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井津上 典洋 院長の独自取材記事

いづがみ歯科医院

(神戸市北区/五社駅)

最終更新日:2019/09/20

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神戸電鉄三田線の五社駅から徒歩約5分。1928年に開業したレトロな鉄道駅の周囲には田園風景が広がり、古き良き昭和の風情を残す住宅が続く。その一角に「いづがみ歯科医院」がある。院長の井津上典洋先生は、独自の食事メソッドとトレーニングを積み、ワールドカップにも出場する現役のプロウインドサーファーだ。保育園の嘱託歯科医、そして小学校の学校歯科医を務めるなど地域歯科医療にも積極的に貢献。幼少期からの食育や口腔機能のケア、全身の健康維持につながる咀嚼機能の促進を重要視した診療を柱とする。開業して15年。何事にも熱意を持って真摯に取り組む井津上院長に、歯科医療とスポーツの関わりや多角的な活動について聞いた。
(取材日2019年6月21日)

一人ひとりに適した治療を行い、健康な歯を維持したい

歯科医療はどのような点でスポーツに関わっているのでしょうか?

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スポーツをする人にとって、健康な歯がしっかりそろっていることが安定して運動に取り組める大きな条件となります。もし私に奥歯が足りていなければ良いパフォーマンスはできないでしょう。スポーツ選手が身体機能を維持するには良質なタンパク質の摂取と、それを十分に咀嚼する機能が必要ですが、咀嚼機能が低いとタンパク質をたくさん取れず、やわらかい高炭水化物の食事に偏ります。また咬合は全身のバランサーの役割も持っていますので歯が悪くなることが選手生命を脅かしてしまうこともあります。また、高齢になって咀嚼機能が衰えると栄養状態が悪くなり、そこで低タンパク、高炭水化物食が増えると筋肉量が減少し、筋力や身体機能が低下します。脳卒中や心疾患などを発症して咀嚼機能が落ちると、歯科治療が必要な場合の選択肢も限られてしまいます。高いレベルの咀嚼機能が全身の健康維持につながることを多くの方に知っていただきたいですね。

日々の診療で先生が力を入れておられることを教えてください。

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高齢者の義歯の治療です。義歯の治療にかかるということ自体がその患者さんがすでに大いに歯で苦労されてきている事を示しています。歯を失ったりして、正しい咀嚼ができなくなった患者さんには義歯など歯の再建が必要です。口の形や歯並びは一人ひとり違うので、その方にとって最適な義歯を作るためには噛み癖、歯茎の筋肉の状態や動き、上下の顎の骨の形、位置関係、顎関節の状態などを総括的に診断し、義歯に反映させます。非常に難しく苦慮するケースでも、最終的に患者さんから喜びの声をいただき、笑顔で満足いただけたのならそれは私自身の喜びでもあり、歯科医師としてのやりがいを感じる、私の最も好きな瞬間です。

科学的根拠に基づいた診療を丁寧に行っていく

先生は、障害者歯科診療の経験もあるそうですね。

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6年間ほど、地域の歯科診療所で診療を受けることが困難な、障害のある患者さんを専門的に治療する障害者歯科センターで診療をしていました。先天的な障害や発達障害、脳性まひ、脳卒中後の後遺症で仰向けで治療ができない方、椅子に座ったり口を開閉したりすることが難しい方などの診療もそこで行っていました。発達障害のお子さんでは、慣れ親しんだ手順と異なった流れで治療を進めると戸惑われ、発作の誘因になることもあります。また、全身麻酔下での治療や歯科医療に慣れてもらう工夫も必要です。障害や病気の特性を知り、起こりうる反応や症状などを把握した上で治療に臨みますが、同じ病気や障害でも患者さん一人ひとりの状態が異なりその時々の体調も影響し、個人に応じたきめ細かな診療が必要です。このことは一般の歯科診療、特に小児治療に共通する点が多いと感じており今の診療でも大いに生かされています。

