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佐野 升美 院長の独自取材記事

さの皮膚科クリニック

(豊中市/少路駅)

最終更新日:2019/08/28

20180705 bana

豊中市向丘3丁目、府道43号線に面したビルの2階に「さの皮膚科クリニック」がある。阪急バスの北緑丘停留所からは徒歩2分、野畑小学校前停留所から徒歩5分、ビルには駐車場も用意されているので車での来院もスムーズだ。院長の佐野升美先生は、皮膚科のドクターとして地域に根差した診療を提供する一方で、早くからレーザー治療を取り入れるなど、美容皮膚科の診療も積極的に実践してきた。エイジングケアに関心が高まる中、クリニックに相談に来る人が増えているという。美容の悩みを解消して前向きな毎日を送ってほしいという佐野院長に、クリニックのポリシーや診療にかける情熱について話を聞いた。
(取材日2018年6月22日)

医師として美容に関わりたいと考えた

医師をめざしたきっかけを教えてください。

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親族に医師が多く、医師は私にとって身近な職業でした。ただ、自然の流れで医師になることに反発した時期もあり、高校生の時に親戚を頼ってアメリカへ行きました。卒業後もそのまま向こうで暮らすつもりだったのですが、進路について考える中で、一人でも生きていけるようにまずは医師免許を取得しようと思い立ち、近畿大学に進学することにしました。

皮膚科を選ばれたのはなぜですか?

医学部で勉強していくうちに次第に興味が湧いてきて、もともと興味があった美容と医療を結びつけて、医師でしかできない美容の治療をやれないかと思うようになったからです。当時は医療と美容はまったく畑違いのものとされていたのですが、将来的に医療が発達すれば、医師として美容に関わることができるのではないかと思いました。医学部を終える頃には、医師が治療を行うことで使用できる薬や選択できる治療法の幅も広がり、もっと効果的なケアができるという思いを持っていました。

卒業後は大阪市内の総合病院で研修されていますね。

当時、研修医がさまざまな診療科を経験するスーパーローテーション方式はまだなかったのですが、その病院では2年間で内科、外科、小児科から救急救命の当直などすべての診療科を経験できる制度がありました。皮膚科に入局すると、他の診療科のことは学べないと考えていたので、この制度に魅力を感じて研修先に選んだのです。おかげで、他の診療科のこともたくさん勉強する機会がありました。

その後、形成外科のクリニックに勤務されました。

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院長がレーザー治療のパイオニア的存在で、当時、あざの治療の患者さんのほとんどが来られるようなクリニックでした。ご縁があって見学に訪ねたところ、アルバイトとして来ないかと声をかけていただき、レーザー治療などについて一から教えていただきました。

患者の「意志」を何よりも大切に

豊中で開業されたのは理由があるのですか?

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当時、北摂エリアには美容皮膚科のクリニックがなかったからです。恩師のもとで一緒に経験を積んだ同期の仲間と、「10年もすれば、一駅ごとに美容皮膚科のクリニックがあるくらい一般的になるはずだから開業しよう」と話し合って、ほぼ同時に開業しました。

クリニックというより美容サロンのような空間ですね。

最近はおしゃれな内装のクリニックが増えてきているので、特別ではないと思っています。ただ16年前には当院のような雰囲気のところはなく、よく「美容院ですか?」「本当に医院なのですか?」と尋ねられたり、開業医の先生が見学に来られたりしました。ビジネスライクにしたくなかったので、あえてクリニックに強い業者さんにお願いせず、設計士さんを紹介してもらい、センスの良い友達と「ああだ、こうだ」と相談しながら一つ一つ決めていきました。

どんな患者さんが多いのですか?

