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熊谷 敬一 院長の独自取材記事

新潟メンタルクリニック

(新潟市中央区/新潟駅)

最終更新日:2021/10/12

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新潟駅南口より徒歩2分という好立地にある「新潟メンタルクリニック」は、気軽に通える身近な心療内科をめざす心地良い雰囲気のクリニックだ。熊谷敬一院長は、長年勤めた新潟市民病院で精神科部長を務め、日本精神神経学会精神科専門医の資格を持つ臨床経験豊富なベテランドクター。完全予約制で問診には30分ほど時間をかけてじっくりと患者の話に耳を傾け、協力し合う関係づくりを重視して治療にあたっている。どんな質問にも優しく丁寧に答えてくれる熊谷院長。他の診療科と同じく「体の不調」と捉え、症状をコントロールするために、副作用の少ない薬物療法を重視しているという治療方針や受診の目安などについて聞いた。

(取材日2021年2月24日)

副作用の少ない薬物療法で症状の軽減をめざす

こちらの場所で開院された経緯について伺います。

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新潟大学を卒業後、新潟市民病院で10年間勤務しました。新潟市民病院は別の場所に移転しましたが、以前は近くにありましたので、病院から近いこの地で開業することにしました。新潟駅からも近い場所ですので、お仕事の行き帰りにも通っていただきやすく、結果として患者さまは働き盛りの方が多くなっています。表玄関は通りに面していますが、クリニックの中は見えないようにプライバシーに配慮していますし、裏玄関はクリニックの入居ビルにある駐車場から、エレベーターで直結していますので安心してお越しいただけると思います。

クリニックの特徴を教えてください。

心療内科はストレスにより心身の不調が表れた場合に受診する診療科です。治療法は、薬物療法を中心に行っています。薬物療法といってもさまざまな薬がありますが、私は副作用の少ない薬を使うことが最も重要だと考えています。病気を治すための治療で病気になったり、危険なことがあったりというのでは意味がないと思いますので、安全性に配慮して薬を少なめに、種類を多くしないようにすることを心がけています。ただ、薬物療法は根治的な作用があるわけではなく、病気そのものが完全にゼロになるものではありません。あくまでも症状の軽減が目的です。しかし、治らないから意味がないというのではなく、症状を軽くすることによって今までできなかったことができるようになるとか、薬を使わずに自分でも抑えていけるようになるといったことが期待できる場合もあります。ですから、症状をうまくコントロールしてあげることはとても重要なことなのです。

診療で心がけていらっしゃることはありますか?

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患者さまがどういうことに困っているか、悩んでいるかをよく理解することですね。それがなければ診療はあり得ません。また、患者さまと医師の間に協力し合うような関係ができていないと、良い治療はできませんので、なるべくそういった関係が築けるように心がけています。やはりまずは話をよく聞いたり、経過をしっかり見させていただいたりして、患者さまの状態をよく理解することです。症状だけでなく、ご家族の状況や職場の状況など周囲の状況もトータルに見ていくことが重要ですので、その辺りもきちんとお話を伺うようにしています。

患者の話をじっくり聞き、協力関係を大切に

新型コロナウイルス感染症が流行している昨今ですが、来院される方に変化はありましたか?

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実感として、コロナ禍だから特に何かの症状が多いというわけではなく、全体的にじわじわと影響があるイメージです。お仕事が何らかの影響を受けているという方は非常に多く、精神的につらい状態が引き起こされたり悪化したりするケースもあります。また、その方自身は特に強い影響を受けているわけではないけれども漠然とした不安を引き起こし行動に影響したりするケースも見受けられます。もともと不安障害のある方に多く表れやすいのですが、不安があまりにも強かったり、長く続いたりすると、うつ病のような状態になることも、もちろんあります。そういう場合はきっちり不安を軽減していくような治療をしていかなければいけないと思っています。

受診するタイミングについてはどのように考えればよいでしょうか。

個人差が非常に大きく、症状が重くなっても受診したがらない方がいる反面、ごく軽い症状で受診される方もいらっしゃいます。まずは眠れない日が続くといった気づきを重視することが大切で、何らかの気づきがあれば早期に受診いただければと思います。働いていらっしゃる方には厚生労働省が推進するストレスチェックという制度もありますが、こちらが導入された大きな目的の一つは気づきを促すことです。ストレスチェックなども活用し、自分自身の状況がまずいなと思ったら受診いただく流れができれば良いのですが。なかなか受診しづらいという方に対しては、なるべく受診していただきやすい状況や雰囲気をつくっていきたいと考えています。

長年の診療経験の中で何か気づかれたことはありますか。

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近年は患者さま自身が考えて行動することがより重要になっていると感じています。治療方法についても、昔は医師が「こうしなさい」と主導的に行っていましたが、今は「治療同盟」という言葉を使うことがあるように、患者さまの意思を尊重して、協働して治療法を決定していくことが求められるようになりました。医師が提示したものを患者さまが理解した上で治療を進める。あるいは患者さまのほうから「こういう治療を受けたい」「もっとこうしたい」という希望をおっしゃっていただいて、医師がくみ取って治療していく、といった形ですね。私自身、薬の選択に関しても、患者さまの希望を取り入れ、薬の特徴などもしっかりと説明し、納得していただきながら治療を進めるようにしています。

患者に対し、家族として接する場合はどのようなことに気をつければよいですか?

なるべく、患者さまの状態や様子をある程度受け入れている体制の中で治療を進めていくのが望ましいと思います。一般的には、患者さまには強く言いすぎないほうがよいですね。ご家族が同行して受診される方もいらっしゃいますが、そういう場合はご家族から見てどうかといった情報もお聞きしています。もちろん未成年の方は最低1回はご家族に来ていただかないと治療を開始することができません。親御さんの理解と協力がないと治療は難しいですから、協力いただける関係をつくっていくようにしています。

プライバシーにも配慮。安心して受診できる環境に

先生が精神科の医師をめざしたきっかけは?

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人間を精神と身体に大きく分けた時に、精神の領域を扱う主な診療科は精神科であるため、他の診療科にはない経験ができるのではないかと思いました。精神の症状は症状自体を把握するのが難しく、だからこそ専門的に判断できることが医師としてのやりがいにつながると考えたのです。恩師の教授がとても思慮深い先生で、一つ一つの言葉がいまだにしっかりと残っています。「人間の思考」と言いますか、物事をどう考えるかをすごく学ばせてもらいました。今でも医師として迷ったことがあった時は、先生の教えに立ち返るようにしています。

医師としてやりがいを感じられるのはどのような時ですか?

やはり、治療をうまく進められた時ですね。治療によって、つらい症状、苦しい症状が軽減して、今までできなかったこと、したいこと、しなければいけないことがきちんとできるようになってもらえたら、という気持ちでいつも診療にあたっています。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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当院は薬物療法を中心にしていますが、ほかの治療法をないがしろにしているわけではありません。今後は、例えばカウンセリングや認知行動療法などの治療法も取り入れながら、発展させていきたいと考えています。薬に対して抵抗感がある方は多いと思いますが、そういう方には薬なしで経過を見たり、こちらでは対応していない治療法が必要な方には対応できる医療機関を紹介したり、その方のお考えやご希望に合わせて対応しています。また、プライバシーにも十分配慮しており、受付でお名前をお呼びすることはありませんし、診察で知り得たことは会社やご家族にも承諾なしに連絡することは絶対にありません。少しでも何か気になることがありましたら、ご心配なさらずに一度は受診してみることを考えていただければと思います。

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