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尾関 茂彦 院長の独自取材記事

おぜきクリニック

(岐阜市/名鉄岐阜駅)

最終更新日:2020/04/01

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名鉄岐阜駅から徒歩5分、からし色の外壁に赤茶色の瓦屋根が印象的な「おぜきクリニック」が見えてくる。かわいらしい外観は、「親しみのあるクリニックとなれるように」という尾関茂彦院長の思いが形となったもので、開業以来、内科、皮膚科、泌尿器科を標榜し幅広い悩みに応えている。外壁に描かれたマークは、敬愛する本居宣長の「古事記伝」にちなんだものだそうだ。医師となった当初は泌尿器科のスペシャリストとして研鑽を深めながらも、より広い視野での診療を通して地域医療に貢献したい気持ちが強くなったことで、医療のゼネラリストとなる道を歩むことを決意した尾関院長。優しく穏やかなほほ笑みをたたえながらも、その胸の奥に抱く医療への熱い思いを、たっぷりと語ってもらった。
(取材日2018年4月13日)

平日全日および土曜診療で会社勤めの人も通いやすく

正面の外壁にある、クリニックのマークが印象的ですね。

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あれは「蒲(がま)の穂」です。穂が3本あるのは、「内科」「皮膚科」「泌尿器科」を表しています。古事記に出てくる「因幡の白兎」で、ワニに毛皮をむしり取られたうさぎが、大国主命(おおくにぬしのみこと)に教えてもらって蒲の穂で治したとありますよね。江戸時代の国学者であり医師でもある本居宣長が、著書の「古事記伝」で、それが日本の医業の始まりだと解説しているんです。また「日本書紀」には、「大国主命が天下をつくり、人と家畜のために病気の治療法を定めた」という一節があります。それらにちなんで、このシンボルマークにしたんです。私はもともと歴史が好きだったこともあって医療の歴史についてもいろいろ読んだのですが、中でも本居宣長の医療への思いがとても好きで。そういった思いを込めたマークです。

クリニックではないような外観ですが、院内も含めてどのような造りか教えてください。

外観については初めの頃、「ケーキ屋さんかと思った」なんて言われましたね(笑)。「親しみやすいように」と設計士の先生に伝えると、こうなったんです。街中なので院内はどうしてもスペースが限られてしまうのですが、使い勝手がいいようにとはお願いしました。床はフローリング張りで、全室土足OKのバリアフリー。インフルエンザや皮膚科の感染症を考慮して設けた隔離室、それから採血室を兼ねた中待合、診察室、エコーや心電図検査を行ったり皮膚科で簡単な外科的処置をしたりするときに使用する部屋、点滴室にエックス線撮影室。コンパクトながら一通りは整っています。器具では、皮膚科のちょっとしたできものを焼き切るようなレーザーメスも取り入れました。

この場所に医院を構えたのには理由がありますか?

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やはり自分が生まれ育った地元ですので。今は兄が継いでいるのですが、父も旧中山道沿いに地域に根差した医院をやっていたので、地元で開業というのは自然な流れでしたね。開業は今から16年前。郊外で広い敷地で開業するという選択肢もあり、こちらにするか迷ったんです。皮膚科や泌尿器科というと少し専門的なことになる。結局そうなると街中にあったほうが便利かなと思い、こちらに決めました。余談ですが、街中のしかも駅前なので会社勤めの方たちの来院が多いんですね。それもあって、午後開院していない医院が多い水・木曜日も含めて、当院は平日19時30分まで全日開院、土曜も12時30分まで開けるようにしたんです。あと街中にして良かったなと思うのは、大きな病院を紹介することになった場合の選択肢が多いということもありますね。

ゼネラリストとして地域医療に幅広く貢献

先生お一人で皮膚科、内科、泌尿器科とも診られているのですか?

