北島 弘之 院長、北島 拓真 副院長の独自取材記事
北島クリニック
(大阪市東住吉区/矢田駅)
最終更新日:2025/12/11
近鉄南大阪線・矢田駅から徒歩約5分、長居公園通りに面した場所に立つ「北島クリニック」。地域密着型の内科クリニックとして、約70年にわたり人々の健康を守ってきた同院で院長を務める北島弘之先生は、訪問診療や認知症、アレルギー疾患の治療に携わってきた。さらに2025年4月から、息子であり呼吸器内科のスペシャリストである北島拓真副院長が加わり、診療の幅を拡大。それぞれの専門性を発揮しながら多様な診療ニーズに応えると同時に、訪問診療、認知症サポート、禁煙・生活指導、各種検査の実施なども積極的に展開。治療だけにとどまらず、健やかな暮らしを支える地域のかかりつけ医を志す2人に、診療への思いを尋ねた。
(取材日2025年11月13日)
専門性を発揮し、かかりつけ医として健康を支える
地域の内科クリニックとしての、これまでの歩みをお聞かせください。

【弘之院長】2003年に内科医だった父の後を継ぎ、継承開業しました。それまでは約20年間にわたり、大学病院や総合病院にて、白血病や悪性リンパ腫といった血液難病に対する造血幹細胞の移植医療に携わってきました。また、免疫やアレルギー疾患、感染症治療においても多くの経験をしました。その中で培った知識と技術を、今度は地域のために生かしたいという思いで、地域密着型のかかりつけ医院として内科とアレルギー科として新しくスタートしました。2017年には診療所を新築し、設備機器を拡充すると同時にバリアフリー化したり、駐車スペースを設置したりするなど、より多くの患者さんが通いやすい環境をつくりあげました。
2025年からは呼吸器内科専門の拓真副院長が加わり、診療の幅が広がりました。
【拓真副院長】私は大学を卒業後、東住吉森本病院で2年間初期研修を行い、堺市立総合医療センターで内科にて3年間、その後は広島県尾道市の総合病院などの大型医療機関で呼吸器内科医として経験を積みました。また、その間に岡山大学大学院で公衆衛生学を学び、ニコチン依存症について研究。2025年4月から、東住吉森本病院の呼吸器内科で専門的な治療に携わりながら、毎週木曜日に当院で呼吸器の外来と禁煙の外来を行っています。祖父や父に続いて医師の道を志すにあたり、呼吸器を専門に選んだのは、呼吸器に起こる疾患には、感染症・がん・自己免疫疾患などさまざまな疾病による可能性があり、専門分野でありながら総合的なアプローチが求められる点にやりがいを感じたから。現在、院長である父と協力しながらより多くの患者さんの力になれることに、大きな喜びを感じています。
在宅医療や認知症サポート、禁煙指導にも力を入れているそうですね。

【弘之院長】長年、地域の健康を見つめていると、時代ごとに診療ニーズが変化するのを感じます。高齢化が進む今、当院では増加する在宅医療を支えるため早くから訪問診療を実施。さらに認知症サポート医として、地域における認知症医療・介護がスムーズに機能するよう努め、ご本人やご家族を医療の面から支えています。
【拓真副院長】時代のニーズといえば、生活習慣の改善もその一つ。肥満やメタボリックシンドロームなども脳卒中や心疾患等を引き起こす要因になるため、きちんとした生活指導が不可欠です。中でも私が取り組んでいるのが禁煙の診療。病気の治療だけにとどまらず、病気の早期発見や健康な暮らしを守るためのサポートも行っています。
専門病院としての設備を整え、各種検査で早期発見へ
クリニックの特徴や強みについて教えてください。

