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菅野 展史 院長の独自取材記事

菅野クリニック

(堺市堺区/三国ヶ丘駅)

最終更新日:2026/10/05

菅野展史院長 菅野クリニック main

南海高野線の三国ヶ丘駅から徒歩2分の駅前ビル5階にある「菅野クリニック」。エレベーターを降りるとバリアフリーのフロアになっており、クリニックへは車いすやベビーカーで入ることができる。広い待合室はアットホームな雰囲気だ。院長の菅野展史先生は親しみやすい人柄と明朗な語り口で、話しているとこちらも明るく楽しい気分になってくるようなドクターだ。常にわかりやすく丁寧な説明を心がけているという菅野先生は、勤務医時代から患者への説明を得意としており、それが開業医になるきっかけにもなったそう。「患者さんに安心して笑顔で帰ってもらいたい」と日々の診療に励む菅野先生に、クリニックでの診療内容や医師になった理由、休日の過ごし方などたっぷり語ってもらった。

(取材日2018年9月3日)

泌尿器科の診療だけでなく「ゲートキーパー」の役割も

どのような患者さんが来院しますか?

菅野展史院長 菅野クリニック1

駅周辺の方がクチコミで来院されることが多いですね。和歌山や兵庫からの患者さんもいらっしゃいます。遠方から来院される方は、当院は男性更年期障害の診療をしていますので、インターネットを見て来られること多いです。このエリアに住む人たちはざっくばらんでおおらかな人が多く、信頼関係が構築しやすいですね。患者さんの男女比は7対3くらいですが、最近は過活動膀胱の認知度が上がり、おしっこが近い、漏れるという相談で来られる高齢の女性が増えました。午前は近隣の高齢の方が多いのですが、午後は仕事帰りの方が、結石、尿道炎、性感染症、勃起不全(ED)などで来院されます。「泌尿器科はどんな検査をされるかわからないから行きにくい」というイメージもあるかと思いますが、最初にすることは検尿、超音波検査、血液検査ですから内科と変わりません。診察が終わると「これで終わりですか?」と、感じられると思いますよ。

クリニックの特徴をお聞かせください。

常にクオリティーの高い診療をめざし、患者さんにわかりやすく丁寧に説明して「来て良かった」と安心して家に帰ってもらえるよう心がけています。当院だけの特別な治療はありませんが、見落としのないよう検査結果を読むことに細心の注意を払っています。「これは大丈夫」とすぐに判断できないとき、違和感があるときは何かがあります。この判断は経験によるものも大きいのですが、そういう第六感のような部分をきっちり磨くようにしていかないと見落としが増えていくと思います。もちろんそれには知識も必要ですから、勉強会の主軸メンバーである医師とのネットワークを生かして新しい知識を入手しています。これが私の知識や技術のアップデートの秘訣。医療のクオリティーを上げるために人とのつながりを大事にしています。

診療する際に大切にしていることは何ですか?

菅野展史院長 菅野クリニック2

開業医としての私の役割は「ゲートキーパー」でもあると考えています。ですから「すぐにどこかを紹介してほしい」「胃が悪いから検査をしてほしい」など、さまざまな相談で来院される方たちを適切に振り分けることに大切にしています。必要ない場合には「その必要はありません」と言わなければいけません。当院は泌尿器科の診療だけでなく、整形外科、循環器科など他分野への振り分けを適切に行って紹介しますので、患者さんがいろいろ相談してくれるとうれしいですね。

悩みや不安を改善し、生活の質の向上をめざす

男性更年期にも対応されていますが、更年期障害は女性だけの症状ではないのですね。

菅野展史院長 菅野クリニック3

男性更年期障害とは、男性ホルモンの分泌量が減ることによって起きるさまざまな症状のことをいいます。女性の更年期障害と同じですね。中でも最近は男性更年期障害に伴うEDの患者さんが増えています。EDの治療は、経口薬で改善を試みます。男性更年期障害は仕事で大きな責任を負っている年代の方が多いですから、治療し生活の質が向上すれば自信につながるでしょう。やはり「楽しい」と感じられる生活が大事ですね。

尿漏れの治療について教えてください。

まずはご自分で骨盤体操をしていただきます。私は骨盤を「家の土台」と言っていますが、この土台がないと上に薬を乗せても効果は見込めません。骨盤体操をしてもらった上で薬を飲んでもらい、それでも駄目なときは手術という選択肢があります。これは「尿道スリング手術」といって、尿道にテープを引っかける手術ですが、この手術が行える病院は多くはありません。この辺りでは大阪急性期・総合医療センターに紹介しています。

子どもの夜尿症で泌尿器科を受診してもいいのでしょうか?