今後は、小児の歯科診療の分野を強化されたいそうですね。

高齢になったときの口腔機能の低下を防ぐためには、幼少期から虫歯と歯周病を予防し口腔機能を十分に発達させておくことが大切です。最近は軟食のために顎が十分に発育せず、歯並びの悪いお子さんが増えているように感じます。虫歯の多いお子さんの食習慣から原因がジュースだと特定され、許容量を超えている場合は控えていただくようお母さんに伝えても、「少しくらいなら大丈夫」と再び許容量を超えて与えてしまうことも。虫歯予防と食育は密接な関係にあり、3歳頃に培われた味覚傾向は大人になっても残ってしまうことがあります。食べ物の内容が保護者に委ねられる幼少期こそ、子どもを食べ物と栄養面から支援する必要があるのです。そのために近い将来、幼少期の口腔から身体の発育についてお子さんと親御さんが楽しく考え、専門的に指導・説明できる場を提供したいと考えています。

先生は診療の中で「見える化」を進めておられますね。

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口頭だけでの説明よりも視覚的に伝えるほうがわかりやすいので、口腔内や歯の状態、治療法を写真やアニメーションで示すようにしています。当院で導入している医療用画像管理システムは、CTやMRI、口腔内写真の画像データをパソコン画面で同時表示するシステムで、診断がスピーディーに行え、患者さんにも「こうなっていたんですね」と、視覚からご確認いただけます。咀嚼運動がスムーズに行われているのかを調べる機械では、顎の動き方を観察することで異常な咀嚼運動が確認可能です。患者さんの義歯を入れる前後や、噛み合わせが悪い、咀嚼運動を妨げる位置に歯が突出しているなどの理由で噛めない人の場合にもこの機械を使用し、状態を視覚で確認してもらってから次の治療ステップへ移っています。

歯科医療とスポーツの両立が良い相乗効果を生み出す

28歳のとき、一度は歯科医師を辞められたと聞いています。

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長崎で勤務医として働いていましたが、ウインドサーフィン競技への思いが募り、歯科医師を辞める決心をしました。毎日海へ出て練習に明け暮れていると、当時大学の臨床教授でもあり歯科医師でウインドサーファーの常岡正廣先生に声をかけていただいたのです。「風が吹く日は海に行けばいい。風が吹かない日はうちに来なさい」と。「なんとか歯科医師に戻さなければ」と思われたんじゃないでしょうか。両立を支援され、再び歯科医師として働き始めました。そこで患者さんに寄り添い、基本的な治療を大事にされる先生の診療スタイルや心構えを学び、改めて歯科医師が人の健康に寄与することのできる素晴らしい職業だと気づくことができました。

歯科医師とプロのウインドサーフィンの選手活動は、なぜ両立できているのでしょうか?

実際のところは必死ですが(笑)、いま両立できているのは、妻の支えのおかげなんです。というのも、妻も過去にバスケットボールをしていたのですが、ケガが原因でプレーできなくなったんですね。その経験から、「私はバスケットボールをしたくてもできなかったから、健康なうちは無理に諦める必要はない、私は応援するよ」と言ってくれ、ずっとそばで支えてくれているんです。私にとって一番の理解者ですし、妻の支えがなければ今の自分はいないですね。ただ、どうしても両立する上で時間のなさが課題なのですが、さらに学会や歯科医師会の出務が重なって時々臨時休診等で患者さんにもご迷惑をおかけしてしまうので、非常に申し訳ない気持ちでいっぱいです。今後は、もっと通いやすいクリニックになるよう、尽力したいと思います。そして、いつもそばで支えてくれている家族との時間をもっとつくってあげられたらなとも思っています。

歯科医師としてやりがいを感じるのはどんな時ですか?

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以前小学校に虫歯予防の話をしに行った際「僕は40代だけど今でも歯はとっても良いんだよ」と、いままでずっと歯を大切にしてきたという話もしました。その話が終わってから、一人の児童が「僕も先生みたいに大人になってスポーツを頑張りたいから、歯を大事にします」と感想を述べてくれたんです。それはもう、うれしかったですね。その言葉は、歯科医師としてスポーツ選手として子どもたちの役に立てる意味を改めて気づかせてくれました。私の治療や話を聞いた子どもさんが年を重ねられたときに、「あの歯医者さんのおかげで私の歯は健康なんだ」とほんの少しでも思い出してもらえれば本望ですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/32万円~

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