【弘之院長】血液・アレルギーと呼吸器の両分野において、高い専門性を発揮できることが特徴の一つです。私自身、血液難病治療に携わってきた経験を生かし、白血病や悪性リンパ腫のセカンドオピニオンを実施しています。拓真副院長は日本内科学会総合内科専門医であり日本呼吸器学会呼吸器専門医。日常に生じる不具合や体調不良など初期症状の幅広いお悩みから、重篤な症状まで対応を行っています。
【拓真副院長】地域の医療機関との連携で適切な医療環境を提供できることも特徴ですね。特に、私は東住吉森本病院の呼吸器内科を担当しているので、より高度な医療環境が必要な場合にも責任を持って治療を継続することが可能。そうした適切な対応を図れることも当院の強みとなっています。
さまざまな検査もされていますね。
【弘之院長】2017年に新築した際、点滴室や待合室のスペースを広く取って、多くの患者さんを受け入れる空間をつくると同時に、医療機器も充実させました。特に心臓・腹部臓器・血管系を診るエコー検査については、ベテランスタッフとともに数多くの検査を実施。病気の早期発見・早期治療につなげています。
【拓真副院長】呼吸器系の検査では、呼吸状態や代謝状態を調べる血液ガス分析装置や、呼気中の一酸化窒素濃度(FeNO)を測定し喘息の診断・管理を行う呼気NO検査装置などの設備を充実させています。患者さんの状態を知り適切な治療につなげることや予後の定期的なフォローアップは、地域のクリニックの重要な役割と考え、各種検査には積極的に取り組んでいます。
診療をする上で、大切にされていることは何ですか?

【弘之院長】クリニックのある東住吉は、下町情緒あふれるエリア。人と人とのつながりも強く、その中のクリニックとして地域の皆さんに親しまれるよう、常日頃から丁寧な診療とコミュニケーションを大切にしていますね。
【拓真副院長】祖父が開業した時から、この街で代々親しまれてきたクリニックですから、患者さんの信頼に応え、守っていくことが私の役割。丁寧な診療と対話を受け継ぎながらも、時代の要請に応える取り組みにもどんどん挑戦していきたいですね。中でも、疾患の原因になっている生活習慣を見据え、それらを改善し、病気の予防と健康づくりにつながる情報提供についても、しっかりと行っていきたいと思っています。
治療から健康管理、介護まで、何でも相談できる場所へ
今後、どのようなクリニックにしていきたいですか?

【弘之院長】継承して約20年、これまで多くの患者さんの健康を支えてきた北島クリニック。今年から拓真副院長の呼吸器内科が加わり、肺や気管支に関わる病気の診療にも対応できるようになりました。さらに、互いの専門性を発揮し合うことで在宅医療も強化していき、地域医療に貢献していきたいですね。
【拓真副院長】そのためにも、何でも相談できる場所でありたいと思っています。「このような時、何科を受診したら良いの?」と迷われる方が多いですが、本来、その判断をするのはクリニックの役目。そして、診察に基づいて適切な処置や治療につなげていくことが医師の使命だと思っています。何かあった時には「あそこに行けば大丈夫」と安心していただけるよう、地域や医療機関との連携もさらに強化していくつもりです。
先生の健康維持の秘訣や、患者さんへのアドバイスはありますか?
【拓真副院長】私が心がけているのは日々の運動です。特に筋力トレーニングに力を入れています。多くの患者さんを診てきて感じるのは、筋肉を軽視している方が多いということ。特に女性は細いことが美しいとされる風潮の中、過度なダイエットで筋力を落としているケースが少なくありません。しかし、筋肉は関節を支え基礎代謝を高めるための重要な要素。筋肉が落ちると転倒リスクや免疫力の低下、糖尿病などの生活習慣病のリスクにもつながります。女性や高齢者こそしっかりと筋肉をつけてほしいですし、若いうちから意識して体づくりをすることをお勧めしたいです。
最後に読者へのメッセージをお願いします。

【弘之院長】病気のことだけでなく、健康相談の来院でも大歓迎。「最近調子が悪い」「寝れない」など、日々のちょっとした不安や心配の中に病気のサインが含まれることもあります。定期的に検査を受けることで病気の予防や早期発見も可能ですので、ぜひ気軽に来院してください。
【拓真副院長】検査でいえば、喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)など呼吸器症状はつい見落とされがちですので、不調を感じられる方は一度検査をお勧めします。また、ご家族に関するお悩みでも大丈夫。例えば認知症についての不安や、将来の在宅介護に関する疑問や要望など、医療に関する相談は尽きないもの。それら一つ一つに寄り添い丁寧に対応していきますので、些細なことでも気軽にご相談ください。

