆さまからのお言葉はファイリングして待合室に置いて、治療中の患者さまにもお伝えしています。

今後に向けての展望について聞かせてください。

ライフスタイルが多様化している現在、男女ともに、子どもを持たないことも選択肢の一つでしょう。確かに結婚して子どもを育てるにはお金も時間もかかりますし、苦労やつらさもあります。しかし、やはり子どもを持つ、子育てをすることには、喜びや生きがいといったお金には変えられない、幸せのかけらがちりばめられていると思うのです。そして、望んでいるのに妊娠がかなわない場合には、私たちにご相談ください。先進医療や選定療養も含めて、妊娠に役立つことを極力取り入れて、患者さまと一緒に努力していきたいと思います。当院が日本や世界の将来のために役に立つことができれば、素晴らしいことですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

徳岡晋院長 とくおかレディースクリニック6

日進月歩で不妊治療の技術は進化していますが、それでも「魔法の薬」と呼べるようなものはありません。大切なのは、子どもを持つということを意識して、できるだけ早くに準備を始めていただくことです。最近では、将来の妊娠を考えながら女性やカップルが自分たちの生活や健康に向き合う「プレコンセプションケア」という言葉も広まっており、とても良いことだと思っています。従来、不妊治療を受けている方が対象であったAMH検査が、企業健診のメニューに入っているところもあるようですし、東京都も先進医療の助成「未授精卵凍結を含む東京都特定不妊治療費助成」を行うなど、不妊治療のサポートは増えています。当院でも、これから妊娠を考えたい方や、不妊治療はまだ考えていないが体の状態を知っておきたい女性やカップルの検査、ご相談にも応じています。ご自分の将来のプランニングのためにぜひ役立てていただきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

慢性子宮内膜炎検査/1万7600円

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