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吉田 竹志 院長の独自取材記事

よしだ整形外科

(伊丹市/仁川駅)

最終更新日:2019/08/28

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伊丹市郊外の閑静な住宅街。5つのクリニックが集まる医療モール内に「よしだ整形外科」はある。院長の吉田竹志先生は防衛医科大学校出身で、同大学附属病院、大阪大学医学部付属病院へ入局以来、数々の総合病院の医長などを歴任し2005年に同クリニックを開業した。今では毎日のように開院前から高齢者を中心とした患者が門前に列を成しており、近隣の高齢者や子どもたちを日々診察しながら、地元少年スポーツチームの指導者への講習も行うなど、地元に密着した医療を実践している。また一方で、吉田院長は「手の外科」専門の医師であり、スポーツ障害のエキスパートでもある。地域医療と専門性の高い医療を両立するクリニックのポリシーなど、詳しく話を聞いてみた。
(取材日2019年1月17日)

一般整形外科だけでなく、専門性の高い分野もカバー

院長は、防衛医科大学校出身で「手の外科」のエキスパート。なかなか興味深いキャリアですね。

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そうですね。確かに他の大学医学部とは様相がかなり違っていました。基本的には自衛隊と同じですから、全寮制で外出も自由にはできませんし、カリキュラムでは訓練などがありました。大学生活を通して、もちろん、多くの学びがありましたが、全寮制で同じ屋根の下で6年もの間、寝食をともにする仲間がいた、これは特に貴重なことです。今でも当時の仲間とは公私において交流があり、私にとっては大切な財産となっています。

整形外科の医師をめざすようになったきっかけをお教えください。

子どもの頃から足が速く、高校1年の時にリレーに選抜されて走ったのですが、途中で腸の骨を痛めてしまったんです。その時診てもらった先生が私の骨盤をポンポンと叩いただけで「これ、折れてるよ」と診断して、すぐに手術。その経験から「医者ってすごいなあ」と思い始め、大学生になってからはテニス部でキャプテンを務めていましたが、そこでまた骨折を経験し「スポーツはやはりケガとは無縁ではいられない、そんな中で自分も役に立つことができれば」と思うようになりました。整形外科といってもその範囲は広く、私が手の外科のエキスパートとなったのは、まだ20代で整形外科の勤務医だった頃、手の外科で知られる先生に師事したことが大きく影響しています。

午前の診療は高齢者、午後からは子どもや学生の患者さんが多いようですね。

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開業してもう14年目になりますから、近隣からたくさんの高齢の方々に来ていただいています。膝や腰などの痛みで悩んでいる高齢者は非常に多いですからね。こうやって、高齢の患者さんと診療を通じてふれ合うことで地域医療の役割を担っているなと実感します。そして午後、学校が終わる時間帯からは子どもの一般的なケガやスポーツ障害の治療が増えます。このエリアではジュニアスポーツがとても盛んで、優秀なスポーツ選手をたくさん排出しているところですからね。私はスポーツ医学についても研鑽を積んでおり、兵庫県体育協会からの要請で少年スポーツチーム指導者の講師もしています。その関係もあって、子どもから成人まで多くのアスリートが来ています。

探求心と熱意で医療に向き合う

少年スポーツチームの指導者への講習をされているとのことですが、どのようなことを教えていますか?

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一例を挙げると、幼少期やジュニア期のどの時期にどんなことをすると後のパフォーマンス向上につながるのかとか、身体的に負担が少なく故障が減る練習方法やメディカルトレーニング、そして現場での事故、故障発生時の対処法など多岐にわたります。しかし、一番大切なのは指導者への意識づけですね。ただやみくもに練習するのではなく、少しでも医科学的見地を念頭においた指導が大切です。当院では故障が再発しないように野球障害に対する投球フォームのチェックなども実施しています。このような取り組みによって指導者の意識も変わり、故障が減るなど講習の成果は上がっているのですが、一番の問題はこうしたことに興味のない我流のみの指導者もまだまだ多くいるということですね。

先生の専門の一つである、手の外科についてもお聞かせください。

手の外科では、肩から手先までの腕全般、いわゆる上肢を診療します。肘や手首、指関節などは非常に複雑で高い専門性を必要とすることから、整形外科、形成外科の中の専門分野として「手の外科」があります。さらに、脊椎や腰椎、膝関節など整形外科の主要な部位以外の疾患や障害なども手の外科の領域となっています。堺市の総合病院では「手の外科センター」の設立にも携わり多忙を極めましたが、当時は「なんでも来い!」という気持ちで臨み、実際さまざまな症例を診ることができ大いに勉強になりました。また、整形外科は切ったり貼ったりつないだりで「大工のような仕事だな」と感じていましたが、尊敬する医師から整形外科を論理的に教えていただき、その後の自身の研究や論文発表にもたいへん役立ちました。

医師として、またクリニックとしてなど、今後の展望をお聞かせください。

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正直、現状で手一杯なところがあって、今は先のことまで考えが回らないです。ただ、大きなビジョンではなく実務レベルになりますが、慢性的な痛みやケガに悩む方に対応するため、新しい治療法の勉強をしています。現状の治療では限界があるけれど少しでも治癒の可能性が広がるのであれば、患者さんへその機会を提供したいと考えています。

医学理論と患者目線の優しさで日々の診療に臨む

これまでにたくさんの論文を発表され、セミナーや講演も数多くされていますね。

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論文は共著も含めると相当な数を発表していますし、セミナーや講演などは数え切れないくらい実施しています。私自身の一番思い出深い論文は、阪神・淡路大震災における抹消神経麻痺についてのものですね。震災の緊急時、復興時にさまざまな症例を診てきましたが、一般の整形外科的な診立てからでは説明できない麻痺を呈する患者さんが多数いらっしゃったため、地震によるケガや障害と心因的な影響との関連を論文にまとめて発表しました。私の場合、論文の発表やセミナーの開催というのは、自身のキャリア形成のためというより、新しい発見や良いことをいち早く広く知ってもらいたいという思いから積極的に携わっていました。

先生は研究熱心で理論派であると思いますが、診療する上でのポリシーなどあればお聞かせください。

とにかく「一生懸命」ということですかね。特に患者さんとしっかり向き合って、しっかり診るということが大切だと思っています。例えば、痛みの訴求にしても、しっかり触っているうちにその原因が痛みの発生場所以外にあるとわかることはよくあります。また、診察中じっくり話をしていると、その痛みは外科的なものではなくうつ的状態を発症している、などとわかることも結構あるのです。実際、うつ状態の患者さんで通院されるごとにどんどん元気になっていく姿を見るのもうれしいものです。こうして患者さんと真摯に向き合うというのは本当に大切で基本であると思っています。

最後に、読者へのアドバイスやメッセージがあればお願いします。

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健康面でのアドバイスでいうと、やはり日々体を動かすことは大事ですね。手軽な運動としてウォーキングが人気ですが、ウォーキングする時は少しだけ速く歩くことが大切ですね。それから、体を動かすことはストレスの発散にもつながり、精神的にもとても良い影響があると思います。そして運動前にはストレッチすることもお忘れなく。私の場合、テニスやゴルフ、そしてプールでのウォーキングやスイミングでリフレッシュしています。最近まで、午前診療と午後診療の間に近くのコートまで出かけテニスをしていました(笑)。最近はあまり行けないのが残念ですけれどね。

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