菅野展史院長 菅野クリニック4

はい、子どもの夜尿症も泌尿器科で診療しています。実際は小児科で思うような結果が出ず、泌尿器科に子どもさんを連れて来られる親御さんが多いですね。原因は身体的なもので、腎臓が未熟で夜中におしっこが濃縮されないか、膀胱が小さいためダムも小さいか、あるいはその両方か、ほとんどのケースがこの3つのいずれかにあてはまります。よくいわれるメンタルの問題というのは、一度止まったのにまた出てきたというケース。これは妹や弟ができ、親の愛情が移ってしまったのではないか、という時に起こる場合があります。

「治療する、しない」に関わらず、まずは相談を

医師をめざしたきっかけを教えてください。

菅野展史院長 菅野クリニック5

きっかけは2つあります。最初は医学部ではなく工学部を受験したのですが、それに失敗して翌年に医学部を受験しました。パイロットになるか、ロケットの開発などに携わりたかったのですが、浪人中に「本当に工学部でいいのかな」という想いがよぎり、予備校の先生に相談したら「医学部だったらいつでも工学部に転部できる」と言われ、医学部に入りました。いざ入学すると、十分に面白かったのでそのまま医師になりました。もう1つのきっかけは、浪人中に父が亡くなったことです。父の闘病中に付き添いをしたり、入院時にベッドの横にいて「こういう仕事もあるんだ」と医師の仕事を目の当たりにし、「医学部もいいな」と思いました。泌尿器科を選んだのは、1人の患者さんを最初の診察から、手術、術後フォローまで一貫して診ることができる点に魅力を感じたからです。

最初から開業志向だったのですか?

いいえ。はっきりとした将来像はありませんでしたが、留学がきっかけで考えが変わりました。留学時は医師だけでなく、工学部や理学部を卒業した人たちもいて、彼らは第一線で研究をしていました。そのアグレッシブな姿に刺激を受け、40、50歳までに道を決めなければいけないと思って日本に帰ってきました。勤務先の上司に「5年後に人生を決めます。開業医・病院の部長・教授・企業の研究者のうちのどれかになります」と言って勤務しました。そして4年目くらいに、患者さんへの説明が得意だったこともあり、自分に一番向いていると思った開業医を選びました。開業する際は、勤務していた病院の近くがいいと考えていましたので、開業前の勤務先である大阪労災病院への通勤途中だったこの場所を選びました。開業して、もし何かあった場合、顔の見える関係ですぐに紹介できる病院がそばにあるという安心感は大きいですね。

休日の過ごし方や趣味を教えてください。

妻と「温泉クラブ」を結成して日帰り温泉に行ったりしています。また、私は歩くことが好きなので、毎日1時間くらい歩いています。この地域の人たちに“御陵さん”と呼ばれ親しまれている仁徳天皇陵古墳の周りや、大仙公園をぐるっと歩いたりしていますね。当院からも御陵さんが見え、緑もありますので、「いい所で仕事させてもらってるなあ」と思いながら仕事しています。ありがたいことですね。

今後の展望、読者へのメッセージをお願いします。

菅野展史院長 菅野クリニック6

診療内容については特に新しいことをしたいという考えはなく、今の診療を続けていきたいです。患者さんも増えていますし、皆さん笑顔で帰られますので、当院を受け入れていただいていると考えていいのではないかと思っているんです。ただ一つだけ、夢のように考えている構想はありまして、それは365日診療すること。私だけでは絶対に無理なので、志を同じくする医師と曜日を分担して毎日診療すれば、結構助かる人が多いのではないかなと考えています。読者の方へのメッセージは「気になることがあったら相談に来てください」ということですね。その結果、治療するかしないかは別の話です。不安なことがあったらそのままにせず診断はつけたほうがいいですから、とにかく気軽に相談にお越しください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

経口薬/450円~(1錠)