小林 由紀枝 院長、小林 紗矢香 副院長の独自取材記事
ひまわり歯科クリニック
(さいたま市南区/中浦和駅)
最終更新日:2024/08/08

JR埼京線の中浦和駅東口から徒歩2分。閑静な住宅地の一角に「ひまわり歯科クリニック」はある。小林由紀枝院長が数年かけて選び抜いた末に見つけたこだわりの場所でスタートした。開業の2005年以来、子どもから高齢者まで幅広い層の患者に、虫歯・歯周病治療などの一般歯科、審美歯科をはじめとする多分野の診療を提供し、エイジングケアの相談にも応じる。さらに2023年、院長の娘で歯科麻酔の領域を専門に研鑽を積んだ小林紗矢香先生が副院長に就任。幅広い知見を持つ由紀枝院長、日本歯科麻酔学会歯科麻酔専門医の資格を持つ紗矢香副院長、由紀枝院長が信頼を置くベテラン歯科衛生士たちが協力し合い、日々診療にあたる。今回は同院の中心である由紀枝院長、紗矢香副院長の2人に専門分野や診療への思いを聞いた。
(取材日2024年6月26日)
歯科麻酔の専門家も在籍する地域のかかりつけ
まず、お二人が歯科医師をめざした経緯を教えていただけますか?

【由紀枝院長】進路を決めたのは高校3年生の時です。もともと私は「手に職をつけ、働きたい」と思っていました。同時通訳者になりたいという夢も持っていたのですが、実際にどんな道に進むべきかと悩み、考えた時、頭に浮かんだのが歯科医師の道でした。これには幼少期の経験が影響しています。両親の勧めで、当時はまだ珍しかった矯正治療を受けたのですが、その経験が自分にとってとても印象深く、衝撃的なものでした。進路に迷っていた時、その経験を思い出し歯科医師をめざしました。
【紗矢香副院長】小林家には私の他にきょうだいが2人います。母は親として忙しい日々の中で、歯科医師として開業をしました。そんな母の姿を見ていたこともありなんの迷いもなく、歯科医師の道を選びました。難しいことに挑戦を続ける母を尊敬していますので、連携して治療できることを誇りに思います。
先生方の経歴や専門分野について伺えますか。
【由紀枝院長】私は歯科全般に対応しています。日本歯科大学卒業後は同病院の歯科矯正科に勤め、その中で次第に、補綴物の作製や抜歯など、他の領域の治療ができるようになりたいと思うようになり、一般歯科の勤務医として幅広く治療経験を積みました。大学病院での経験は今の診療にも生きていますし、当時の人脈もあり、さいたま赤十字病院、さいたま市立病院などと連携体制を構築できています。専門的な治療が必要な時は、速やかにこうした医療機関に患者さんをご紹介しています。
【紗矢香副院長】 私の専門は歯科麻酔です。歯科麻酔は歯科の中でも専門的に学んでいる人が少ない領域です。やるからにはきっちり学ぼうと思い、大学院にも進み、合計で10年大学で学んだことになります。歯科麻酔専門医の資格を取り、2023年大学での任期を満了して、当院の副院長に就任しました。
専門が異なるお二人が力を合わせて診療にあたられているのだとか。

【由紀枝院長】ええ。副院長は医科で麻酔について学んだ経験もあるため、非常時の対応が迅速にできる点は大きなメリットです。患者さんにも安心して治療を受けていただけると強みに感じております。
【紗矢香副院長】私は、今院長がお話ししたような歯科麻酔専門医としての強みを生かしつつ、一般歯科治療に携わることができています。それは歯科全般に精通している院長が、良き手本となってくれているからこそ。そして、院長と長年ともに歩んできたスタッフの皆さんがいるからこそだと思っています。
こだわり抜いた歯科治療で、中浦和の歯科医療に貢献
この中浦和で開業した理由をお聞かせください。

