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島崎 美奈子 院長の独自取材記事

大橋眼科クリニック

(目黒区/池尻大橋駅)

最終更新日:2026/06/30

島崎美奈子院長 大橋眼科クリニック main

池尻大橋駅東口からすぐの場所にある「大橋眼科クリニック」。木をふんだんに用いたスタイリッシュな内装が印象的な同院では、島崎美奈子院長が「目から全身を診る」というスタンスで診療を行っている。近視や老眼、眼精疲労やドライアイ、アレルギー性結膜炎といった一般的な眼疾患に加え、緑内障や糖尿病網膜症、加齢黄斑変性などの専門的な治療にも対応している。現在は目黒区医師会の監事を務め、学校保健など地域医療の充実にも貢献している。患者やスタッフの幸せを常に考え、「根本的に人が好きなんです」と語る島崎院長に、同院のことや日々の診療、患者への思い、大学病院との連携などについて話を聞いた。

(取材日2025年10月2日)

地域に根差し幅広い年齢層のあらゆる眼科疾患に対応

最初に、この地域の特性や患者層などについて教えてください。

島崎美奈子院長 大橋眼科クリニック1

通常、眼科というと高齢の患者さんが多いのですが、近隣にお勤めの若い方や、保育園や学校でのお子さまの視力検査や外傷、大人の方など、幅広い年齢層のあらゆる目のトラブルに対応しています。最近では、糖尿病網膜症や緑内障、加齢黄斑変性といった、加齢に伴う眼疾患の相談が増えています。他にも、スマートフォンをはじめとするデバイスを使用する時間が多くなったことで、眼精疲労やドライアイを自覚する患者さんも少なくありません。地域に根差した眼科として、目のどのような病気や症状、悩みにも対応していかなくてはならないと考えています。

次に先生の専門分野について伺えますか?

母校である慶應義塾大学病院の眼科で、網膜疾患、小児眼科、緑内障やドライアイなど、幅広い分野を専門的に学んできました。目の診察から全身の病気を予測できることもあるため、糖尿病や神経疾患をはじめとする全身疾患についての理解も深め、患者さんの多様なニーズに応えられる診療を心がけています。眼科の医師だから目のことだけわかればよいとは考えていません。その方の全身を診るという意識を常に持つようにしています。来院した患者さんから目のこと以外の相談を受けることもあります。高齢化が進む中、90代でも一人で歩いて通院される方は珍しくありません。その生活をできるだけ長く続けていただけるよう、高齢の方々の視覚の質の維持を図ることが、私の大切な役割だと考えています。

目のトラブルは目だけに原因があるとは限らないのですか?

島崎美奈子院長 大橋眼科クリニック2

例えば、ドライアイや眼精疲労といった症状は、年齢やライフスタイルとも深く関係しています。そのため、生活全般や全身の状態も気にかけながら診療を進めています。一方で、私は眼科が専門で、他分野のことはその道の専門家に任せるべきだと考えています。だからこそ、医師会や勉強会などで築いた横のつながりが非常に重要になります。そうした場に積極的に参加しながら、目黒区の5大病院とされる東邦大学医療センター大橋病院、東京医療センター、自衛隊中央病院、厚生中央病院、東京共済病院をはじめ、慶應義塾大学病院や東京大学医学部附属病院など、首都圏の多くの大学病院との関係を深めてきました。あらゆる目の疾患に対応できるよう体制を整えるとともに、必要なときには適切な医療機関へつなげる橋渡し役になることも、地域の医療機関として大切な役割だと思っています。

思いやりのある診療を大切に

先進の検査機器やシステムを導入しているそうですね。

島崎美奈子院長 大橋眼科クリニック3

特に、眼科の診療では検査が重要で、先進の医療を実践するには、やはり検査機器の精度と運用が欠かせません。そのため超広角の眼底カメラを早い段階で導入しています。従来型と比べ、より広範囲の眼底や血管を高精細に撮影できる上、数枚の画像をコンピューター上で合成し、目の周辺部まで1枚の画像として確認することが可能です。網膜剥離や飛蚊症、ぶどう膜炎、加齢黄斑変性などの目の疾患に加え、高血圧や糖尿病に伴う血管障害も眼底検査で把握できますが、目の隅々までのわずかな異常や変化も、見逃さないよう努めています。さらに、電子カルテと画像ファイリングシステムを連携させ、眼底検査に加えて網膜断層を撮影するOCT(光干渉断層計)検査や視野検査などのデータもデジタルで一元管理しています。患者さんには、モニターに経時的な変化をチャートで示しながら説明することで、納得して治療を受けていただけるよう心がけています。

目の病気を予防するためのアドバイスはありますか?