一般の皮膚科には赤ちゃんから90代にご高齢の方まで幅広い層がお越しになります。美容皮膚科は20代後半から60代の女性が中心です。美容目的の患者さんと接する時には、診療の内容にかかわらず、その方が何をしたいのか、どんな診療を受けたいのか、患者さんの意志を大切にします。医療はサービス業といわれますが、私は安心で質の高い医療を提供することが医師にとってのサービスだと考えています。患者さんにおもねることはしたくないし、患者さんとはどちらが上でも下でもない同じ立場で接したいと考えています。診療を医師任せにして、わからないまま治療を受けてほしくないので、例えば、その患者さんの治療目的に対して5つの治療法があれば、それをすべて丁寧に説明して患者さんの意思で選んでいただきます。

自分で選べないという人はいませんか?

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「先生はどれがいいと思いますか?」と聞かれる方や「私はどこを治してもらったらいいのでしょう?」と尋ねられる方はいらっしゃいます。また、私がはっきりものを言うせいもあるとは思いますが、患者さんの意志を尊重するというやり方を冷たいと感じたり、選択を求められるのが怖いと思ったりする方も残念ですがおられます。私のこういう姿勢や考え方は、人格形成に重要な多感な時期をアメリカで過ごしたことや、周囲に外国人や海外で暮らした経験を持つ人が多いことが影響しているのかもしれませんね。向こうでは自分のことを他人が決めるというのはありえないし、自分で決めるのが当たり前ですからね。患者さんで「決められない」という方には、よく考えてもらうためにいったん時間を置きます。受診したからといって、必ず治療を受ける必要はありませんし、話だけ聞いて帰ってもらってもまったく構いません。

前向きな毎日を送るために悩みを改善する

診療のどんなところにやりがいを感じますか?

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美容皮膚科の場合は患者さんが明るくなるのがうれしいですね。年齢を重ねると、しわやしみができるのはある程度は仕方がないことです。でも、特に女性の場合は、大きなニキビやしみなどがあると、それがコンプレックスになって自信が持てず、引っ込み思案になってしまいがちです。治療を受けて改善することで、その方が元気になって毎日をもっと前向きに過ごせるのなら、治療の意義があると思います。開業当初は、住宅地にある美容皮膚科のクリニックに対して、不信感を抱いておられる方が多かったのですが、ここ10年くらいの間にこの分野がさまざまなメディアで取り上げられるなどしてずいぶんとハードルが下がり、以前より安心して受診されるようになってきました。

先生のリフレッシュ法、健康法を教えてください。

旅行が好きです。国内外を問わずいろんな所に行って、友達といっぱいしゃべって、おいしいものを食べてというのがリフレッシュ法ですね。あと、健康については、添加物が気になるものや作ってから時間がたっても食べられるようなものは、取らないように心がけています。

紫外線の季節に向けてスキンケアのためのアドバイスをお願いします。

どれほどしっかりと対策をしていても、うっかり焼いてしまうことはありますし、まったく日焼けしないというのは不可能です。でも、普段からきちんとしたケアをしておけば、肌のダメージや老化を抑えて、しわやしみができにくい状態にすることは可能です。最近は、塗る日焼け止めに加えて、服用するタイプの日焼け止めもあります。また、うっかり日焼けしてしまった場合にも、しみやしわができる前ならビタミンCを使ったケアなどが可能です。それでもできてしまい、気になる、悩んでいるというのならステップアップしてレーザー治療や光治療などを検討してもいいのではないでしょうか。

読者にメッセージをお願いします。

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現代はいろいろな情報が飛び交っています。その中には、正しいものもありますが、そうでないものも少なくありません。私たちは身近な人の言うことを信じがちですが、情報の出所が間違っていたら、正しくない可能性も十分あります。例えば「アトピーにステロイドを使ってはいけない」とか「しみを除去するとすぐにまたできる」とか、医学的に正しくないこうした情報をうのみにして、恐怖感を持ったり、迷ったりすると適正な治療が受けられません。悩んでいること、知りたいことがあれば、どうぞ遠慮なく医療機関に相談してください。

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