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今村 光秀 院長の独自取材記事

今村内科循環器科クリニック

(福岡市西区/下山門駅)

最終更新日:2020/09/03

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生の松原サンハイツバス停より徒歩約5分。閑静な住宅地に囲まれた場所に位置する「今村内科循環器科クリニック」。院長を務める今村光秀先生は、日本内科学会認定の総合内科専門医と日本循環器学会認定の循環器専門医の資格を持ち、豊富なキャリアを持つドクター。2002年の開業以来、地域のホームドクターとして高血圧症や狭心症、生活習慣病をはじめ、幅広い主訴に対応し、多くの患者の健康を支えている。診療において常に心がけるのは、一人ひとりに納得と安心を与えるわかりやすい言葉を使った説明。「医師として努力を怠らず、日々研鑽を積みながら先進的な医療の提供に努めています」と柔和な表情で話す今村先生に、医院の特色や診療のスタンスなどについて聞いた。
(取材日2020年7月15日)

総合内科と循環器の専門性を生かし、幅広い主訴に対応

まずは先生のご専門についてお伺いします。

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私は、日本循環器学会循環器専門医の資格を取得しています。医療の道を歩み出した約40年前、勤務していた大学病院では幅広い内科の診療分野でさまざまな臨床経験を積みました。当時は、がんや肝硬変、血液疾患など、治療を施しても治りにくい病気が多々ある時代で、十分な回復を望めない現状に直面することも珍しくありませんでした。しかし、循環器科で目にするのは、最初は苦しそうにされていた患者さんでも、笑顔で退院されていく姿ばかり。そこで専門性の高い治療を提供し、より多くの方を救える医師になりたいと思い、循環器の知見を深めようと決意しました。さらに、医師であった父に、今後は循環器の診療のニーズが上がっていくからと勧められたこともきっかけの一つです。

開業の経緯をお話しいただけますか?

1980年に鹿児島大学を卒業後、福岡大学病院の第二内科に入局。この時、循環器分野で先進の研究をされていた大学教授の先生と出会いました。その方の勧めで海外留学を経験。当時、先端的な循環器の研究を行っていた、アメリカのオハイオ州にある「クリーブランドクリニック」に研究員として派遣されました。現地ではラットを使った心臓肥大や心機能の研究に没頭し、さまざまな新しい知識と技術を身につけました。帰国後は大学病院に戻り、CCUという集中治療室で心臓カテーテル治療などを担当。24時間体制で心筋梗塞をはじめ、多くの急性疾患の患者さんの治療にあたりました。独立を意識し始めたのは年齢が40代に差しかかった頃。これまで培ってきた知見を生かして、なじみ深い地域に貢献したい、そんな思いが年々高まり、47歳の時に開業しました。

どういった層の患者や主訴が多いですか?

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医院があるのは、私の自宅近くの昔からよく知っている地域です。周囲には住宅地が広がり、大きな団地も建ち並んでいます。患者さんの年代は、40代以上の中高年の方が多く、90代の方まで受診されています。病気の割合は、風邪や喘息、胃腸の疾患、生活習慣病といった一般内科の患者さんが約2割、高血圧や狭心症などの循環器の主訴を持つ方が約8割ではないでしょうか。診療においては、生活改善のアドバイスのほか、高血圧の方に対しては運動指導も行っています。最大運動強度50%以下の運動は、血圧を下げるのに役立ち、1日約30~40分の軽めのウォーキングなどの運動を勧めるようにしています。

日々研鑽を積み、高度な医療の提供をめざす

診療方針を教えていただけますか?

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若手時代から恩師や先輩方に常々、心臓や腎臓、脳は全部つながっているから全身を診ないと循環器の医師は務まらないと教えられてきました。その言葉に従い、主訴だけにとらわれず、全身に気を配る診療を徹底しています。当院には高血圧の患者さんが多く受診されていますが、中には投薬治療を好まれない方も来られます。そんな場合は、まず全身を検査させてもらいます。心臓肥大がないか、腎機能の低下がないか、動脈硬化がないか。頭から足の先までくまなく調べます。もし何かしらの兆しを発見したら、治療の方向性と薬の作用をきちんと説明し、納得を得た上で前向きに治療に臨んでもらえるよう努めています。一つでも病気の見逃しがあると、治療の遅れや病気の重症化につながるので、しっかりと見極めるよう意識しています。

医療人としての信念は何ですか?

