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小川 達司 院長の独自取材記事

小川クリニック

(神戸市中央区/三ノ宮駅)

最終更新日:2020/08/31

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JR神戸線の三ノ宮駅、阪神本線の神戸三宮駅から徒歩3分と中心地からのアクセスが良い「小川クリニック」。同院は、徳島大学医学部を卒業後、大阪大学医学部附属病院や近畿中央病院、大阪府立病院などで呼吸器外科の医師として20年ほどキャリアを積んだ小川達司院長が、2004年に開業した。深い知識と長年の経験から特に呼吸器内科に力を入れ、咳を専門に診療を行うための、咳の外来も設けている。「近年はアレルギーなどにより咳に悩む人が増えています。長く続く咳、季節性のある咳で困っていたら気軽に相談に来てほしい」と小川院長は話す。都心部に近いこともあり、働き盛りの会社員も多く受診しているという同院。これまでのキャリア、患者への思いについて小川院長に詳しく話を聞いた。
(取材日2019年9月30日)

呼吸器科を専門に内科全般・訪問診療にあたる

一般内科、呼吸器内科に加えて外科や咳の外来がございますね。

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はい、私は徳島大学医学部を卒業後、大阪大学医学部の第1外科で研修医となり、外科医師としてキャリアをスタートしました。第1外科では「横隔膜より上」という幅広い診療範囲を扱っていたので、呼吸器を中心に食道などの消化器疾患の治療にもあたってきました。その後、近畿中央病院、大阪府立病院、羽曳野病院などで呼吸器外科の医師として20年近く勤務していました。ただあまりにも忙しく、過労で倒れそうになってしまったので、開業を決意したのです。開業後はこれまでの経験から呼吸器内科を中心に診療を展開しています。巻き爪治療などがメインになりますが、現在も外科の診療を行っています。咳の外来はアレルギーや喘息などにより咳に悩む人が増えていますので、専門的な見地から患者さんを助けてあげたいという思いから設けています。

どのような患者さんが来院されていますか?

幅広い年齢層の方が受診してくれていますが、地域の住民であるご高齢の方と、働き盛りの会社員に大きくは分かれます。会社員の方は仕事終わりに来院されることがとても多いため、特に夕方が混み合ってしまいますね。咳の外来には遠方からも多く患者さんが来られていますが、若い人が多いかなという印象です。平日は毎日、午前と午後も休みなく開業しているせいもあってか、重症の患者さんが駆け込んでこられることもあります。胸が痛いというから調べてみると心筋梗塞を発症していたというケースも経験しています。

患者さんとの接し方で気をつけていることはありますか?

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勤務医の頃よりも患者さん一人ひとりに時間をかけるように意識をしています。できるだけ丁寧に説明をして、可能な限り患者さんの話に耳を傾けるということですね。また開業当初から往診、在宅医療にも力を入れています。年をとって通院できなくなった患者さんにもきちんと医療を提供することは開業医としての使命だと考えたからです。最近は往診の利用件数も増えています。高齢化が進んでいるなと実感しています。開業して15年たちましたので、最初に来てくれていた患者さんのもとへ看取りにいくという経験をすることもありました。

呼吸器の専門家として咳の診察を重視する

医師をめざされた理由を教えてください。中でも呼吸器を専門に選ばれたのはなぜですか?

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もともと医師を志した理由は、祖父でした。祖父は胃がんで手術をしたのですが、手術のために開腹して、そのまま閉じざるを得ないほど進行していたのです。何とか自分が医師になって助けてあげたいと思ったんです。天才外科医師が主役の漫画が大好きで、医師になるなら手術のできる外科医師になりたいと固く決めていました。大阪大学の第1外科教室は、心臓が中心ではありましたが、私の専門は肺でした。というのも当時肺の手術というと大がかりなものが多く、それに憧れていたんです。ただ先ほども申し上げたように第1外科は診療範囲がとても広かったので、とても多くの経験を積むことができました。その分、非常に忙しく大変な職場ではありましたが、今の自分があるのはそのおかげだと思っています。少々忙しくても「あの頃に比べれば何てことない、大丈夫だ」と思えるようにもなりましたしね。

咳で悩む人が増えているとのことですが、原因は何だとお考えですか?