視覚のクオリティーの低下は、QOL(生活の質)に大きく影響します。定期的に検診を受けることで予防ができる目の病気は少なくありませんし、特に緑内障は40代以降でハイリスクになるといわれるため、年に一度は眼科検診を受けることをお勧めしたいですね。目黒区では、40歳から5年に一度の成人眼科検診を行っていますので、そちらもぜひご活用ください。また、スマートフォンやゲームの普及により、お子さまの近視の進行も課題です。ぜひ定期的な視力検査をお勧めします。

日々の診療で大切にしていることを教えてください。

島崎美奈子院長 大橋眼科クリニック4

人に対する思いやりですね。ごく当たり前のことですが、その方の人間性を尊重して親身になって診察をすることです。何度かお目にかかって信頼関係ができてくると、患者さんからいろいろなお話をしてくださいます。例えば「腰痛で困っています。良い先生を知らないですか?」と、目のこと以外の相談を受けたとしても、相談に乗るようにしています。長年診察をしていると、患者さんにどこまで聞いても大丈夫かというのがわかってきます。私から踏み込むというよりは、自然な対話の中から話が広がっていくという感じでしょうか。根本的に人が好きですから、コミュニケーションを取りながらその方の健康状態を診ているんです。また、医療機関を紹介する場合は、「○○病院を紹介しますね」と伝えるだけでは患者さんも不安だと思うので、「○○病院の△△先生」というように、私がきちんと専門性や人となりを把握できている先生を紹介するようにしています。

医師会活動にも力を入れて取り組む

スタッフとの関わり方で気をつけていることはありますか?

島崎美奈子院長 大橋眼科クリニック5

スタッフの技術が、クリニック全体の医療の質を高める。私はそう考えています。だからこそ、スタッフをとても大切にしています。経験豊富なメンバーが多く、全員が常勤ですから、女性同士で毎日楽しく働いています。皆モチベーションが高く、日々本当に助けられています。自慢のスタッフたちですね。定期的に検査スタッフや受付スタッフ全員で勉強会を開き、知識と技術の向上に努めています。さらに、講習会や研修会への参加を積極的にサポートし、専門性の高いスキルを身につけてキャリアアップできる環境を整えています。資格取得を後押しする制度もその一環です。今は、医療をチームで行う時代です。だからこそ、チーム力を高めていくことが重要だと感じています。私一人の力ではなく、スタッフや医師会の先生方、さらには大学病院とも協力しながらチーム医療を築き、その輪を広げていくことが、何より大切だと実感しています。

医師会の活動にも熱心に取り組んでいるそうですね。

これまでに目黒区医師会や東京都医師会で活動を行い、現在は目黒区医師会の監事に就いています。地域の皆さんの健康を守るためには、眼科だけでなく、内科や外科、整形外科など、診療科の垣根を越えてチームで取り組むことが欠かせません。加えて、目黒区内にとどまらず、渋谷区、世田谷区、品川区、港区といった城南地域全体で、横のつながりを築くことが重要だと考えています。さらに、必要なときには高次の医療を提供できる体制を整え、緊急時や災害時に地域の人々を守るためにも、大学病院や目黒区内の5つの基幹病院との医療連携を密にすることが、安心して暮らせる地域づくりにつながると考えています。

最後に、今後の展望や読者へのメッセージをお願いします。

島崎美奈子院長 大橋眼科クリニック6

非常勤の医師を大学の医局から派遣してもらっていますが、大学の先生方が加わることで、当院全体の診療レベルが一段と高まっていると感じます。眼科の医療機器は日進月歩で進化していますので、私自身も先生方から多くの刺激を受けながら先進の医療情報を吸収し、新しい機器もできるだけ導入していきたいと考えています。一方で、どんなに医療が進歩しても、目の前の患者さんとしっかり向き合い、「患者さん第一」の思いやりのある診療を続けていくという基本姿勢は変わりません。私にもスタッフにも、どうぞ気軽にご相談ください。