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東 知宏 院長の独自取材記事

ひがし小児・矯正歯科クリニック

(鈴鹿市/鈴鹿サーキット稲生駅)

最終更新日:2023/10/31

東知宏院長 ひがし小児・矯正歯科クリニック main

子どもの頃の歯科での怖い体験が原因で、大人になっても歯科医院が苦手だと感じる人は少なくない。「ひがし小児・矯正歯科クリニック」の東知宏院長は、自身も歯科医院に苦手意識を持つ一人だと話す。「私と同じ思いをする人を一人でも減らすために、お子さんが笑顔で楽しく過ごせる歯科医院をめざしています」。同院の診療分野は小児歯科と矯正歯科であり、大人まで続く「健康の土台」づくりのサポートをしている。幼少期からの予防指導にも力を入れ、虫歯ができにくい口腔内をめざす。「お子さんのお口の健康を、一緒に育んでいきましょう」と優しくほほ笑む東院長に、開業の経緯や診療に対する思いなどを詳しく聞いた。

(取材日2022年10月27日)

怖い印象を払拭し、子どもが笑顔で通える歯科医院を

まずは院長のご経歴、小児歯科を専門に選んだきっかけをお聞かせください。

東知宏院長 ひがし小児・矯正歯科クリニック1

祖父と父が歯科医師、兄が歯科医学生だったため、私も歯科医師を志し岡山大学歯学部に進学しました。大学4年生の春に受けた小児歯科の講義で「多くの人が歯科医院=怖いと思う原因は、子どもの頃の歯科での体験の影響が大きい。その原因をなくしていくことが小児歯科の役割だ」という話を聞き、強い衝撃を受けたのです。歯科医師をめざしながらも、患者の立場で通うときは歯科医院に苦手意識を持っていた私にとって、天啓とも言える講義でした。それからは「歯科医院の痛くて怖いイメージを何とかしたい!」という思いを胸に、小児歯科を専攻。岡山大学病院をはじめ、いくつかの歯科医院で小児歯科の経験を積んできました。そして、より多くの患者さんに貢献していきたいと考え、2002年に「ひがし小児・矯正歯科クリニック」を開業したのです。

こちらのクリニックの特徴を教えてください。

当院は小児歯科と、子どもの矯正歯科に対応している、お子さんを専門に診る歯科医院です。2つの科を通じて、大人まで続く「口腔内の健康の土台」をつくるお手伝いをしています。小児歯科はご希望があれば0歳から、高校生になる頃まで対応。矯正治療に関しては、治療が終わるまで責任を持ってサポートさせていただくので、途中で歯科医院を変える心配なく通っていただけます。歯科医院は怖い場所ではないと思ってもらい、大人になっても自分から積極的に歯科医院に通えるように、院内の設備や診療方法を工夫しています。「前に子どもを歯科医院へ連れて行ったけれど、泣いてしまって診療どころではなかった」という経験がありましたら、ぜひ当院にいらしてみてください。

どんな院内設備の工夫をしているのでしょうか?

東知宏院長 ひがし小児・矯正歯科クリニック2

あまり歯科医院らしくせず、お子さんが楽しく通えるデザインを意識しました。キッズスペースを設けているので、治療を受けるお子さんだけではなく、きょうだいの付き添いで来られた治療を受けないお子さんも退屈せずに過ごしていただけます。また、マスク着用や診察室の消毒など、院内の感染症対策も徹底。窓を開けなくても院内全体をしっかりと換気ができる24時間換気システムの他、各部屋には空気清浄機も設置してあるので、安心して来院していただけると思います。

小児歯科と矯正歯科の2本柱で、口腔内の健康を育む

1つ目の特徴である、小児歯科について教えてください。

東知宏院長 ひがし小児・矯正歯科クリニック3

小児歯科では、主に虫歯の治療に対応しています。歯を削る際に痛みを感じると「歯科=怖い」というイメージを抱きやすいので、痛みを感じる可能性が高い治療を行うときは、局所麻酔を用いて痛みの軽減を図っています。また、何度も治療のために来院する必要がないように、ただ虫歯を治すのではなく「虫歯ができにくい口腔内」をめざす診療も重視。虫歯の状態を経時的に数値化できる機器を積極的に使用し、見た目よりも進行している虫歯の発見や、取りこぼしなく治療が終えられたかの把握につなげています。そして、治療後は歯科衛生士が中心となり、虫歯予防指導を行っています。