【由紀枝院長】さいたま市で歯科医師として働く中で、土地探しを始めてから、4年。やっと今の場所を見つけ、2005年に開業することができました。中浦和から徒歩1分でとても住みやすくいい場所だと思っています。町内会などにも参加させていただいておりますが、地域の方々の温かさを感じております。地域医療に貢献できるよう、日々患者さんと向き合って診療しています。
仕切りがなく、オープンな処置室が印象的に感じます。院内の設備などでこだわった点はなんでしょうか?
【由紀枝院長】パーティションを置けばスペースは作れる反面、機材をたくさん置くので、スペースの中には閉塞感が生まれてしまうなと考え、それを避けたかったのです。また歯科治療では、麻酔などを打った後に体調を崩してしまうこともあります。パーティションがなければ、一目で処置室全体の様子がわかり、具合が優れない方に迅速に対応することができます。他にも、2年ほど前に歯科専門のデザイン会社に頼み、待合室を全改装しました。この辺りはお子さんも多いので、待ち時間に宿題ができるように机を置き、コンセントも設置しています。机や椅子の配置は、患者さん同士の目線が合わないようにレイアウトにもこだわりました。改装にあたっては、スタッフも使いやすいよう、みんなの意見を反映しています。
機材にはどのようなこだわりがありますか?

【由紀枝院長】新型コロナウイルス感染症の流行の際、換気システムはすべて入れ替えました。また。レーザーやCTなど、使用機材も定期的に新たなものに変えるようにしています。使いやすさや精度だけでなく、機材の不調があった時にすぐに対処できるかどうかも重要です。メーカーの担当の方とは密に連携を取れるような関係性を築き、困った時にはすぐに助力を仰げるようにしています。
エイジングケアの相談にも応じているのですね。
【由紀枝院長】恩師が「お顔の印象には口元も大きく影響を与えているから、歯科医療だからこそお顔立ちに悩む人の手助けができる」と提唱されていたことから、エイジングケアに関心を持つようになりました。実際、噛み合わせや噛み癖がほうれい線に影響することもあります。噛み合わせがゆがむと、お顔にもゆがみが出てしまうので、そのようなお悩みの相談に応えることも当院では大切にしています。
ベテラン歯科衛生士と連携し健康と美につながる診療を
言葉の端々から、スタッフの皆さんとの強い信頼関係がうかがえます。

【由紀枝院長】車の両輪とでもいいましょうか、当院になくてはならない方々です。スタッフはみんな、歯科衛生士の資格を持ち、その技術を生かして口腔ケアなどの分野で力を発揮してくれています。しかも、全員がベテランで経験豊富なので心強いです。中には「家族より一緒にいる時間が長いかも」というメンバーもいるくらい。患者さんとのつながりも密で、既往歴など体の変化まで把握していたりと、スタッフだからこそわかる患者さんの機微もあります。とても信頼しています。
【紗矢香副院長】当院では、スタッフと歯科医師の連携を大切に感じています。私たちの意見は尊重してくれる一方、必要があれば、より良いやり方を提案していただいています。歯科治療は日進月歩で日々進化しているので、頼れるスタッフの皆さんと協力しながら、患者さんに適切な医療を提供できるように心がけています。
歯科医療を提供する上でのこだわりは何でしょうか。
【由紀枝院長】当院は自由診療にも対応していますが、可能な限り患者さんの金銭的な負担が大きくなりすぎないような医療を提供できるよう、スタッフ一同心がけています。また、できる限り患者さんを断らないことも大切にしています。痛みをこらえやっとのことで当院に来られたかもしれないのですから、患者さんの立場を考えるようにと、スタッフには伝えています。
最後に、患者さんへのメッセージをお願いいたします。

【由紀枝院長】近年研究が進み、口腔内の健康が全身にも影響を与えることがわかってきました。例えば、歯周病がある人では心血管疾患のリスクが高まるという報告もあります。それだけでなく、口腔内の健康状況が老化にも影響を与えるのではないかとも指摘され始めています。私たちは口元、身体、見た目、すべてを健康できれいにするお手伝いができればと思い、日々診療にあたっています。気になることがありましたら、いつでも気軽に当院にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはセラミックインレー/5万6000円~、セラミッククラウン/12万円~、ノンクラスプデンチャー/10万円~、ホワイトニング/1万9,800円〜