全体を見て細部にこだわる
すべての治療の根本にあるのは再発予防
せきや歯科クリニック
(北名古屋市/徳重・名古屋芸大駅)
最終更新日:2021/10/12


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「きちんと治療する」。それが治療の際にいつも心がけていることだと話す「せきや歯科クリニック」の関谷晋院長。悪くなったら治すという対症療法ではなく、口の中全体を診て、なぜその歯が悪くなったのか、なぜ歯周病が進むのか、なぜ繰り返し虫歯ができてしまうのか、そういう患者の悩みにしっかり応えながら治療することをモットーとしている。再発や別の歯での発生を防ぐため、予防に対する正しい情報を患者に提供しつつ、金属を使わないオールセラミックによる治療や入れ歯治療など細部までこだわった治療を行う関谷院長。患者の口の健康を守り続けるためには、治療後も定期的なチェックやメンテナンスが不可欠だと訴える。それぞれの治療へのこだわりと、予防の重要性について話を聞いた。
(取材日2018年11月8日)
目次
虫歯、歯周病、歯列矯正、すべての治療において大事なのは、繰り返し治療と新たなトラブルの発症を防ぐこと
- Qまず歯周病の治療、予防についての取り組みからお聞きします。
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A
▲歯周病の予防について語る関谷院長
歯周病は痛みが出てから来院されると、すでに抜歯をしなければならないところまで進行しているケースが多いんです。ですので定期的にメンテナンスを受け、事前に対処することが大切になります。当院では、一般的なスケーリングの他に、レーザーを使った縁下スケーリングを行っています。これは、麻酔をしなくてもいいので患者さんへの負担は少ないです。また、これは自費診療扱いになりますがエアフローを使って歯茎の奥の歯垢を取る治療も行っています。患者さんの状態によって、その人に合った方法でケアやメンテナンスを試みています。たとえ歯周病になっていない方でも、歯石などの汚れはたまりますので、半年に1回は見せてほしいですね。
- Q歯周病治療や予防のための情報提供も力を入れているそうですね。
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A
▲資料を使ったわかりやすい説明も同院の魅力
今は、歯周病治療についてインターネット検索すれば、多くの情報を得ることができます。しかし、その中には間違った情報が含まれていることもあります。当院では、研究論文などをしっかり吟味した上で科学的根拠に基づいた情報を患者さんにお伝えするようにしています。また、歯周病の治療後も定期的にメンテナンスをする必要があるので、その時は口腔内の写真を撮り、患者さんに直接画像を見てもらうことで、どのように変わっているのかをわかりやすく説明するようにしています。歯周病のように患者さんが自分で見つけることが難しい疾患は、歯科医院に定期的に通うことで、早期発見・早期治療をすることが歯を守ることにつながると思います。
- Q次に入れ歯治療ですが、良い状態を持続するために大事なことは?
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A
▲入れ歯作製の際、細部にまでこだわる
入れ歯は作って入れたら終わりというイメージがありますが、そうではありません。入れ歯は人工臓器なので、入れた後のケアをしっかりしないと不具合が起こることがあるんですよ。噛み合わせは年齢とともに変わりますから、作った後も半年に1回くらいの定期的なメンテナンスが必要です。また、入れ歯を入れてすぐは多少の痛みが伴う場合があります。例えば今まで歯がないまま生活していた方は顎の位置がずれているので、その状態で総入れ歯にすると、顎が正しい位置に戻ろうとして、それが痛みの原因にもなります。ですから、当院ではリハビリテーション用義歯を用いて顎の位置の移動を促し、その後本来の入れ歯を入れる自費診療も行っています。
- Q虫歯治療にセラミックを用いるのは、再発予防の観点からだとか。
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A
▲ベテラン歯科医師による治療を提供
当院は詰め物やかぶせ物の治療に金属を使用しないオールセラミックにこだわっています。セラミックと聞くと審美面のメリットだけを考えがちですが、そうではありません。最近は金属アレルギーの方も増えていて、中にはそのことに気づいていない方も。お口の中に入れるものですから、安全であることは非常に重要だと考えています。また、金属と違いセラミックは歯に接着するので、接着の隙間から菌が入ることを防ぐことができ、結果的に2次的な虫歯の予防につながります。診療の際は機能面をしっかり説明しているので、セラミックの良さをわかってくださる方が多くなっていますね。
- Q矯正でも他の歯に不具合が起きない方法を行っているそうですね。
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A
▲患者一人ひとりに寄り添った治療を行っている
矯正治療では、抜歯をしてから治療を始めることはよくありますが、当院では非抜歯矯正治療を行っています。矯正を目的に歯を抜くとしても、その歯にだって本来役割があるわけです。ですから、抜歯をするとその後ろの歯に負担がかかってしまい、しみたり、歯周病になったり、ひびが入って虫歯になったりということがあります。また、出っ歯で下顎が後ろに下がっている人は顎関節症になりやすいため、当院の矯正治療では、顎の位置や骨格から矯正することを重要視しています。見た目だけ歯列がきれいになればいいということではなく、歯が本来の機能を発揮できるような、後々の歯の不具合を避けることも考えた矯正治療を行っています。
自由診療費用の目安
自由診療とはセラミック/3万5000円~、エアフローを使った歯茎の奥の歯垢を取る治療/上下4000円、片顎2000円、入れ歯治療(リハビリテーション用義歯を用いて顎の位置の移動を促し、その後本来の入れ歯を入れる)/100万~、小児矯正/20万円~、成人矯正/70万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。