2つあります。PM2.5や黄砂などにより環境が悪化していること。もう1つは特に若い人の間でアレルギー体質の人が増えていること。アレルギーというと花粉症を思い浮かべる人が多いと思います。鼻と喉と気管はつながっていますから鼻が過敏だと気管も過敏となっている場合が多いです。そのため、花粉症で咳が出るケースが増えてきています。喘息の中でも咳だけが出る咳喘息のような症状を引き起こすのです。花粉症は春だけでなく秋にもあり、そのため、春と秋に咳が出る人がとても多いです。かくいう私も花粉症です。10年ほど前ですが、なぜこんなに咳が出るのかわからなかったのですが、調べてみると花粉が原因だったのです。

アレルギー以外で咳の原因と考えられるものは何があるのでしょうか?

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咳の診療にはガイドラインがあり、3週間以上続く咳とそうでないもので、慢性期と急性期に分けており、それぞれ原因が異なります。急性期の多くは風邪ですね。慢性期では喘息、鼻詰まり、結核、ごくまれに逆流性食道炎や肺がんが原因となっていることもあります。まずは問診をして原因疾患を検討し、胸部レントゲンを撮影する場合もあります。アレルギーが疑われる場合は、肺活量や呼気の中の一酸化窒素を測定していきます。咳に限らず、息切れ、息苦しさ、睡眠中に呼吸が止まるなどの症状があれば何らかの呼吸器の病気が隠されている可能性がありますので、相談に来てほしいですね。

地域に貢献するかかりつけ医でありたい

神戸市中央区医師会の副会長も務められていますが、地域の課題はありますか?

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率先して取り組まないといけないのはまずは地域包括ケア、つまり在宅医療の充実です。また認知症の患者に優しい街をめざした「神戸モデル」という神戸市が行っている認知症診断助成制度にも地域を挙げてあたっていく必要があります。あとは神戸市は小児科が少ないですから、何とかしないといけませんね。またインバウンド対策も必須でしょう。神戸でも外国人の方が多く訪れるようになっていますよね。英語ができなければならない時代になってきました。私も最近、英会話を習い始め、改めて勉強をしています。

これから小川クリニックで力を入れたいことはありますか?

地域に貢献するという意味でも在宅医療にはどんどん力を入れたいですね。私はもともとは外科医師ですので、その経験を生かして在宅の患者さんの手助けになれることも多くあると思っています。またこれからはもっと「予防」にも取り組まないといけない。高脂血症、高血圧、糖尿病などの患者さんもとても多いですから、生活習慣病の予防をいかに行うか。呼吸器の専門家としては、まずは皆さんに「禁煙」をしていただけるように積極的にキャンペーンなどを行いたいですね。タバコを吸っていては治るものも治らず、悪化していくばかりだと思います。

リフレッシュするためにされていることはありますか?

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運動です。中学・高校と陸上部だったので、今も週2回は30~40分ほど走るようにしており、年に1回は神戸マラソンなどのフルマラソンの大会にも出場しています。大会に向けて3ヵ月ぐらい前から完走できるように準備して臨んでいますよ。医師である私が休むわけにはいかないですから、健康を維持し、コンディションを保つためにも運動は欠かせませんね。体力維持のためにも、患者さんには最低でも1日5000歩は歩いてほしいと思っています。

読者にメッセージをお願いいたします。

当院は咳の診療にも力を入れております。2~3週間続くような咳があれば一度来院してほしいと思います。単に咳止めを処方するという対症療法で済まさず原因を考えて、それに合わせた治療を提供し、皆さんの症状を軽減につなげられるよう心がけています。お気軽に相談に来てください。

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