すべての患者さんに高度な医療を提供したい。これは開業以来、ずっと変わらない思いです。そのために、年齢を重ねても努力を怠らず、日々研鑽を積む姿勢を大切にしています。地域の医師会の勉強会や研究会などには積極的に参加し、先進的な医療にふれるよう努めています。実際に顕著に役立ったのが、長期間にわたって心電図を記録できる、埋め込み式の心電計の情報。ある時、原因不明の失神を繰り返す患者さんが受診されました。複数の病院で検査しても原因がわからないとのことで、当院で検査しても結果は同じでした。そこで埋め込み式心電計の情報を思い出し、機器を備える病院を紹介して検査を勧めたところ、不整脈による意識障害であることが判明したのです。原因を突き止められたおかげで、適切な治療へとつなげることができました。この体験で医療人として、時代の進化についていく重要性を改めて痛感しました。

患者と接する上で大切にしていることはありますか?

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1つ目は、患者さんが納得のいく治療を提供できるように、わかりやすい説明をすること。これは簡単なようで、実はなかなか難しいことです。患者さんと接する時、なるべく専門用語を使わないように意識するのは当然ですが、医療界に長くいると一般の方々と感覚のズレが生じていることがあります。伝わると思って話した内容も、実際は理解を得られていないケースがあるのです。例えば、医師は「狭窄」という単語を使いますが、一般的にはあまり使われません。医師の感覚のまま説明の現場でそれを使っても、やはり相手には伝わらないのです。ですから、患者さん目線を第一に考え、慎重に言葉を選びながら話すよう努めています。2つ目は、患者さんの生活背景をしっかりと把握すること。家庭環境や生活環境を充分に把握することで、初めて訴えの本質がわかることもあるからです。

的確かつスピーディーな病診連携を徹底

紹介状に対するこだわりをお持ちだとお聞きしました。

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紹介状を書く時点で、患者さんの運命が決まるといっても過言ではありません。開業医は地域のかかりつけ医であるとともに、高次医療機関との橋渡し役でもあるので、重篤な病気を発見したら迅速に連携を図り、患者さんが適切な治療を受けられるよう導かなくてはなりません。そのためには病院を的確に選定する目と、わかりやすく精密な紹介状が重要だと考えています。紹介状はオリジナルの書式を使って情報を1枚に集約し、どんな検査や治療をすべきか、連携先の医師が瞬時にわかるよう配慮して書いています。心筋梗塞といった緊急を要するケースもあり、病診連携も正確な紹介状も時間との勝負です。

医師を志したきっかけや仕事のやりがいは何ですか?

私の父は医師であり、保健所の所長を務めていました。父は公人として市民や国民の健康増進に取り組み、乳幼児が接種するワクチンの登録制の実現にも力を尽くしたと聞いています。社会や人々の暮らしに貢献する父の影響が大きかったのは間違いありません。幼い頃から医療の道を意識し、振り返ってみると小学校の文集にも医師を目標にしていた一文を記していました。患者さんから感謝の言葉をもらうたびに、医師としてのやりがいを実感します。培ってきた専門性をさらに役立てられれば本望ですね。

お休みの日はどのように過ごされていますか?

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愛犬の散歩や、ギター演奏をしています。普段と全然違うことをするのはリフレッシュにもなり気持ちいいです。最近はまっているのは料理ですね。診療後マーケットで翌日の食材を探している最中に患者さんとばったりなんてことも。(笑)

最後に今後の展望や、読者へのメッセージをお願いします。

当院には、長く受診されている方が多いです。日々の診療にあたる中で、そんな患者さんたちに言われるのはスタッフの応対について、「皆さん優しく接してくれて、気持ち良く安心して通えています」というありがたいお言葉をいただくたびに、うれしさが込み上げてくるとともに、いっそう的確な診療に努めなければと改めて身が引き締まります。スタッフ一同、これからも患者さん一人ひとりに寄り添う医療の提供をめざし、力を尽くします。体調のお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。まずはじっくりとお話ししましょう。

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