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はい。父が皮膚科と泌尿器科を専門としていたので、その2つは最初からめざしていました。泌尿器科では大学院で細菌の薬剤耐性を研究し、博士号も取りました。やはり泌尿器科となると非常に専門的でそれはそれで面白いのですが、もっと広い視点で体全体を診ることのできる内科にも興味を持ち、同じ大学病院の主に糖尿病を扱う内科に移った次第です。内科に携わるうちに、1つの分野のスペシャリストとして専門性を追求していくことより、広い範囲を診られるゼネラリストとして仕事をしたい。また、生まれてきてずっと育ってきた地域ですから、人と接して広くフォローをして差し上げて、ここにしっかり根付いて生きていきたいなと、そう思うようになりました。

どういった方がどういった症状で来られるのですか?

仕事帰りの方が通えるようにしていることもあり、やはりうちはお勤めの方が多いです。一方で近くに住宅街が広がっているので、午前中は比較的地元の方が多く来られますし、皮膚科があるので小さなお子さんも来院されます。泌尿器科というと男性のイメージがあるかもしれませんが、中高年の女性も多いですね。例えば過活動膀胱。おトイレが非常に近かったり少し失禁をしてしまったりする病気なのですが、中にはそれが気になって旅行へも行けないなんていう人もいるんです。実は60代女性の8人に1人が該当するというデータがあるほどよくある病気です。今はいいお薬も出ているので、相談に来られる方が増えましたね。

3科を診療されている強みは何でしょうか?

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皮膚科と内科、内科と泌尿器科は横断的な診断ができるというのが大きな強みですね。例えば皮膚にトラブルが出て来院された患者さんが、実は糖尿病だったとか。皮膚のトラブルは、糖尿病を合併していることがあるのです。あと内科と皮膚科どちらにもかかりたいと考えていて、一度で診てもらえるということで当院に来られる方もいらっしゃいます。他に、内科的な病気から皮膚に何か出てくるというケースも多くありますからね。あとは他の科も診療しているので、単独の泌尿器科には行きづらい女性の方でも入りやすいのではと感じています。

小さな子どもに対しても大人と同じ丁寧な言葉で対応

診療の際に心がけていることは何ですか?

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丁寧な言葉で話すことですね。どんなに小さな子ども相手でもきちんとした言葉で対応しますし、思春期の少年少女に対しては彼らを大人として接します。時にはフレンドリーなのも必要かなと思うこともあるのですが、医師側からフレンドリーな触れ合い方をするとどうしても上から目線ぽくなってしまうというのがあって。付き合いが長くなれば多少フランクな話し方もしたりするんですけど、やはり相手は友達ではなく患者さんなので、そのあたりのマナーはわきまえるようにしています。スタッフも幸いみんな穏やかで、患者さんに丁寧にかつにこやかに接してくれていますね。

その他に気をつけていらっしゃることは?

皮膚科や泌尿器科の疾患については、やはりどうしても話しづらいことってありますよね。第一に丁寧な言葉遣いで接することは先ほど申し上げたとおりですが、話しにくそうにされていることは必要以上に突っ込まないということも気をつけています。あと糖尿病の方なんかで見られるのが、ちょっと薬を飲んだら治っちゃうと思われる方。意外に軽く考えている人が多くて、「放っておくと大変なことになりますよ」ということは丁寧に根気よくお伝えするようにしています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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今後もお勤めの方も通いやすいよう、基本的に今の診療時間などは続けていくつもりです。あと、中高年の女性の方、年齢的に仕方ないとお悩みをそのままにせずに、気軽に当院へ相談に来てください。もちろん仕方のないこともありますが、医学の進歩とともに解決できることは、皆さんが想像されている以上に増えています。50代60代はもちろん、70代80代の方もできることがいろいろあります。中には気になる症状の伝え方がわかりにくいといった方もおられますが、問診票に書いていただければ大丈夫です。文字にして書きにくい方は、直接ご自身の言葉で話していただければ、あとはこちらで考えますので、気負わずいらしてください。

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