「虫歯ができにくい口腔内」をめざすには、セルフケアも大切なのですね。

はい。ですから、お子さんが自分でしっかりと磨けるように、歯磨き指導にも力を入れています。また、虫歯ができる原因は、歯磨き不足だけではなく、食生活も大きく関係しています。ですから、カウンセリングで自宅での過ごし方や食生活について教えていただいた上で、生活改善法の提案もさせていただいています。お子さん一人ひとりの発育も踏まえた、無理のない改善法を一緒に考えていきましょう。子どものうちから歯科医療が介入し、歯磨きや食生活などの改善を図れば虫歯は基本的に予防することが見込め、そして大人になったときにメンテナンスのためだけの来院で済む可能性が高くなると考えています。現在お子さんが虫歯で悩んでいなくても、ぜひ予防のために来院していただければと思います。

2つ目の特徴である、子どもの矯正治療についても教えてください。

東知宏院長 ひがし小児・矯正歯科クリニック4

発育に合わせた矯正治療を提案させていただいています。永久歯に生え替わり始める頃に、顎の成長を利用して治療を行う第一期治療では、自分で取り外しができる装置を用いた治療法を主にお勧めしています。食事や歯磨きの際に装置を取り外せるので装置や口腔内を清潔に保ちやすく、虫歯のリスク軽減につながるんです。ただ、装置を外している時間があまりに長いと治療効果が得られないデメリットがあるため、治療を行う際は苦手なことでも克服すれば達成感やメリットが得られることをお話しし、親御さんからもお子さんに伝えていただくようにお願いしています。第一期治療だけでは十分に治療できない場合もあるので、状態によっては仕上げの治療である第二期治療をご提案します。子どもさんの矯正治療は期間がかかりますが、少ない負担で自分の歯を長く保ちやすい整った歯並びをめざせます。興味がありましたら、まずは状態の確認にいらしてはいかがでしょうか

子どもの気持ちに寄り添った、丁寧な診療を心がける

患者さんと接する際に心がけていることは何でしょうか。

東知宏院長 ひがし小児・矯正歯科クリニック5

受診するお子さんの多くは、「何をされるんだろう」「痛いかもしれない」と不安を抱えているでしょう。ですから、親御さんだけではなくお子さんにも、わかりやすい言葉を選びながらしっかりと診療内容を伝えるように心がけています。カウンセリングや指導は、各ユニットの隣に設けたテーブルで行うようにしています。ユニットに座った状態だと「歯科医師と患者」という意識が強まり話しにくさを感じる方が多いように思いますが、同じ高さで向き合うと相談しやすい雰囲気になるからです。思っていること、気になることは、何でもお話ししていただけたらうれしいです。また、治療中は鏡を持ってもらい、実際に何をしているか見てもらっています。例え説明を理解していても、見えない状態が続くと音や振動で怖くなってしまいますからね。

今後の展望をお聞かせください。

これからも地域に住むお子さんたちの口腔内の健康を守っていくために、まずはこれまでどおり診療を続けられるように努めてまいります。また、より多くの患者さんに対応できるように、歯科衛生士の人数を増やすなど、環境をさらに整えたいと思っています。そして、「歯科医院は怖くない」「自分のために大人になっても通おう!」と思う人を一人でも増やすことに貢献できたらうれしいですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

東知宏院長 ひがし小児・矯正歯科クリニック6

当院では「頑張らない歯科治療」をめざしています。診療を受けるお子さんに「頑張ろうね!」と声をかけてしまうと、「歯科治療は頑張らないといけないんだ……」と余計に緊張してしまう傾向があるからです。親御さんからも「頑張らなくても、お口を開けていれば大丈夫だよ」とお話ししてあげてください。そして、診療が終わったら口腔内がきれいになったことを一緒に喜び、褒めてあげてください。お子さんに「次も大丈夫!」という気持ちが育まれ、次第に自分から前向きに歯科医院へ行くようになるでしょう。口腔内を通してお子さんの健康の土台をつくるお手伝いが私たちの役割ですので、気になることがあれば何でも相談していただければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

資料採取・診断/2万2000円~5万5000円
第一期治療/19万8000円~44万円
第二期治療/33万円~55万円

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