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普及が進むオルソケラトロジー
子どもの近視治療の現状とこれから

ふじもと眼科

(西宮市/西宮駅)

最終更新日:2023/11/27

ふじもと眼科 普及が進むオルソケラトロジー 子どもの近視治療の現状とこれから ふじもと眼科 普及が進むオルソケラトロジー 子どもの近視治療の現状とこれから
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海外では「眼鏡をかけていれば日本人」といわれる場合もあるが、その眼鏡をかける必要が出てくる原因として多いのが近視だ。スマートフォンやタブレットの使用が幅広い世代に浸透した今、これまで以上に近視に悩む人は多く、「ふじもと眼科」でも眼鏡やコンタクトレンズの見え方を相談する患者が増え続けているという。さらに藤本竜太郎院長は「患者さんの低年齢化が一層進み、最近では小学校低学年で近視が見つかるお子さんも増えています」と危惧する。ただ、近視は日本人にとっては珍しくなく、近視の原因や進み方、治療法について改めて考える機会はあまりない。また、近視と診断されても眼鏡の使用をためらう親子は多いという。そこで今回は藤本院長に、近年の新たな見解もふまえながら、子どもの近視やその治療について詳しく説明してもらった。

(取材日2023年11月6日)

眼鏡以外の方法もある子どもの近視治療、学校検診で視力低下が見られたら必ず眼科受診を

Qなぜ近視が起こるのでしょうか。
A
ふじもと眼科 症状や要望に合わせた治療方針を提案

▲症状や要望に合わせた治療方針を提案

近くはよく見えるのに遠くが見えにくい状態、これが近視です。目のレンズである水晶体は周りの筋肉が伸び縮みすることで厚みを変え、眼球の奥にある網膜にピントを合わせます。しかし、近くばかり見ているとその筋肉が緊張し、さらに眼球が前後に長くなるとピントが常に網膜より手前で合う状態になって、近視が起こります。眼球は成長に応じて前後に伸びますが、過度に伸びてしまうと水晶体のピント合わせが難しくなります。ある大規模調査では、近視の要因として両親が近視、都市部に居住、高学歴、近くを見る作業が多いことなどが挙げられています。今の日本の子どもの生活環境は、まさにこの条件を満たしているのかもしれません。

Q近視が見つかるきっかけは?
A
ふじもと眼科 学校検診で視力低下が見られたら必ず眼科受診を

▲学校検診で視力低下が見られたら必ず眼科受診を

お子さんの近視は多くの場合、学校や幼稚園・保育園などでの視力検査で視力の低下を指摘され、眼科で検査を受けて診断に至ります。ただ、年齢や体調によっては視力が適切に測定できていないこともありますし、遠視など他の要因も考えられます。また、子どもでは心理的なストレスなどから視力が低下することもありますので、学校の視力検査で再検査を指示された場合には、どうか放置せず眼科を受診して詳しく調べてください。なお、遠方の黒板やテレビの画面を見る際に目を細めたり見えにくそうにしていれば、近視はかなり進行しています。近視は徐々に進むので本人は自覚しにくいですし、周囲が早くに気づくこともなかなか難しいと思います。

Q近視はいつまで進むのでしょうか。
A
ふじもと眼科 医院では説明をしっかりしてくれる

▲医院では説明をしっかりしてくれる

眼球は成長とともに大きくなり、眼軸長と呼ばれる眼球の前後の長さもそれに伴って長くなります。そして眼軸長は低年齢の時ほど急速に長くなり、成長が進むにしたがって長くなるスピードも遅くなるので、中学生~高校生の時期、つまり身長の伸びが止まる頃には近視もほぼ進行しなくなると考えられています。なお、最近では近視の発症が低年齢化していることもあり、なるべく早期から対策するようにしましょうという考え方が主流になりつつあります。これまで近視の進行は視力の変化でしか評価できませんでしたが、最近では特殊なスキャナーで眼軸長を観察し、同年齢の平均値と比較するなどして、わかりやすい説明もできるようになってきました。

Q近視を治すことはできますか?
A
ふじもと眼科 患者に合わせた治療法を提案

▲患者に合わせた治療法を提案

近視が、水晶体周辺の筋肉の緊張だけで起きている時期であれば、緊張を和らげるための目薬を用いますが、眼球の長さが関わってくると、根本的な治療はレーシックや眼内コンタクトレンズなど外科的な治療法しかなく、これらは子どもでは行えません。このため子どもにおいて、現在は主に眼鏡が使用されています。コンタクトレンズもありますが、着脱やレンズの管理などが必要になるので、一般的には中学生頃から、スポーツをしているなど特別な事情があれば小学校高学年から使い始めることもあります。また軽度の近視であれば、ハードコンタクトレンズを着けて就寝するオルソケラトロジーという治療法も広まっています。

Qオルソケラトロジーについて詳しく教えてください。
A
ふじもと眼科 オルソケラトロジーについて詳しく話をしてくれる藤本院長

▲オルソケラトロジーについて詳しく話をしてくれる藤本院長

特殊な形をしたハードコンタクトレンズを毎晩装着して寝ることで、角膜の形を一時的に平坦にすることを図り、翌日は朝から裸眼で過ごせることが望める、という治療法がオルソケラトロジーです。日中に眼鏡をかけて活動する煩わしさがありませんし、コンタクトレンズを使うのは夜だけですので、保護者が着脱やケアに関わることができます。ハードコンタクトレンズですので多少の違和感はありますが、当院では6歳から治療を始めているケースも多いです。装着当初は、何回か来院していただきその効果を確認し、1ヵ月以内に裸眼視力が目標に達するようであれば、治療を継続することになります。成人後まで続けることも可能です。

ドクターからのメッセージ

藤本 竜太郎院長

これまで、お子さんの近視では進行に応じて眼鏡の処方を繰り返すしかなく、歯がゆい思いもありました。ただ、オルソケラトロジーのような新しいアプローチの治療が開発されていますし、近視の原因や進行予測の研究も進んでいます。オルソケラトロジーは自費診療になりますので、誰もが気軽には取り組めない治療かもしれません。ですが、眼鏡以外にもオルソケラトロジーなどの新たな治療があることを、ぜひ知ってほしいと思います。後から患者さんや親御さんが「あの時に知っていれば良かった」と後悔されることのないように、当院では国内外の研究結果にも注目しながら診療を行っていますので、気がかりなことがあればどうかご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

オルソケラトロジー/治療開始1ヵ月10万6000円~、治療継続の場合16万円(いずれも税込み)

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