非抜歯矯正、入れ歯、訪問診療の三本柱で
生涯を通じてサポート
せきや歯科クリニック
(北名古屋市/徳重・名古屋芸大駅)
最終更新日:2025/05/13


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「しっかり噛めること」。これは、子どもから高齢者まで、生涯を通じて生活の質に大きく関わる要素だろう。一般歯科の治療はもちろん、矯正歯科や入れ歯・義歯治療についても豊富な経験を持つ「せきや歯科クリニック」の関谷晋院長は、歯を抜かない非抜歯矯正、オーダーメイドの入れ歯治療、そして長期的に見守る訪問歯科診療に力を注ぎ、患者の生涯を通じたサポートを行っている。関谷院長のモットーは「しっかりと治療すること」。悪くなったら治すだけ、見た目を整えるだけといった対症療法ではなく、口全体を診て、根本的な原因に向き合い、10年先、20年先を見据えた治療を提供している。噛み合わせや矯正治療、入れ歯の専門知識を学び続け、そして診療に生かし続ける関谷院長に、それぞれの治療へのこだわりなど詳しく話を聞いた。
(取材日2025年3月27日)
目次
非抜歯矯正、入れ歯、訪問診療、すべてにおいて大切なのは、広い視野で診察し、適切な治療を提供すること
- Q歯を抜かない歯列矯正に力を入れているそうですね。
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A
▲資料や模型を使ったわかりやすい説明も同院の魅力
歯列矯正では、歯を並べるスペースを確保するために抜歯を行うことが一般的ですが、本来、すべての歯には重要な役割があります。矯正が目的とはいえ、抜歯によって残った歯には負担がかかり、しみたり、虫歯になりやすくなったり、歯周病や顎関節症を引き起こす可能性もあります。歯列矯正は審美面だけではなく口腔全体の機能向上が重要です。当院では、将来的な健康を考え、親知らず以外の歯はできる限り抜かない矯正治療を行っています。非抜歯矯正を取り入れたのは、私自身、娘の矯正を考えた際、子どもの健康な歯を抜くことに抵抗を感じたことがきっかけです。また、矯正時の抜歯が原因と考える症例を多く見てきたことも大きな理由です。
- Q貴院での矯正治療の内容を教えてください。
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A
▲患者一人ひとりに寄り添った治療を行っている
当院の歯列矯正は、非抜歯矯正用のワイヤー矯正装置を使い、歯を本来あるべき位置へと動かしていくための治療を行っています。この方法は、歯を極力抜かないということに合わせて、比較的短い期間で矯正の治療を終えられるというメリットがあります。お子さんの場合は、乳歯と永久歯が混ざった「混合歯列期」から治療を始め、永久歯が生えそろうまで継続する形になります。一般的には、永久歯が生えそろう12〜13歳頃まで治療を行うことが多いですね。成人矯正の場合は、1年〜1年半程度の治療期間が目安となります。症例によっては2年ほどかかることもありますが、基本的には1年半程度で治療を終えられるように進めています。
- Q入れ歯治療では、噛み合わせを意識しているそうですね。
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A
▲入れ歯作製の際、細部にまでこだわる
噛み合わせが悪いと痛みが出たり、残っている歯に負担がかかったり、最終的に総入れ歯になるリスクが高まります。特に部分入れ歯の場合、口腔環境を整えずに作製すると、後々トラブルにつながる可能性があるため、まずはしっかりとした歯の治療計画を立てた上で、入れ歯治療に入ります。また、「しっかり噛めること」は生活の質に直結します。入れ歯は見た目の美しさだけではなく、機能面が最も重要です。当院では素材選びから歯科技工士の技術面にも最大限こだわり抜いた自費の入れ歯も提供しています。一人ひとりの口腔内に綿密に合わせ、微調整を重ねながら作りあげることで「入れ歯で人生が変わった」と喜んでいただけたらと思っています。
- Q貴院では訪問歯科診療にも注力していますね。
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A
▲通院困難な人や介護施設に入所中、入院中の人のもとへ訪問
高齢化が進む中、訪問診療の需要はますます高まっています。しかし、限られた環境では応急処置が中心になりがちです。そこで、訪問先でもできる限り最適な治療を提供したいという想いから、訪問診療専用の設備や体制を整えました。訪問先は、当院に通われていた患者さんのご自宅や介護施設、入院先の病院など多岐にわたります。福祉施設ではケアマネジャーさんと連携し、個人宅の場合はお電話でのご相談に応じて、専用車でお伺いしています。エリアは特に制限を設けていませんが、北名古屋市や名古屋市西区などの近隣からのご依頼が多いですね。歯科医師である私が治療を担当し、訪問診療専任の歯科衛生士とチームを組んで診療にあたっています。
- Q院内で受ける治療と訪問で受ける治療との違いはありますか?
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A
▲歯科診療・口腔ケア・口腔のリハビリテーションを行っている
まったく同じとはいきませんが、できる限り院内と同等の治療が提供できるよう、訪問診療専用の治療器具をそろえ、虫歯治療やかぶせ物、入れ歯の作製・調整、歯周病治療、さらには抜歯や外科処置も行えます。ですので、基本的に治療内容は院内と変わりませんが、患者さんの状態や環境によって対応を工夫する必要があります。特に寝たきりの方や重度の持病をお持ちの方は、治療の選択肢が限られることもあります。そのため、主治医の先生やご家族と相談しながら、患者さんにとっての最善を心がけています。ご高齢の方が多い訪問診療では、単に歯の治療をするだけではなく、生活の質を維持・向上させることも大切な役割だと考えています。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児矯正/33万円~、成人矯正/88万円~、入れ歯治療/82万5000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。